XXIX リベンジ
リベンジするためにルシファーを探す霞達。
「居ねぇなあ」
「どこいった?」
「まぁ、そのうち見つかるでしょ。てかさ、さっきの霙の顔すごかったよね」
「あれはたしかにすごかった」
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遡ること10分ほど前…
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「さて、行きますか」
と、ドアを開けた先には霙が立っていた。
「あ、終わった?って、えぇぇえ!?」
霙、あんぐり口を開けて固まっちゃった。
「おーい、霙さーん。生きてるー?」
「( ゜д゜)ハッ! ちょ、リーダー、動いて大丈夫なの!?」
「ん?平気平気。全部治った」
「そんなわけ…。なんで治ってるの!?」
「治ったもんは治ったんだからいいじゃん」
「そーゆー問題じゃないでしょ!!」
「あ、私達またルシファー探しに行ってくるから」
「探してくる」
「と、言うことで。また後でー」
「ちょちょ、待って待って。リーダーは休んでたほうがいいよ。私が行くからさ」
「じゃ、聞くけど霙が行って勝てるの?」
「それは…」
「まぁ、治ったんだから心配すんなって。また後でなー」
それ以上霙は何も言ってこなかった。
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「この前ルシファーに会ったところってどこだったっけ」
「覚えてないな」
「だよなぁ。適当に駆けずり回ってたから場所なんて、」
「ただ、海は見えたな」
「はっ?森の中だったのに見えたのか?」
「あぁ。木の隙間から少し見えた。不思議な形の岩も見えたな」
「不思議な形の岩…?」
「あぁ。よくあるじゃないか。ハートの形とか。極端に言うならモアイ像だな」
「それって、これじゃね…?」
私達の横には不思議な形をした崖(?)というか岩があった。なんだか動物のように見えなくもない。
「これだな」
「私達、運いいな」
「そうだな」
森の中を探し回って数分後、
「こんなでっかいの今までよく見つかんなかったな」
「近くまで来ないと見えない魔法でもかかってるんじゃないか?」
「あのス◯ラのステ◯ャンみたいな?」
「?????何を言ってるんだ?」
嘘だろ…!?あのゲームは今年で10だぞ。某◯ンテンドーゲームくらい続いてんだぞ…?
「じゃあ、行くか」
「そうだな」
「ごめんくださーい。あなたを退治しに来ましたー」
キイィッ・・・
「これはこれは、あの時のあなた達ですか。どうぞ。お上がりください」
「お邪魔しまぁぁぁあすっ!!」
不意打ち仕掛けたけどどうだ…?
「困ったお客ですねー。大人しくしててくださいよ」
「外出ようよ。ここ、壊したくないでしょ」
「そもそもめんどくさいのでルシファー呼んできますね。外で待っていてください」
普段ならそんな言葉信じないが、今回は何故か確証があったので、大人しく待っていることにした。数分後、
「また貴様らか。ことごとく我の眠りを妨げおって」
「お前寝過ぎなんだよ。目を覚ましてやんよ!!」
軽く打ち込んでみたが、明らかに威力が上がっている。だが、普通に受け流されてしまう。
「ほう、良い攻撃だ。この短時間で何があったかは知らないが楽しめそうだ!!」
お互いのプライドを掛けた戦いが始まるのだった。
《八鏡 雨》:16歳。重複契約により、新たな能力を手にした。本人は気づいていない。【能力ランク:X】
※次話は11/15 24:00です