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XXII 魔人と人間のハーフ

宴の準備を始める霞達。


※12時に間に合わず、申し訳ない!一本目です!

「おいおい、同盟成立を民衆に言わなくていいのか?」

「ごもっともだが、別にいいだろ。遊べばみんな友達よ!」

「それもそうだな!」


この後、私達は十二分に楽しんだのだった。途中、地下帝国を見回ったりもしたが、すごかった。元々あった世界より、技術が進歩していた。電気も無限らしく、なんとエネルギー源は”ゴミ”と海水だという。海水は無限に組み上げる装置ができており、自動で海水を発生させる装置もあるという。私もここに住みてぇなぁ…。



◎●◎●◎●◎●◎●◎



「あー、あー…。聞こえてます?」

「大丈夫だと思います」

「じゃ、始めよう。凪、よろしく」

「みんな、今日も集まってくれてありがとう。早速だけど、話があるの」


民衆はザワザワし始める。


「えー、七緒 霞です。プロスペリテのトップです」


プロスペリテのトップ…?噂に聞く、関東を制圧したっていう…?

民衆はまたもやザワザワ。私がそれを断ち切るように声を上げる。


「硬いのは嫌いなので、敬語はなしで話させてもらう。最初に言っておくが、私達は侵略者ではない。平和に解決を望んでいる。今回は同盟を組む、という話でここへ来た。別にこちらからものなどは要求しない。私達が求めるのはただ一つ!”侵攻してこないこと”だけだ。今すぐ受け入れられようとは思っていない。これからの態度で示して見せる。だからどうか、私達を認めて欲しい」


私が話し終わると、パチ、パチパチ、パチパチパチパチ…。

小さかった拍手がいずれ大きな拍手に変わる。よかった。認めてもらえたみたいだな。



◎●◎●◎●◎●◎●◎



「もう少しゆっくりしていけばいいのに」

「悪いな、凪。私達は北海道に行かないと行けないんだ。上にはロシアがいるからな」

「でも、どうやって行くの?今はトンネル崩れちゃって使えないよ?」


・・・


「まじ?」

「大まじ」

「どうしよう…」


と、私が頭を悩ませているとき、


「うちの船使う?」

「へ?そんなのあんの?」

「うん。私が作った。500人くらいなら余裕で乗れるよ。燃料も実質無限」

「…お前ほんとに人間か…?」

「失礼だよ。人間だよ」

(これ、他の勢力に渡しちゃだめだな…。早めに囲っといてよかったー)


私達は、凪の作った船によって無事に、北海道へ渡ることができたのだった。



========

視点交代:霙視点

========



「みんな大丈夫ー?」

「ハァハァ…。隊長、なんでこんなに山が多いんですか?」


現在私達は、山梨県の山岳地帯を登っている。みんな疲れちゃったかな。少し休憩に…。んッ!この気配は…。


「みんな止まって。なるべく姿勢を低くして!」


と、私はなるべく小さな声で言う。こーゆーとき、ちゃんと従ってくれるから安心だ。私が近くにある神社を覗いてみたら、案の定。”魔人”がいた。どちらかと言うと、魔人と人間のハーフか?人間味を感じる。


「おい、そこで隠れているもの。我の前に出てこい」


あちゃー、バレてたか。隠形はまだまだだね。


「出てくるんで、襲わないでくれます?」

「ふん。肝の座っている女じゃ。とりあえず殺さないでやる」


ん?これ話聞いてくれるっぽいね。少し交渉してみますか。


「ねぇねぇ、見たところ暇そうだけど、私に着いてこない?」

「人間。言葉には気をつけろ」


私は、背中を取られていた。見えなかった…。こりゃ勝てないね。


「そんなかっかしないで。あなたの名前は?」

「名前など忘れた。生まれたときから奴隷だからな」


やっぱりか…。腕に刻印があるもんな…。


「じゃ、私が名前をつけてあげる。”ユキ”でどう?あなた女性でしょう?雪みたいに白いからユキ」

「ふん。ますますおもしろい女じゃのぉ。気が変わった。見逃してやるから、先へ行くが良い」


うーん。もうちょっとかな。


「私達、強い子を探してるんだ。ユキが加わってくれたら心強いんだけど、どうかな」

「人間など欲の塊だ。信用に値せん」

「うんまぁ否定はしないね。どうしたら信用してくれるかな」

「決まっておろう、強いやつじゃ!」


ユキがいきなり襲いかかってくる。ありゃー、死なないようにしないと。


「どうした?何もしないのか?」


あれ?能力使ってるんだけど、動き止まらないの。じゃ、こうするしかないか。

私は無重力にして体を浮かせる。


「なんじゃなんじゃ?!面白いことをするのぉ。人間」


私はユキの後ろをとって、蹴りを入れる。


「弱いな」


ドンッ・・・

私は地面に叩きつけられてしまう。能力使ったから、なんとかなったけど、まともにくらったら死ぬね…。


「ほう!これを生き残るか。面白い。ついて行ってやる」


あれ?なんかうまく行ったっぽい。結果オーライ。


「私より強いやつを、私はいっぱい知ってるよ」

「ほう…?なおさら興味が湧いてきたな。貴様、名をなんという」

「九十九 霙だよ」

「霙。我のことはユキと呼ぶが良い。その名が気に入った」

「うん!ユキ!」


無事心強い仲間を手に入れた霙一行だった。

《ユキ》:年齢不詳。魔人と人間のハーフ。能力は”未来視”【能力ランク:S】

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