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最弱が最強!?〜学園最弱が国家最強に〜  作者: まゆっと
プロローグ 運命の日
1/52

Ⅰ Eランクと契約

2624年、11/11 世界の秩序が突然崩壊することになった。後にこの日は、「運命の日」と呼ばれることとなる。

2624年、11/9 私は行きたくもない学園へと、今日も今日とて足を運ぶ。うちにはお金がないから仕方ない。


「うわ、今日も来たぞこいつ。恥ずかしくないのか?」

「Eランクの最弱なんだから来るなよな。」


見下されるのにはもう慣れた。実力主義の学園であるから仕方がない。普通は死にかけまで痛めつけられるらしい。そして学校に来なくなる。私がこのくらいで済んでいるのは奇跡に近い。まだ、このクラスメイト達は優しい方なのだ。すると、私の体をえもいわれぬ違和感が襲う。


突如、私の頭に聞いたことのない声がする。


「人の子よ…この手を取れ…!」


と声がした瞬間、私は気を失った。

気がつくと、そこは見知らぬ世界だった。


「目が覚めたか。まさかこの程度で気を失ってしまうとは…。申し訳ない」


今、私の目の前にいる女性は羽を纏い(まとい)、頭の上に輪っかを付けた、天使のような人だった。


「あなたは誰!?」


ただならぬ危険を感じ、思わず叫んでしまう。


「そんなに警戒しないで。私はミカエル。天使で2番目に偉い人です」


は?本物の天使?そんなのいるわけ…


「嘘をついても無駄よ!ここはどこ!?」

「いやいや、嘘じゃないよ。頭の中で声がしたでしょう?それ私。あれ?聞こえなかった?」


本物なの??言っていることは合っているけど、天使は神話の話じゃ…。


「あなたは力が欲しい。違った?」

「な、なんで分かるの?」

「んー、可愛かったから?」


な、なんなのこの人…


「で、力が欲しいんじゃないの?」

「欲しいけど…」

「じゃあ、私と契約しよ!私と契約すればどんな人間にも負けないよ!!」


どんな人間にも負けない…


「それは本当?」

「うんっ!まぁ、あなたの努力次第だけど」

「じゃあ契約したい。どうすればいいの?」

「それはねー」


なんだか気持ち悪い顔をしている。


「あなたの体液をちょーだい」

「は?体液?」

「うん。なんでもいいからちょーだいっ!」

「キモチワルッ…」

「あーそんな事言うんだー。契約してあげないぞー?」


あまりに気持ち悪いが契約して貰えないのは困り、私は焦る。


「わかったわかった。どうすればいい?」

「じゃあ、じっとしててー。今回は血液を貰おうかな」


カプッ…


血を吸われる感覚はこんな感じなのか…。気持ち悪い…


「もういいよー。ありがとう、これで契約完了だよっ。力を使うときは代償として血液を貰うね」

「は?契約だけじゃないの?」

「もーそんな都合いいわけ無いでしょ。大丈夫、少しだけだから」


「力の使い方はざっくり言うと、血液を代償に、武器を出して戦うんだよ。能力を使うときも、血液を貰うから注意してね。あ、他の体液でもいいんだよ?例えば、だe…」

「キモッ…血液でいいわ」

「もう…しょうがないなぁ。じゃあ能力について細かく説明するけど、聞く?」

「聞く」


・・・カクカクシカジカ・・・


「これで全部だよ。今のあなただと、最初の一つの能力しか使えないからね。気をつけてね」

「なんで使えないの?」

「天使の力を大きく引き出すには代償が複数ないと行けないんだぁ」

「なに?!何がいいの?!」

「そんなに慌てても使えるようにはならないよぉ」

「どうして!」

「えっとね、天使の力を使いすぎると弱い人間はすぐ死んじゃうの。あなたは、天使の力で強くなっただけに過ぎないわけ」


「もっと強くなりたかったら、実力を上げるのを忘れないでね。そしたら、能力を使えるようになるから」

「わかった。いきなり強く言ってごめんなさい。私の名前は七緒 霞(なお かすみ)。これからよろしく。ミカエル」

「こちらこそよろしくねっ!(かすみ)ちゃん!」


そして私はまた気を失ってしまった。

2話より登場キャラクターたちの簡単なプロフィールを書いていきます。以下、構成です。

《キャラクター名》:人物紹介【能力ランク:◯】

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