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天を駆る怪鳥  作者: LOSAT
プロローグ
3/5

ヴァルドニア要塞奪還作戦

サナンデル地方、ドランヴァル州、ヴェルトリア市。

かつて貿易で栄えた街。もう残骸しか残っていないが、舗装された広く長い道がある。

「これを利用して飛ぶか」

ヴェルドニア要塞からも近く滑走路として使える。

私は、合図が来たらすぐに離陸して、空から敵を討つ。

この作戦は人類にとって重要な作戦だと聞いている。

信用されてないのに、そんな重要な作戦に参加できたのはなぜだろう。


「ヒュゥゥゥゥ」

間の抜けた鏑矢の音が鳴り響いた。

出撃の合図だ。

すぐさまエンジンをかけた。

ゆっくりと前進していく。

ある程度加速すると、体がふわりと浮かぶ。

十分な高度に達し、ゆっくりと要塞のほうへ旋回する。


さっきまでの廃墟まみれの場所と違い、大きな丘が見えてきた。

「あれがヴェルドニア要塞か」

丘の上にそびえたつ城壁に囲まれた城。

立地的に重要な拠点だ。


少し違和感がある。

近づくにつれ、違和感は確信へと変わっていく。

戦闘が、味方すらいない。

戦場にいるのは戦闘準備に入る敵だけだ。

「どうなっている、任務は航空支援じゃないのか?」

だが、ヴェルドニア要塞を攻略できれば、私の価値を証明することができる。

たった一人でもやれることを証明する。


急降下し攻撃態勢に入ろうとすると、キャノピーを何かがかすった。

敵は煙を吹く筒状の武器(明らかな銃)を持っていた。

だが、精度や威力が足りていない。至近距離でなければキャノピーすら貫通できない。

機首を下げ、敵を狙い、掃射する。

着弾地点は灰色の粉塵に包まれ、粉塵が晴れると地面に横たわる敵だったものが見える。

上昇、急降下、掃射。それらを敵の攻撃を受けながら繰り返す。



俺はベルント・レフラー、偵察兵だ。

国王陛下に「要塞に送り込んだバカの様子を見てこい」と言われた。

宙を自在に舞っている怪鳥の唸り声と、魔物の攻撃する音が聞こえる。

しばらくすると怪鳥の音だけになり、そのまま飛び去ってしまった。

要塞内を確認すると、砕けた死骸と燃え盛る鉄馬車(戦車)の残骸のみがあった。


俺は報告のために王城へ馬を走らせた。



「こちらカノーネンフォーゲル、帰還した」

王都付近に着陸し王城へと運ばれた。

王は驚いた表情で、本当にたった一人で勝ったのかといった。

「ええ、私一人で十分でしたよ」

「嘘を言うな、たった一人であの要塞を攻略できるわけがないだろう!」

王が怒鳴っていると、大急ぎで兵士がやってきた。

「レフラー偵察兵、この怪物の化けの皮を剥いでやれ!」

兵士に期待した声で語り掛ける。

だが兵士は「すべて真実であり、単騎で要塞を制圧した」と報告した。

場は静まり返り、王は頭を抱えた。

「わかった、そなたの実力を認めよう。この国を救ってくれ」

王はそう静かに言った。

圧倒的疲労感

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