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無双と夢想編 その5、緑と恐怖の世界

遅れて申し訳ありません。


夏期授業が終わった瞬間、いきなりドバッと宿題を課されました。


俺、受験生なのに多量の宿題って・・・


てか、こんな小説書いてる人が受験で成功する訳ありませんねwww。


さらに、夏風邪とか引いてしまって寝込んだりと、不運の連続です。


取りあえず、待っていた読者様には本当に申し訳ありませんでした。

これで何度目になるだろうか。

歪みから飛び出した高雅は何の芸もなく普通に着地した。

高「何をしろって言うんだよ・・・」

ア「どうしたの?」

高「何でもねえよ。それにしても、また学校かよ」

歪みから出た場所は学校の玄関だった。

外を見て、太陽を確認して、アバウトな時間を確認しようとしたが・・・

高「こりゃ・・・あの時だな」

外には、現実ではありえない程大きな肉食植物が咲き乱れていた。

こんなことがあった日が唯一、一日だけあった。

高「・・・あのハゲ野郎の時か・・・」

ア「これは、捜索には骨が折れそうだね」

高「とにかく、ここを出て歪みをさg「誰ですか!?」あ・・・」

これからの行動を考えている最中に、先生が生徒達を連れてここに来ていた。

もちろん、高雅はフードを被っている為、向こうは高雅だとは理解していない。

ア(生徒を連れているってことは、逃げているってことだよね?)

高(つまり、蜻蛉が入ってきて間もないってことか)

お陰で正確な時間帯が分かり、この時代の自分が何をしているかが分かった。

そんな事を考えていると、竹刀を持った先生が高雅に襲い掛かって来た。

それは、自称天才の名も無い先生である。

先「死ねえええええええええええ」

高「見知らぬ相手に死ねって言うな!!!!」

向かって来る先生に対し、高雅はクロスカウンターを叩きこんだ。

先生は華麗にぶっ飛ばされ、一撃ノックダウンした。

他の先生や生徒達はそれを見て唖然としていた。

高「取りあえず、お前らの今日・・は消す。明日から元気に登校しろ」

そう言って、高雅はここにいる皆を別の空間に閉じ込め、存在を消した。

高「これでよしっと。それで、歪みはどこにあるんだ?」

エ「あ・・・ああ・・この学校の地下にあるようだ」

エクスはどこか不安げに答えた。

そんな様子を高雅とアリアは疑問に思う。

高「どった?。腹が減ったか?」

ア「何か、最近そのネタ多用するね。でも、元気ないね」

エ「ああ・・・君達は何とも思わないのかい?」

高・ア「何が?」

二人、口をそろえて言う。

それは、本当に分かってないようだ。

エ「何がって、僕は二重人格者。そして、もう一つの人格はかなり性質たちが悪いんだ」

高「たかが二重人格者ってだけで、人を嫌うなんてバカな奴だけだ」

ア「そうだよ。それに、もう一つの人格も結構優しい所があるよ」

エ「優しいだって!?。僕は知らない内に友達を傷付けていたりしてたんだ。それなのに、優しい訳が無い」

高「う~ん・・・いつものお前からアレに変わったら、結構酷いと思われるが、あいつは素直になれないだけで本当はいい奴だぜ」

ア「うん、コウガみたいで心は優しいよ」

高「俺が優しい訳ねえだろ」

ア「ほらね」

エ「・・・・君達は僕を軽蔑けいべつしないのかい?」

エクスの問いに二人は少し呆れながら答えてあげた。

高「あのな、そんぐらいで軽蔑なんてしねーよ」

ア「二人・・ともいい人なのに、何で軽蔑するの?」

高雅は当然の様に答え、アリアは逆に質問していた。

エクスはそんな二人の優しい言葉に心を打たれていた。

エ「・・・・ありがとう、二人とも」

高「お礼もいらねえよ。さて、サクッと歪みを壊しに行きますか」

エ「ふふ、本当にアリア君の言うとおりだ」

ア「でしょ?」

高「何の話をしてんだ?」

高雅が二人に問うが、ただ笑って返すだけであった。

高雅は意味も分からず、考えるのを止めにして地下室のある校長室へ向かった。







無事に校長室に到着することができた。

無事と言っても、巨大な虫との戦闘が数回あったが。

それと、昔の自分と鉢合わせになるのを避ける為、わざと時間を掛けていた。

高「・・・・ん?」

ドアノブに手を掛けた瞬間、中から何かが歩いている音が聞こえた。

その音はかなり早い連続で足の数が多い事が分かった。

高「・・・あっ、ありの巣があったな」

ア「そっか・・・適当に入るのは危険だね。どうするの?」

高「正々堂々、正面から入るだけだ」

高雅はドアノブから手を放し、代わりに蹴りでドアを開けた。

ドアは壊れ、入口付近にいた巨大蟻にぶつかって吹き飛ぶ。

それは、一直線上にゆとりを作っていた。

高雅はすぐに中には入り、地下への入口を鉄壁を創って塞いだ。

高「まずは、周りの蟻からだ」

高雅を確認した蟻達は一斉に襲い掛かる。

高「面倒だ。速攻で終われ」

すると、高雅に近づいてきた蟻達は突然動きを止めた。

そして、すぐに壁に吸付くように吹き飛ばされた。

高雅が自分中心に反発するように方向の力を掛けたのだ。

高「そのまま潰れろ」

方向の力をさらに強め、次第に蟻達の体が潰れ始めた。

そして、巨大な破裂音を出して血を噴き出し、絶命した。

高「地下も簡単に済ますか」

高雅は右手に活性と破壊の力を融合させた爆破の力を溜め始める。

そして、程良く溜めた爆破の力を床を通して地下に送った。

高「はい、点火♪」

そう言って、指を鳴らした瞬間、真下から鈍い音と一瞬の大きな揺れが同時に起こり、鉄壁の隙間を通って黒い煙が漂って来た。

高「これでいいだろう」

しかし、歪みを壊して少し経つが、目の前の空間がいつもの様に歪んだりはしなかった。

高「あれ、壊れてねえのか?」

エ「いや、歪みもちゃんと消えた・・・ん?、別の歪みを感じる」

高「おいおい、2個あるパターンかよ」

エ「どうやらそのようだ。敵側も焦っているのではないか?」

高「そうだといいが、場所はどの辺だ?」

エ「ここから北に5キロ離れたところだ」

ア「じゃ、サクッと行って、サクッと終わらせよ」

高「言われなくても」

高雅は窓から飛び出し、空へ飛び上がった。


ちなみに、何故空を飛べるかというと、方向の力を重力を超える力で上に掛けているからである。











速度の力も使って一瞬で移動し、着いた場所はよく知っている場所だった。

高「ここ・・・俺の家じゃん」

北に5キロ進んだ場所は高雅の家の周辺だった。

高「しかし、家に結界が張っていないとなると、アリアが力を失った後か」

一応、家の中に誰かいないか殺気を確認する。

しかし、感じ取れる殺気は一つだけしか感じ取れなかった。

高「さらに、二人が攫われた後かよ」

エ「とにかく、コウガ君の家の中から歪みを感じる」

高「ま、取りあえず入るか」

高雅は持っていた家の鍵を使い、家の中へ入る。

中は静寂に包まれ、誰もいない事が改めて知らされる。

高「取りあえず、お邪魔しま~す」

ア「自分の家だから、言わなくていいんじゃ・・・」

そんなことを気にせず、高雅は中に入るとリビングへ行き、そしてあるものに目がいった。

レ「こ・・コウガ殿」

昔のレオだ。

レオは小さくも無く、かと言ってそれほど大きくはない中途半端なサイズだった。

高「おっすレオ。色々と長くなるから話すのは止めるけど、取りあえず、中途半端な姿だな」

レ「い・・・一体何があったのだ!?。我は普通に空間内でコウガ殿達と過ごして・・・」

高「俺ら?・・・ああ、空間内で創造したのか」

どんな願いも叶うように創造の力を使っていた事を思い出した。

きっと、それを使って空間の中でも偽の自分達と過ごしていたのだろう、と考え付いた。

高「取りあえず、中途半端な姿だし、ちゃんと一億年後の姿にしてやる」

レ「ほ・・本当か!?」

高「任せろ。5秒してやる」

そう言って、前と同じように活性と空間を融合させた力、『時促の力』を創りあげた。

高「ここに入れ。前回同様、中も広くて好きな物が出る」

レ「すまない、コウガ殿」

そう言って、レオは空間の中に飛び込んだ。

すると、僅か3秒でレオが出てきた。

その姿は、高雅の良く知っている天王獣と呼ぶに相応しい姿だった。

レ「久しぶりだな、コウガ殿」

高「俺にとって、3秒ぶりだけどな」

レ「そうか。それでは、これからどうするのだ?」

高「まず、一つ言っておく。俺はこの時代の俺じゃない。この時代の俺はピンチを迎えている頃だろう」

レ「どういう事だ!?」

高「俺の時代の諸事情で、ちょっと過去に来てる訳。とは言っても、今から1カ月後の俺だが」

レ「なんと、1カ月でそこまで強くなるのか!?。さすが、コウガ殿だな」

高「まあ、色々あったし。それから、聞いて欲しい事がある」

高雅は突然、目の色が変わり真剣になる。

レオもそれを察して目付きが変わった。

高「10月の期末テストの初日、お前は家から離れて別の所に避難してくれ」

レ「どうしてだ!?」

突然、意味の分からない未来を言われ、戸惑うレオ。

高「未来を話し過ぎると、この先の事がつまらなくなるぜ」

そう言って、真剣な目付きからいつもの気楽な目に変わった。

高「ただ、今の事だけは覚えていてくれよな。超重要事項だから」

レ「・・・分かった。コウガ殿の頼みとなると、断る訳にもいかん」

高「サンキュ。んじゃ、この時代の俺でも助けに行って来い」

レ「分かった。約束は必ず果たす」

高雅は窓を開けると、レオは一気に窓から飛び出した。

レオのスピードは中々速く、すぐに視界から消えていった。

そして、高雅はふと思った。

高「あっ、あいつ、俺の事言わねえだろうな」

ア「大丈夫だよ。今まで言わなかったでしょ?」

高「それもそうだな。そんじゃ、歪みさg「もう見つけておるぞ」おお、わざわざご苦労だな」

話している間、暇だったのか、エクスが見つけ出していてくれた。

エ「そんなことはない。台所にある緑色の皿だ」

高雅はそれを聞くと、すぐに思い当ったのか一瞬で見つけ、何の躊躇も無く割った。

すると、目の前の空間が歪み、この時代との別れが近づいてきた。

高「んじゃ、次へ行くか」

高雅は芸も無く、歪みへ飛び込んだ。








高「よっと」

今回の高雅は一回転して着地した。

遂に、芸を覚えたのだ。

今まで平凡に着地していた、あの高雅が!!。

高「殺すぞ」

ア「誰に言ってるの?」

高「誰でもねえよ。それにしても、ここはどこだ?」

高雅達が出てきた場所は、町のビルの屋上だった。

軽く遠くを見渡すと、強大な殺気を感じ取った。

高「あれは・・・アルテマか」

ア「そうみたい。てことは、もうすぐゴールだね」

エ「そうだな。ここを抜ければ元の時代に帰れるだろう」

高「そっか。なら、さっさと終わらせねえとな」

そう言って屋上から地上を眺めると、そこには、巨大な鷲と多くの一般人達がいた。

高「あれ、あいつら・・・」

ア「大変、学校の皆だよ!!。早く助けなきゃ」

高「へいへい、敵は大したことなさそうだし、さっさと終わらせてやるか」

エ「それは丁度いいみたいだ。あの敵から歪みを感じる。きっと、あれを倒せば」

高「それは好都合だ。秒殺するぜ」

高雅は速度の力で飛び降り、龍子の前に立った。

そして、音速の急降下で龍子を食おうとする鷲のこと、バオに光速のパンチで吹っ飛ばした。

バ「キエエエ!?」

龍「えっ!?」

バオは驚きの声を上げながらビルに突っ込み、龍子は目を丸くして高雅を見ていた。

もちろん、ちゃんとフードは被ってある。

?「なっ!?、あの速さを見切ったと言うの!?」

高(・・・そう言えば、こいつの名前、知らねえな)

そんなことを思いつつも、相手の問いに答えてあげた。

高「そうだよ。名無しのばーちゃん」

?「誰がばばあよ!!」

高「取りあえず、ザコキャラなんだし、さっさと消えてくれ。お前じゃ俺に勝てねえよ」

そう言って人差し指を横に振り、余裕の素振りを見せつける。

?「舐めた口を。バオ、やっておしまい!!」

バ「キエエエエエエエエエエエ」

主人に命令されたバオは瓦礫を吹き飛ばして高雅に睨みつける。

高「殺気が出てねえな。殺気は・・・こうだ!!」

高雅が最大限の殺気をバオにぶつけた。

すると、バオは固まり、ゆっくりと倒れた。

高「ヘボい肝っ玉だな」

高雅はさらに余裕を見せる為、背伸びをしていた。

敵は完全に意味不明な顔をしていた。

バオに近づき、どうなったか調べると、さらに驚いた。

?「・・・死んでる。殺気だけで!?」

高「悪いな。俺は容赦できねえんだ。諦めて死ぬかどっか消えろ」

?「ふ・・・・ふざけんじゃないわよ!!」

高雅の挑発にまんまと乗った敵は無謀に突っ込んで来た。

高雅はその姿を見てため息を零しながら呆れていた。

高「哀れな奴だな。実力が無過ぎる」

そう言って双剣を構え、最大限の速度の力で敵を倒した。

ア(お疲れ、コウガ)

高「呆気ないな。さて・・・」

振り返ると、唖然とした姿で龍子が立っている。

高雅が龍子に近づくだけで、龍子は再起動した。

龍「えと・・・あの・・・ありがとう・・・ございました」

高(普通に喋っていいのか?。まぁ、アリアが声を変換させてくれるだろう)

そんなことを思いつつ、自然な対応をした。

高「どういたしまして。そうだ。一つ願いがる。聞いてくれるか?」

龍「えっ・・はい」

高雅は龍子の後ろ頭先にあるアルテマに指を指しながら言った。

高「あれはもうすぐ倒されるから、皆にもう大丈夫だと伝えてほしい。できるか?」

すると、龍子は頭を後ろに回そうとするが、高雅はすぐにそれを止めた。

高「アホ。お前が見たら恐怖で気絶するぞ」

龍「あ・・」

エ「コウガ君。あまり話していると気付かれるぞ」

高雅は耳だけエクスに傾け、頭の中でそれを肯定した。

高「とにかく、俺はもう行かなきゃならねえから、後は任せるぜ。もう、怯える必要はねえよ」

一方的に喋った感があったが、高雅は龍子に背を向けて、歪んだ空間へ飛び込もうとした。

少しでも早く、自分の時代に戻りたかったからだ。

龍「ま・・待って!!」

すると、後ろから龍子が叫んで来た。

高雅は無視するのもなんだから、と一応止まって振り返った。

龍「その・・・あなたは誰!?」

高(あちゃー、嫌な事を聞かれたな)

高雅は頬を掻き、適当に空を眺めながら何かいい案を考えた。

すると、一つだけバカな事が思いついた。

高(そうだ。Aと思わせてやるか)

そう言って龍子に向き合い、答えてあげた。

高「俺は主人公だ」

そう言って、高雅は歪んだ空間へ飛び込んだ。







時代移動中。

ア「コウガ、よく地声で龍子と喋ったね」

高「・・・・ゑ?」

ア「・・・あれ~、そんな声を出すってことは・・・」

完全にアリアの思った通りであった。

高「おいこら、普通、声を変えるぐらいするだろ」

ア「そんなこと言われても、気が回らなかったし。大体、それはコウガが勝手に思い込んでただけでしょ?」

高「そうだけど・・・普通、気付くんじゃね」

エ「過ぎてしまった事は、もう戻らない。きっぱりと忘れる事だ」

高「はぁ~、そうだな。取りあえず、やっと帰れるのか?」

エ「ああ、もう戻って来れるだろう」

高「よし、じゃあ、帰ったらセバスに喧嘩を売るか」

ア「倒さなきゃね。例え親しみを持った者でも」

高「いい覚悟だな。いきなり、弱音を吐くなよ」

ア「分かってるよ」

エ「僕も君達に着いて行くよ。一応、セバスとは面識があるから」

高「そっか。よし、帰ったら速攻、攻めるか」

遂に、歪みの終着点が見えてき、高雅は着地の準備をした。

そして、歪みから投げ出され、着地して前を見るとそこは・・・

セ「お帰りなさいませ、コウガ様」

セバスチャンの目の前だった。

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