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緑の復讐編 その4、幼女レーダー

高「待たせた・・・って、何やってんだ?」

部屋に着いた高雅は適当にお盆を置き、何かを探している二人に聞いた。

凛「いえ、別に何も」

高「嘘つけ、だったら何でベットの下やら探してんだよ?」

龍「そ・・・それは・・・」

すると、アリアが二人の行動に察して割り込む。

ア「もしかして、思春期の健全な男子が持っているあの本を探しているの?」

凛「ええ。やはり、男の部屋に入る時は必ずしろとお母様に言われましたので」

高「んなことするな!!。お譲さまだろ!?。自重しやがれ!!。後、龍子も大人しいキャラだろうが!!。いきなりアホな行動するな!!」

ア「ちなみに、私も探したことあるけど、見つからなかったよ」

高「テメー、いつの間に!?」

凛「それもそれで・・・何か・・・」

高「俺に正解は無いってことかよ」

龍「と・・・取りあえず・・・」

龍子はお盆からジュースを取り、凛にも渡しながら本題を切り出す。

龍「ここに来たけど・・・これからどうするの?・・・」

高「まあ、この辺りはまだ虫とかいないし、今の内に結界でも張っとくかな」

高雅は腰に挿したまま、剣の柄に手を置き、力を込める。

一時、高雅は目を閉じて無言になる。

その様子を龍子と凛は観察するように見ていた。

高「・・・よし、終わった」

高雅は再び目を開け、ジュースとグイッと飲み干す。

高「それじゃ、俺は出るぞ」

龍・凛「え!?」

二人は目を丸くして驚くが、高雅は空間を開く。

そこを凛が手を伸ばしながら止める。

凛「ちょっと待ってください。私達はどうすれば!?」

高「適当に俺の家でくつろげ。ここにいれば安全だ・・・多分」

凛「何故最後に多分を付けますの?」

高「気にするな。取りあえず、この家からは出るなよ。あと、リビングに変な球体があるからそれに近づくなよ」

そう言って高雅は空間の中へ入った。

空間は高雅を呑みこむと同時に何事もなかったように消えた。

凛はジュースを飲んで、半分減ったコップををお盆に置く。

凛「杉野さん、捜索再開ですわ」

龍「え!?・・・でも・・・アリアはないって・・・」

凛「相手は高雅さんですのよ。きっと誰にも分からないようなカモフラージュをしているのですわ。それを探し当ててみせますわ」

凛は再びベットの下を捜索し始めた。

龍子はその姿をただ唖然と見ていた。









空間移動した場所は高雅のクラスに繋がっていた。

高「到着っと。えーと・・・ふむ」

高雅はクラスの中の様子を見てAがどうなったかを予想した。

クラス内は蜻蛉の血や死骸しがいで床が覆われていた。

高「・・・あいつは・・・死んだっと」

決して、存在が嫌だからという理由ではない。

そう結論した理由はちゃんとある。

それは、ちょっと前に高雅が倒したデカイ蜻蛉にある。

戦う前に襲って来た普通サイズの蜻蛉とここの死骸の蜻蛉が一緒ということが見て判明されてた。

つまり、Aは親玉を倒せなかった。

そして、喰われた。

これが、高雅の出した結論である。

高「じゃあ、あの肉食植物の胃袋の中か・・・」

そう言いながら窓の外から大量の肉食植物を見下ろす。

だが、そこに妙な動きをする肉食植物があった。

高「ん?」

高雅はその植物をガン見する。

それは、口を少し開きながら暴れていた。

そして、口の中に何かつっかえ棒みたいに人間が一人いた。

高「・・・あれ、デカ蜻蛉はあんな所で喰われたっけ?」

もう高雅もそれが誰か分かってしまった。

A「ぬおおおおおおおおおおおおお、喰われるかああああああああああああ」

Aが必死に喰われまいと頑張っていた。

高「おーおー、精進してるねー」

高雅は速度の力で真上まで移動し、足場を創造して見下していた。

A「その声は崎村か!?。いいから、助けてくれえええええええええええええ」

高「やだ」

A「おい!!。見殺しにする気か!?」

高「だって、今、お前を助けたらそこで見ている香凛がお前に幻滅するぞ」

もちろん、真っ赤な嘘である。

A「何!?、本当か!?」

高「ああ、そうだよ。ほら、耳を澄ませば聞こえるだろ?」

香?「Aお兄ちゃーーーん、がんばれーーーーなの」

↑は、高雅が夢幻の力で聞かせている幻聴。

A「お・・・お兄ちゃんだと?・・・うぅぅぅぅぅ、幼女万歳いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」

高雅はこいつの何処にそんな力があるんだ?と呆れながら見ていた。

Aはもう少ししか口が開いていなかった肉食植物が顎が外れるほど開き始めていた。

A「どっせええええええええええええええい」

最後の掛け声と同時にAは肉食植物の口を180度開けて、脱出した。

Aはすかさずタイトを握り、開いた口を二等分する。

A「どうだ!!、俺の実力は!?」

高「じゃあ、ここら一体にある奴、全部刈れ」

A「え!?」

Aは高雅の声に反応し、あたりを見回す。

そこには、仲間を殺されて激昂しているのか口をバクバクしてAを威嚇していた。

A「・・・あの~、崎村さん」

高「だが断る!!」

A「お前、断るのはえーよ!!・・・はっ!?」

突然、Aはある方向だけを見つめていた。

だが、そこは何も変わらない植物たちがブ千切れているだけだ。

高「?、どうした?」

A「あっちに・・・幼女がいる!!」


ズテーン!!


っと高雅は豪快な音を立てながら足場から落ちた。

落ちた所は運が良かったか、肉食植物畑の中でもちょっと開いた所だ。

高「っつ~、んな下らねえことで真剣に言うな!!」

高雅は打った所を擦りながらAに怒鳴る。

A「しかも、助けを求めている!?。今行くぞ!!」

Aは高雅を無視して、肉食植物を斬りながら何処かへ駆けだす。

ア「ねえ、Aの言動が気になるし、ついて行こうよ」

高「まあ、気になるのは確かだし、行ってみるか」

高雅もAが斬り開いた道を進んだ。










到着した場所はグラウンド。

Aは固まってあるものを見つめていた。

A「・・・・ポカーン」

高「おい、お前のいう幼女はこんな怪物だったのか?」

高雅達の目の前には巨大な蜘蛛がいた。

高「このマニアック野郎」

A「俺はそんな奴じゃねえ!!」

?「う・・・あみゅ・・・」

A「!?、おい!!、いま幼女の声が!!」

高「はぁ!?、俺は夢幻をしてねえぞ」

?「うう・・・うっぷ・・・」

ア「コウガ!!、本当に聞こえるよ!!」

高「今、俺も聞こえた。でも、どっからだ?」

目の前には体長15メートル程の蜘蛛がいるだけである。

A「分かったぞ!!。蜘蛛こいつの後ろにいるんだ!!。俺の幼女レーダーがそこに反応している!!」

高「警察に突き出すぞ。んな危険な物を持っているやつは」

だが、Aは既に高雅の声は届いていなかった。

A「今行くよ、MY LITTLE GIRL!!」

Aは活性の力を使い、ダッシュで蜘蛛のまた下をくぐり抜けた。

高「おい!!、待t〈グシュウウウウウウウウウウ!!〉ったく、こいつは俺が倒すか」

蜘蛛が高雅の目の前で地団駄をして威嚇する。

おかげで、砂煙が砂嵐のように撒き上がる。

きっと、Aにまた下を潜られたのを悔しがっていると高雅は思った。

高「取りあえず、矛先を俺に向けたことを後悔しろよ」

高雅は双剣を抜き、構えた。

高「ちょっと、お前の後ろも気になるんだ。大人しく退くって言うなら真っ二つで済ませてやる。退かねえのなら木っ端みじんに切り刻んでやる」

ア「どっちみち、倒すってことだよね」

高「その通り。行くぜ、アリア」

ア「いつでもいいよ」

高雅はその場からいなくなり、蜘蛛の目の前にいた。

高「喰らえ!!」

蜘蛛に向かって縦一閃の斬撃を浴びさせようとするが・・・

蜘「ゴシュウウウウウウウウウウウウウ!!」

高「なっ!?」

高雅に向かって糸を吐き散らす。

高雅は斬るのをキャンセルして、アリアはすぐに盾を創造する。

その盾を蹴り飛ばして蜘蛛の顔面に当て、高雅は距離を置いた。

高「サンキュー、アリア」

ア「守りは私の役目だからね」

落ち着いた高雅はさっきのことでアリアに礼を言う。

高「あいつ、反射神経はいいな。蜘蛛に反射神経があるかは置いといて」

ア「無暗むやみに近づくのは危ないよ」

高「ちっと油断しただけだ。だから・・・」

そう言って、高雅は双剣を逆手に持った。

高「数分の間は様子見だ」

蜘蛛がちょうど盾を退けた頃、高雅はまた蜘蛛に接近していた。








一方、Aの方は・・・

A「そ・・・その子を返せ・・・」

ズッタボロにされて倒れていた。

?「ふん、これは人間に扱える代物ではない」

これと言いながら指を指す所には、どこから湧いているのか不明だが円柱の水の中に閉じ込めらた少女が溺れていた。

タ「お主は何者だ!?」

?「貴様ごときに言う名ではない」

タ「その者をどうするつもりだ!?」

?「こっちの勝手だ。それ以上答えるつもりはない」

A「ふざけるな!!・・・お前らの勝手でその子を苦しめるな!!」

Aが渾身の力で叫ぶが、敵は何も動じず、冷酷な目でAを見る。

?「力無きものは力の有るものに扱われる。当然のことだ」

すると、敵はそこに落ちていた石ころを拾う。

?「裁かれよ、人間」

その石ころをAの上に落とす。


グショッ!!


A「ぶばっ!?」

Aの体は石ころによって穴が開けられた。

タ「主!?」

タイトは契約の力を解除し、人間の姿になってAを抱える。

だが、Aは既に息を引き取っていた。

タ「貴様あああああああああああああああああああああ」

タイトは怒りの頂点に達した。

剣を握り、力を爆発させる。

?「来るがよい。貴様のような人間にすがる自然の裏切り者も裁いてやろう」

敵は足元の雑草を一本抜き、構えた。

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