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緑の復讐編 その2、始動

高雅が逃げて5分後。


Aはなんと意外・・なことに、まだ生き残っていた。

A「何か俺の扱いが酷くないか?」

タ「主よ、右から30、左から60、上から35、後ろから39、前から54来てるぞ」

A「つまり全方位だろ!!。最初からそう言え!!」

タ「いや、全方位ではない。右前、右後ろ、左前、ひd「だーーー!!、斜めなんて気にするんじゃねえ!!」」

Aは空いている右前に飛び込み、前転して立ち上がる。

A「にしては、何匹いるんだよ!!。もう千匹は殺したってのによ」

と言いながらも確実に蜻蛉を殺しているAだった。

だが、殺しても殺しても数は減るどころか増え続けている。

タ「主よ、親玉を探すのだ。この数を仕切る親を討つのだ」

A「んなもんがどこ・・・」

Aは適当に外を眺めて探すとそこには・・・


一回り大きい蜻蛉がいた。


A「待て待て、一回りで済む大きさじゃない!!。前言撤回しろ!!」


コシュー・・・コシュー・・・


ほら、蜻蛉は一回りだって言ってるよ。

A「だから待てって!!。コシューって何だよ!?。鳴き声聞いたことないからってその声はないだろ!!。大体、蜻蛉の言葉が分かるのかよ!?」

そんなの知るわけねえだろうが!!

A「逆ギレ!?」

タ「主よ、あれが親に違いない!!」

A「多分、誰だって分かるぞ。取りあえず、おりゃあああああああああ」

Aは一回り大きい蜻蛉に向かってジャンプし、斬り込む。

だが、デカ蜻蛉は瞬間的に後ろに引く。

でかくなっても元の予測不能な動きが無くなった訳ではないようだ。

A「ちょこまかとうぜえな!!」

蜻蛉はどんどん後ろへ下がってゆく。

まるで、Aを外へ出すためかのように・・・

タ「しまった!!。これは罠か!?。主よ、今すぐ教室へ戻るのだ!!」

だが、Aは攻撃が当たらないことにイラつき、声が届いていない。

タ「主よ!!、周りを見るのだ!!」

A「うっせいな、もう飛び出ているのにどうやって帰るつもりだよ!?」

タイトの力は活性のみ。

なので、どうやっても飛び出た所を戻ることは不可能。

Aは普通に落下する。

だが、落下に関しては、足を活性化すれば問題ない。

問題はその落下地点。

A「あっ・・・」


謎の巨大肉食植物が大きな口を開けて・・・


パクッ







校舎、4階。


高雅と龍子は先に逃げたクラスメイトを追いかけていたが・・・

高「・・・何処に行ったんだ!?」

全くもって見つからなかった。

校舎内を結構探しているが見つかっていない。

高「一体・・・どこに・・・」

高雅は考え始めた。

まず、外に逃げることはまず有り得ない。

あんな大量の蜻蛉が押し寄せて来た外に逃げるような自殺はしないだろう。

だが、校舎内は殆ど探しつくしている。

高「う~ん・・・わけ分かんねえ」

ア「取りあえずさ、リュウコを安全な場所へ避難させようよ」

高「しゃーねえ、そうするか」

龍「高雅君・・・あれ!!・・・」

高「ん?」

龍子が指を指している方を見ると、窓の外にさっきの蜻蛉の親玉がいた。

高「デカッ!?。何だありゃ!?」

高雅の声が聞こえたのか、蜻蛉はこちらを向いた。

すると、ガラスをぶち破り、普通サイズの蜻蛉が大量に押し寄せて来た。

高「龍子はここで待っててくれ」

龍「うん・・・分かった・・・」

高「行くぜ、アリア!!」

ア「分かってる」

高雅は双剣アリアを握り、速度の力で無数の蜻蛉を通り過ぎると同時に切り刻み、外へ飛び出た。

外へ出た瞬間、蜻蛉が入らないように窓ガラス全体に鉄壁を創造した。

そして空中に足場を創って、そこへ着地し、蜻蛉と向かい合わせる。

しかし、つい下に目がいってしまう。

高「・・・ここ、日本だよな?」

つい疑ってしまうだろう。

真下に肉食植物(しかも巨大)が咲き乱れていれば。

早く食わせろと言わんとばかりに口をガブガブ開け閉めしていた。

高「それにしても、一体何を食えば、こんなにでかくなるんだ?」

ア「絶対、食物は関係ないと思うよ」

高「じゃあ、何が原因でこうなったんだよ?」

ア「それは・・・わからない」

高「結局こうなるんだな」

ア「そ・・それより、あの蜻蛉をどうにかしないと」

高「そうでした。そんじゃ、秒殺コースで行くか」

高雅は少し膝を曲げると、その場から消えていた。

正確には、速度の力で蜻蛉の目の前に移動していた。

高「おらっ!!」

蜻蛉の顔面目掛けて剣を振りかぶる。

だが、蜻蛉はそれを分かっていたかのように上昇して避ける。

しかし、高雅もそれが分かっていたのか、一瞬で足場を創り、蜻蛉を追うように跳ぶ。

高「もらい!!」

高雅は片方の剣を投げた。

蜻蛉は、Aのせいで人間を舐めていたのか、反応が遅れた。

剣は蜻蛉の胴にグルグル紐が巻きついた。

高「落ちろーーーーーーーーーー!!」

巨体に関わらず、繋がっている紐を引っ張り、蜻蛉を肉食植物畑へ落とす。

もちろん、活性の力で腕力が上がってるだけだけどね。

蜻蛉は無残にも地獄畑へ落下する。


グシャ・・・グチュ・・・グチャ・・・


植物たちは待ってましたと言わんばかりに蜻蛉を喰いまくる。

蜻蛉は無残にも食い千切られていった。

高「ひゃー、校庭に大量の血が」

ア「別にどうも思ってないでしょ?」

高「もち」

ア「なら、何で言ったのよ?」

高「単なる、文字稼ぎ」

ア「別にする必要が無かったんじゃ・・・」

高「気にしたら負けだ」

高雅は肉食植物がたてるグロイ音が鳴りやむと鉄壁を全て消した。

またいつ襲われるか分からないため、高雅は双剣をベルトとズボンの間に挿しこんだ。

そして、龍子のとこへ戻る。

高「よ、待った?」

龍「別に・・・どうなったの?・・・」

高「えーっと・・・蜻蛉は倒した。でも、外は滅茶苦茶危険だということが分かった」

龍「私達・・・帰れるの?・・・」

高「無理」

ア「そんなきっぱり言っちゃダメだよ」

高「どう言おうがあの状態から帰るのは無理だろ」

その言葉を聞いた龍子が俯いてしまう。

何か悟った高雅がもう一言付け加える。

高「まあ、ここで安全な場所は知ってるからそこへ案内する」

龍「でも・・・安全な所・・・なんて・・・」

高「おいおい、校長室の地下室があるだろ。忘れたのか?」

龍「私・・・元々知らない・・・」

ア(コウガ、あの時の記憶を消したこと、忘れたの?)

高(あっ、そうだったな。ハハハ・・・)

高雅は後頭を掻き、自分のうっかりミスを苦笑いする。

それを見た龍子は首を傾げ、?マークを浮かべていた。

高「取りあえず、校長室へ行こうぜ」

龍「う・・・うん・・・」

高雅達は校長室へ足を運び始めた。









校長室前。


高「それじゃ、開けるぞー」

高雅は校長室の扉の取っ手に、手を掛ける。

横にスライドして校長室の扉を開けて中へ入る。

そこでは、何故か二人がフィーバーしていた。

高「・・・何してんだ、テメーら」


それは、校長と教頭が殴りあっていた。


校「なんだね君は。ここは校長室と知っての入しtぼひゃ!!」

教「よそ見してるんじゃありませんよ、こうtyぶびゅ!!」

二人の顔はあざだらけで、原形が殆ど無くなっていた。

高「何故殴りあってる?。分かっているが、一応聞いてやる」

校「こ奴が、わしが入った後に扉を隠せと言うのにそれを聞かぬのじゃ!!」

教「そんなことをする訳ないでしょうが!!」

校「何じゃと!?。貴様、校長に向かってそのような言葉は無礼にも程があるじゃろ!!」

教「貴様ごときに敬語を使うのはもう甚だしい!!」

高(こんな大人には絶対になりたくねえ)

高雅は哀れな大人の光景を見て、心に誓いを作った。

すると、また扉が開き、誰かが入室して来た。

高雅と龍子はそれを確認するために振り向く。

そこには、知っている人物がいた。

凛「失礼します・・・って、高雅さんに杉野さん。どうしてこちらに!?」

高「凛じゃねえか。まあ、地下室を利用しようとしたが、ダメ大人が邪魔でな。今から退かそうとしていたんだ」

凛「そうですの。それで、校長たちは何をなさっていますの?」

高「みにくい殴り合いだ」

高雅は親指を突き付けながら説明した。

凛は可哀そうな者を見る目をしながら、呆れていた。

すると、龍子があることに気付いた。

龍「高雅君・・・あれ・・・」

高「ん?」

高雅は龍子が指を指す所を見る。

そこは地下室の入口で、ガタガタ動いていた。

校長と教頭も気付き、一時休戦する。

段々、ガタガタが激しくなり、ガチャン!!と音をたて、外れる。

その中から現れたものは・・・


大量の巨大なありが湧いて出て来た。


高「な!?」

校・教「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」

蟻は近くにいた校長と教頭を捕えると、巣へ持ち帰ろうとした。

校「うわああああああああ、助けてくれえええええええええええ」

教「放せええええええええええええええ」

必死に抵抗するが、巨大蟻の前には無力だった。

高「おい、逃げるぞ!!」

凛「え・・・きゃあ!?」

龍「きゃっ!?」

高雅は返事を聞く前に凛と龍子を一人ずつ片手で抱え、校長室を離れた。

逃げている途中、断末魔と食い散らかすような音が聞こえたが、戸惑うことなく全力で逃げた。









あるビルの屋上。


そこからは緑淵高校が一望できる。

そこにいるニ人は緑淵高校を見ながら会話していた。

?「彼は何故ここを選んだのでしょう?」

?「分からぬ。だが、人を裁くことに変わりわない」

?「左様です」

すると、一人がこちらに飛んで来ていた。

それは、インジだった。

イ「よう。種はばら撒いたし、おっさんの力もお望み通りに使ったぜ」

?「ご苦労だ、インジよ」

?「インジ、おっさんではなくウルザス様と呼べ」

イ「んな、様なんて堅苦しい。気楽に行こうぜ」

?「貴様は気楽過ぎるのだ。もっと立場をわきまえろ」

ウ「別によい」

ウルザスと言う老年は二人の口喧嘩を聞き飽きているのか、すぐに割って入り止めた。

ウ「それよりも、しかと種を撒いたのじゃろうな?」

イ「当ったり前よ。もう生き生きしてるぜ。虫も植物もテンションMAXだぜ」

ウ「そうか、実験は成功か。ならば始めよう」

ウルザスは腕を大きく横に広げ、高らかに宣言した。


ウ「人間を裁く、緑の復讐計画を!!」

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