旧校舎の秘密? 番外編
A・夢 view
高雅にぶっ飛ばされて入った旧校舎はAにとって庭のようなものだった。
A「ふふふふふ・・・」
夢「あんた、崎村に蹴られておかしくなった?」
A「んなわけねーよ!!。偉そうな口を利けるのも今のうちだぜ!!」
そう言ってすぐ近くの扉を背にして取っ手に手を掛ける。
A「まずはお前の悲鳴を聞かせろよ」
そして思いっきり扉を開ける。
夢は扉の中を見た瞬間、目を丸くして絶句したがすぐに声が込み上げて来た。
夢「きゃああああああああああああああああああ」
A「はっはっはっは、開けてビックリ人体模型の恐ろしさは凄いだろ!!」
もちろん、Aはこの旧校舎の仕掛けを全て把握している。
だが、次の夢の言葉でAは地獄に落ちる。
夢「こ・・これが人体模型って、あんたはどんな精神をしてるのよ!!」
A「・・・はぁ、別に普通の人体もけ・・・」
Aは夢の言葉を疑問に思い、振り向いて扉の中を確認すると、言葉を失った。
そこには、自分が仕掛けた物ではなく、全身が青くて、頭がでかくて、ちょっと目が可愛くて、ブルーベリー農園にいそうなほど青い・・・はい、あのフリーゲームです。
A「ぎゃあああああああああああああああああああ」
Aは夢を無視して全力で逃げた。
夢もそれを追うように全力疾走。
ちなみに、青○も追いかけて来た。
A「何でリアルでいるんだよおおおおおおおおおおおおお」
と言いながら近くの教室へ逃げ込む。
そこにも、(フィーラの)仕掛けがあった。
ドン・・・・ドン・・・・ドン・・・・
さっきみたいの全身ブルーベリー色が5メートルバージョンになっていた。
そいつはスクワットのように膝を曲げたり伸ばしたりしながら足元の人間を人の10倍はある腕で潰していた。
A「リアル、ひんぬースクワットだああああああああああああああああ」
夢「一体、こいつらは何なのよおおおおおおおおおおおおおお」
すると、後ろからさっきのブルーベリー色の鬼が教室に入って来て・・・
GAME OVER
蓮田・香凛 view
蓮「かりんちゃん、怖くない?」
蓮田は香凛のことを心配して聞いてみる。
香「別に怖くないの。お化けなんて非科学的なの」
蓮「ひかがくてき?・・・」
蓮田は聞いたことのないワードを必死に理解しようと頭を回転させる。
しかし、そのようなことはログナから教わった覚えはなかった。
蓮「とにかく、大丈夫なんだね?」
香「カリンはお姉ちゃんと違って臆病じゃないの」
蓮「あっ、待ってよ」
そう言いながら足早に歩く香凛に必死でついて行く。
数分歩くと階段に辿り着いた。
香凛は立ち止まることなく、案内板通り、階段を上る。
蓮田はその後ろを必死について行く。
その時・・・
香「きゃっ!?」
突然、香凛が足を滑らせ、後ろに倒れていく。
結構上っていたため、そこから落ちれば軽い怪我では済まないだろう。
蓮「あ、危ない!!」
蓮田がすぐに香凛の落下地点に先回りする。
しかし、例え身長がそこまで変わらなくても蓮田のような細腕で支えられる保障はなかった。
だが、蓮田は支えることができた。
人間、必死にやろうとすれば何でもできることを証明してくれましたよ。
香「あ・・・」
蓮「ふう、大丈夫かい?」
優しく微笑みかける蓮田の顔の近さで香凛は赤くなる。
香「だ・・・大丈夫・・・なの///」
すぐにバッと跳び起き、蓮田と距離を置く。
香(この気持ちは何なの!?・・・胸が痛いの・・・)
両頬を両手で触れ、自分の顔の熱さを計りつつ、謎の苦しみの原因を突き止める。
しかし、それは香凛にとって理解不能の苦しみである。
蓮「本当に大丈夫?」
蓮田は本気で心配しながら聞く。
香「大丈夫・・・なの・・・」
蓮「そっか。じゃあ、行こっか」
蓮田は残り僅かな階段を上る。
香凛もそれをついて行くように階段を上る。
そして、案内板通り廊下を歩くと香凛が話を掛けて来た。
香「あの・・・」
蓮「ん、何?」
香「その・・・名前は何て言うの?」
蓮「僕の名前は斎藤蓮田。よろしくね、かりんちゃん」
そう言って、蓮田は手を伸ばす。
香「あれ、どうしてカリンの名前を知ってるの?」
蓮「こうが兄ちゃんが言ってたし、かりんちゃん本人も言ってるから」
香「あ・・・そうだったの。でも、改めて、姫花香凛なの。よろしくなの」
香凛は出された手を握り、握手をした。
その瞬間・・・
ガララッ・・・ドンッ!!
蓮・香「!?」
突然、近くの教室も扉が思いっきり開いた。
蓮田と香凛は驚いてすぐに音がした方へ振り向く。
すると、中から大量の黒い手が蓮田達に伸びてきていた。
蓮「かりんちゃん!!」
香「へっ・・・むぐ!?」
蓮田は逃げられないと判断し、香凛を守るために繋いでいた手を引っ張り、自分へ抱き寄せた。
そして二人は無数の腕に捕まった。
蓮「うわああああああああああああああああ」
謎の浮遊感が蓮田を襲い、蓮田は気絶してしまった。
香凛は既に気絶していた。
理由は・・・言わずとも分かるだろう。
ログナ・龍子 view
ログナと龍子は適当に雑談をしながら歩いていた。
ロ「いやー、学校なんて久しぶりだなー」
龍「天国にも・・・学校あったの・・・ですか?」
ロ「あったよ。って、敬語は止めてくれ。何かくすぐったい。」
龍「わかり・・・ました・・・」
ロ「いや、分かってないだろ」
端から見れば肝試しを忘れている二人だ。
そんな時、後ろから何か音が聞こえて来た。
タタッタタッタタッタタッ・・・
それは、四足歩行の動物が走るような音だった。
二人は後ろを振り返るとそこには、犬のようなゾンビがいた。
それを見たログナの感想は・・・
ロ「pooooooooooooooooooooooooooooooooo」
異常な奇声を出した。
もちろん、ログナが最近見たニ○動のある弾幕である。
龍子は犬よりログナの声に驚いている。
ロ「ふう、あの声を出すのはやっぱり無理だな。取りあえず、逃げるぞ」
龍「え・・・うん・・・」
二人は犬を背にして全力で逃げた。
だが、思わぬハプニングが起こる。
ガシッ
龍「きゃあ!?」
突然、地面から腕が生え、龍子の足を掴む。
ロ「スギっち!!」
それに気づいたログナはすぐに振り返る。
もう犬がすぐそこまで迫っていた。
ロ「こうなったら自棄だああああああああああああ」
ログナは動けない龍子の横を走り抜け、犬と真っ向勝負に出た。
犬はログナに飛び掛かろうとした。
ログナはそれを見切り、しゃがんで回避し、真上に来た所で曝け出している犬の腹へアッパーパンチ。
実に、自棄とは思えない正確な動きだ。
犬は吹き飛び、倒れこんだ。
ログナは龍子を掴んでいる手を蹴り、龍子を解放させた。
ロ「さっさと逃げるぞ」
龍「あ・・・うん・・・」
こうして、この場を何とかしのぎ切った。
少し走った二人は適当な教室へ入り、休憩していた。
ロ「スギっち、大丈夫か?」
龍「大丈夫・・・さっきは・・・助けてくれて・・・ありがとうございます・・・」
ロ「いやー、あれくらい普通だって。コウガっちが言ってたし」
龍「そう・・・でも、お礼は言わないと・・・」
ロ「そっか。さすが、コウガっちが認めた数少ない人だな」
龍「そういうログナさんも・・・結構交流してたし・・・」
ロ「当然。俺っちとコウガっちは仲間だし。あのくらいは当り前さ」
龍「ふふ・・・羨ましい・・・」
まるで心を許したかのように笑う龍子。
その姿を見てログナは口を開けて見ていた。
ロ(やっぱ、スギっちは可愛いな~。スギっち俺の嫁!!)
などと勝手に決めいているログナだった。
まあ、それを決めるのは作者だけどね。
さーて、このチームもそろそろお開きにしましょうかね。
キュピ・・・キュピ・・・キュピ・・・キュピ・・・
テンポよく聞こえる音にログナは冷や汗をかいていた。
ロ「この音・・・まさか・・・」
ログナは扉の方へ眼を向ける。
その瞬間・・・
ドーン!!
扉が思いっきりぶっ飛んだ。
そして、元扉があった場所には異常な筋肉向き向きの人・・・じゃない奴がやっていた。
ロ「ば・・・化け物だ・・・」
?「化け物?。違う。俺は悪魔だ」
自称悪魔は手に緑色の気を溜め、ログナの方へ放った。
ロ「嘘だろおおおおおおおおおおおおお」
デデーン!!
はい、これで番外編は終わりです。
ネタが異常にあった酷い話ですね(汗)。
高「全くだ。酷過ぎるぞ」
だって、本当は蓮田と香凛の関係だけだったけど、それだけじゃ寂しいと思って他のを書いたんだもん。
高「口調変えるな。気持ちわり」
まあまあ、これからあの二人がどうなるか楽しみではありませんか。
高「じゃあ、あいつらをメインにして俺を脇役にしろ」
いやいや、あなたを休ませんよ。こうやって僅かながら出番を作っているのですから。
高「けっ。で、次からは何を書くんだよ?」
次は二学期に入ります。
そして、速攻、異変&バトルです。
ただし、この先は多分、見る人は急激に減ると思います。
高「何で?」
・・・では、ネタバレしておきましょう。
次の相手は殆どが“虫”です。
高「・・・無視」
おい、そっちな訳ねえだろ。
高「取りあえず、次は苦手分野が多そうだな」
でも、誰も見なくたって作者は書きます。
それでは、次に進む人はこれからもよろしくお願いします。
虫だけは無理と言う人は、今まで支えてくださってありがとうございました。
高「また、虫が嫌な奴は虫編(仮)が終わった後に見るのもありだな」
そこまで気長に待つ人はいないと思うぞ。
・・・でも、もしそんな気長な人がいたら嬉しいな。
それでは、長くなりましたが次回をお楽しみに。
高「またな~」