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海と蛸 前編

リビングで日向ぼっこしている高雅は“夏”について考えていた。

高「夏か・・・あのイベントは避けねえとな」

そう言っている内にそのイベントをいざなう一人の使いがドアを開けてやって来た。

ア「コウガ、うm「いやだああああああああああ」コウガ!?」

あまりのオーバーリアクションにアリアは目を丸くした。

高「無理だ!!。それだけは無理だ!!」

ア「まだ用件は言ってないけど・・・」

高「それだけ言えば分かる。と、いうことで逃走だ!!」

ア「あっ!!、待ってよ!!」

高雅はアリアの脇を瞬時にすり抜け、玄関へ向かった。

しかし、逃げることは許されていなかった。

高雅は勢いよく玄関の扉を開けたが・・・

香「高君、海に行こうなの」

凛「べ・・・別に香凛が崎村さんとも行きたいって言うから仕方なく誘っているのですよ。私は別に何も思っていませんからね」

香凛と凛がいた。

高「却下」

バタンとでかい音を立てて扉を閉めた。

凛「ちょ・・・どういうことですの!?」

凛がドアをドンドン叩くが高雅は聞いてない。

高「ならば部屋の窓からだ!!」

高雅は自分の部屋へ向かった。

しかし、部屋の中にある人物がいた。

ロ「おう、コウガっち。ニ○動見せてもらってるぜ。それよりさ、海に行こうぜ」

蓮「こうが兄ちゃん、海に行こうよ」

ログナと蓮田がいた。

高「・・・どうやって入った?」

ロ「俺達天使は壁抜けぐらい簡単だぜ」

高「そういや、アリアもやってたな。それより、後で不法侵入で通報してやる」

そう言って高雅は別の場所へ向かった。

高「次は和室だ!!」

特急で和室へ向かう。

そして、和室の障子を開けた先にも・・・

A「勝負だ!!、崎村!!。今日は仲間の前でかっこいい所を見せてやるぜ!!」

購組「うおおおおおおおおおおおおおお」

なぜか購買部組がいた。

高「後でぶっ殺してやる」

高雅は別の場所へ向かった。

高「だったら裏口だ!!」

高雅は裏口へと駆けて行った。

しかし許される訳がなかった。

開けた先には・・・

龍「あっ・・・崎村君・・・その・・・」

夢「一緒に海に行かない?」

龍子と夢がいた。

高「ふざけるなああああああああああああ」

また別の場所へ。

高「だったら台所の窓だ」

次こそは、と思う高雅を作者うんめいは許さない。

窓の前には・・・

レ「コウガ殿。この暑い日は海に出かけるのがいいのではないか?」

レオがいた。

高「レオ、退け!!」

レ「いや、退きたいのだが、何故か退くことが許さない気がするのだ。すまない」

高「意味分かんねーよ!!」

そう言って別の場所へと行く。

高「最後はトイレの窓だ。いい加減、誰もいないはずだ」

そう言ってトイレへと向かう。

はっはっは、作者おれを甘く見るなよ。

この小説は何でもありだぜ。

高「やな予感・・・」

高雅がトイレの窓を開けた先には・・・

セ「コウガ様。お久しゅうございます。あなた達に会いに来ました」

高「何で、セバスチャンがいるんだよおおおおおおおお」

ア「セバスチャン、コウガを捕まえて!!」

セ「かしこまりました」

高「なっ!?」

セバスチャンは高雅を取り押さえた。

高「くそ、離せ、離さんか!!」

高雅はふと、どっかのフリーのカメラマンの台詞を言っていた。

すると、ぞろぞろとオールスターズがやって来た。

そして、アリアが思っていたことを口にする。

ア「コウガ、もしかして泳げないの?」

高「・・・・・そうだよ・・・・」

高雅は恥ずかしそうに答えた。

凛「崎村さんにも苦手なことがありますのね」

香「高君も泳げないの」

A「だっせーーーーー。あっはははははははははは・・・」

タ「主よ、人のできぬ事をそこまで嘲笑うのは失礼ではないのか」

A「わかった!!。わかったから刀を仕舞ってくれ!!」

龍「別に・・・泳げなくても・・・恥ずかしくない・・・」

夢「そうだよ。あたしだってそんなに泳げないんだから」

セ「コウガ様、人は苦手なことが一つや二つはあるものです」

ロ「でも、克服しねえとな」

凛「それもそうですわね。苦手と言うものは乗り越えなければなりませんわ」

香「だから、高君と海にレッツゴーなの」

高「おい、勝手に決めるな」

ア「いっその事、ここの皆と一緒に行こうよ」

A「いいのか!?。だけどよ、この人数はさすがに無理じゃねえのか?」

凛「今からもっと大きな車を持ってきてもらいますわ。その間に準備してここに集合してくだされば大丈夫ですわ」

蓮「僕なんかもいいの?」

香「多い方が楽しいの。だから来ていいの」

ロ「でもよ、水着なんて持ってねえぞ」

凛「心配ありませんわ。こちらで用意しますわ」

ロ「そいつは、ありがてえぜ」

A「よっしゃ―。行くぜ、仲間達よ」

購組「おーーーーーーー!!」

高「ふざけるなあああああああああああああ」

数十分後、購買部組は水着を取りに行き、戻って来た頃にはリムジンのような車が来ていた。

そして、高雅は拒否権なく海へと連行された。








A「海だああああああああああああああああああ」

高「うっせえ!!」


ドゴッ!!


A「ぐわっ!!」

高雅のドロップキックが炸裂!!。

・・・と、まあ取りあえず海に着いた。

ちなみに、車の中でアリア達の自己紹介もあった。

そのお陰でアリア達天使組はここにいる皆に知られることができた。

後、女子組は着替え中。

着替え終わった男子組は先に海を拝めていた。

高雅も強制的に着替えさせられた。

高「それにしても、人が一人もいねえ海とか、危険じゃねえのか」

海に人は誰もいなかった。

もちろん、夏ですよ。

いきなり冬になった訳じゃありません。

凛「違いますわ。ここは姫花家の敷地の一つですわ」

その声に反応して男子組が全員振りかえる。

ア「あれ、コウガも何気に着替えてるってことはやる気があるみたいね」

高「ちげーよ。無理やり着替えさせられたんだ」

男子全員(高雅、タイト、セバスチャン以外)は完全に鼻の下が伸びていた。

購組「目の保養キターーーーーーーーーーーーーーーーー」

高「てか、敷地って。やっぱ、金持ちはやっぱ違うな」

高雅は購買部組を無視して質問した。

凛「それはそうと、崎村さんがどれくらい水に慣れているか知りたいですわ」

高「はいはい。まあ、見たら教える気が失せるだろう。おい、浮き輪貸してくれ」

香「はいなの」

高雅は香凛から浮き輪を受け取り、海へ歩いて行った。

A「だっせー、浮き輪がねえと海に入れねえのk〈シャキ〉ごめんなさい」

タイトが腰に挿していた刀を少し抜いただけでAは自重した。

・・・てかタイトよ。水着で刀を挿してたのかよ。

高「見てろ。これが俺の泳げねえ理由だ」

高雅は波に逆らいながらもゆっくりと沖へ歩いて行った。

凛「あら、水が怖いってわけでもありませんわね」

すると、浮き輪が水面に着いたが・・・

ア「・・・何かおかしくない?」

高雅はもう首まで沈んでいるが浮き輪で浮いていない。

遂には頭も沈みきった。

夢「・・・浮か・・・・ない・・・」

高雅が沈みきって30秒後。

高雅が同じように歩いて戻って来た。

高「分かったか。俺は異常なカナヅチだ」

そう、高雅はどんなに浮き輪やビート板を持っていても沈んでしまう体質である。

もはやカナヅチのレベル越えてます。(笑)

高「浮くことができない奴が泳ぐなんて夢のまた夢の話だ。分かったか。俺はもう着替えるから後はお前らで楽しめ」

高雅は浮き輪を香凛に返して海の家に向かった。

凛「ちょっとお待ちなさい。まだ諦めていませんわ」

ア「私だって同じだよ。絶対に泳げるようにしてあげるから頑張ろうよ」

A「俺だって手伝ってやってもいいぜ。そしたら一万円w〈ジャキン!!〉分かった。分かったから剣を納めてくれ」

セ「コウガ様、諦めてはいけません。わたくしもできるだけ手伝います」

高「あのな、浮かねえのにどうやって泳げばいいんだよ?」

香「浮き輪をいっぱい付けるの」

すると、香凛は何処からともなく浮き輪を大量に出した。

凛「香凛、どうして浮き輪がこれほどありますの?」

香「えへへ、皆欲しかったから買ってもらっちゃったの」

と頭を掻き、笑いながら答える香凛。

凛は溜息を吐き、完全に呆れていた。

ロ「ほんじゃ、早速行ってみよー」

高「無駄だけどな」

高雅は持てるだけ浮き輪を持ち、また沖に向かって歩き出した。

だが高雅が浮くことはなく、全ての浮き輪が力無く沈んでいった。

また歩きながら帰ってくる高雅の姿に皆はどうするか迷っていた。

高「諦めろって。これは無謀すぎrおわっ!?」

突然、高雅がこけてしまい、豪快な水しぶきを上げつつ浮き輪をばら撒いた。

A「だっせー。ぎゃっははははははははh〈ザシュ!!〉はぎゃああああああああああ」

A、二等分の刑。

作者の特殊能力、死者蘇生テープくっつけ

ア「・・・あれ、コウガが起き上がってこない」

浮き輪がぷかぷか浮いているが高雅の姿は見えなかった。

こけた場所の深さは高雅の腰ぐらいの深さだ。

ア(あれ、そもそも腰ぐらいの深さなら普通はこけないような・・・)

アリアは何か矛盾していると考えていると高雅の声が聞こえた。

それは意思会話である。

高(アリア!!、海から離れろ!!)

ア(!!、コウガ!?。どういうこと!?)

高(いいから、早くしろ!!)

ア(どうして!?。詳しく教えてよ!!)

意思会話に夢中になっているアリアは海中にうごめく影が見えていなかった。

セ「!!、アリア様、危ない!!」

ア「え!?」

突然、海中から吸盤の付いた赤い触手がアリアに襲いかかって来た。

セバスチャンがアリアを間一髪のところで助け、それに気づいていたタイトがすかさず斬り落とした。

ア「ありがとう、セバスチャン。あれは・・・タコの足!?」

タイトが斬り落としたのはタコの足そのものだった。

ただし、太さで直径2メートルはある代物だ。

タ「気をつけろ。水中に何か巨大な生物がおる」

ロ「最も、タコだろうけどな」

蓮「タコってこんなに大きい足だったんだね」

ロ「おい蓮田。これは異常なタコの足だ。普通のタコの足はもっと小さいぞ」

タ「・・・来る」


バシャーン!!


蛸「ウフォオオオオオオオオオオオオ」

タイトの感じた通りにタコの姿が海中から現れた。

全長30メートルはある未知の大きさだ。

購組「でけえええええええええええええええ」

凛「何ですの、あれは!?」

香「大きなタコさんなの」

夢「感心せんで、早よ逃げるよ!!」

非戦闘員は逃げてゆき、残ったのはA&タイト、蓮田&ログナ、セバスチャン、アリアだけだ。

A「しゃーーーーー。行くぞ、タイト」

タ「分かったでござる」

テンションの高いAがタイトの契約の力を発動した。

A「ふっふっふ、今度こそ主人公最強の力を見せてやるぜ」

それは次回の話で。

A「次回は俺の一人活躍だぜ」

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