急展開
あの不良の後、高雅は杉野を保健室へ連れて行き、適当に・・・
高「なんか、貧血で倒れたみたい」
と言って、すぐさま教室へ戻った。
それからのこと・・・
高「うへー、人間を抱えちゃったよ」
ア「そりゃそうでしょ。気絶させちゃったんだもん」
高「まあ、これで俺に怯えて近づかなくなるだろう」
ア「まさか、私を武器にしたのってそれが狙いだったの?」
高「もち」
ア「はぁー、これじゃ私はダメな方を手伝っただけじゃない」
高「ご苦労」
ア「うれしくないよ」
高「それにしても、お前の口調は少し変わったような」
ア「そうかな?」
高「だって、最初に会った時、なんかクーデレキャラっぽい口調だったじゃん」
ア「くー・・・・でれ・・?、??、???」
アリアは頭にハテナを浮かべた。
高「猫でも被っていたのか?。まあ、どうでもいいけど」
キーンコーンカーンコーン
午後の授業が始まった。
そして、放課後。
高「帰ったら適当にゲームでもするかな・・・ん」
大きく背伸びしながらこれからのことを考えていた高雅の前に・・・
不「おうおう、あの時はやってくれたな」
昼休みの不良がやってきた。
高「・・・・誰?」
高雅は適当にボケ、挑発する。
不「ムカつくぜ、そのすました顔が!!」
高「殴ったらやり返すぞ。歯1本じゃ済まさないから覚悟しろよ」
不「なら、一撃で倒すまでだ」
不良はどこからか金属バットを取り出した。
不「死ねや、おら!!」
不良は金属バットを思いっきり振った。
スカッ
不「な・・・消えただと」
高雅はその場から消えた。周りにもいない。
不「あの野郎、逃げやがったな」
高「何言ってんの?、馬鹿なの?、死ぬの?」
ゴチン!!
不「げふん!?」
不良の頭に虹色のタライが落ちてきた。不良はのびた。
高「着地っと。アリア、よくやった」
ア「どういたしまして」
高雅は攻撃の瞬間に跳んでいた。そして、空中でアリアを羽に変えて少し浮遊した後に、アリアをタライに変え、落とした。そのまま、自分も着地というわけ。
高「殴ろうとした意思があったからこれも防衛の中だな」
ア「ところで、どうして少しの間、浮かんでいたの?」
高「意味など無い」
ア「ええええ・・・」
高「ほら、さっさとブレスレットに戻れ」
ア「うん。それでさ、もう一つ質問」
アリアはブレスレットに戻りながら聞いた。
高「何だ?」
ア「どうして、今まで殴られてからやり返したの?さっきみたいに攻撃の意志さえ得られれば防衛になるのでしょ?」
高「わざとに決まってんだろ」
ア「どうして、ね?」
高「人間の意志ってものを確かめたいんだ。本気の意志さえあれば俺なんて一撃でのびるからな」
ア「へー、そうやってよくできた人間を探しているってわけ?」
高「そんな感じだ。もう質問は無いな?早く帰ってモンハンでもしよ」
そうして、高雅は帰ることにした。
次の日
先「今日は抜き打ちテストをしてもらうます」
全「えええええええええええええええええ」
また、数学の授業。そして誰もが嫌う抜き打ちテスト。
高「このブーイングの量からして、皆は復習してないな」
高雅は余裕に構えていた。テスト用紙が配られる。
先「それでは、初め」
カキカキスラスラ・・・ジーーベシッ!!
数分後、テスト終了。不正行為はあった。
高「カンニングする程の問題か、あれ?」
先「それでは、帰りのホームルームに返しますので」
キーンコーンカーンコーン
先「それでは総務、号令」
総「きりーつ、気をつけー、礼」
全「ありがとうご(略)」
先生が教室を出た瞬間・・・
生徒A「行くぞーおめらーー」
B「全俺が購買部を呼んでいる」
C「俺の焼きそばぱーーーーーーん」
D「らららこっぺぱあああああああああん」
何人かの生徒が一斉に外へ駆けだした。
高「うぜえええええ。てか、何で4時間目が全部数学なんだよ」
と言いながら高雅も外へ出る。もちろん、購買部目当てではない。
今日は人気の無い木陰で食べている。
ア「相変わらず、人のいない所で食べるのね・・・」
高「当然だ。人間と一緒なら飯が不味くなる」
ア「言い過ぎじゃないの?」
高「俺にとっては事実だ」
ア「それにしても、コウガってちゃんと弁当作るのね」
高「まあな。自分の好きなのが入れられるし」
ア「そう言いながら、バランスが取れた料理よね」
高雅の弁当は肉・野菜・魚が全てバランス良く入っている。
高「俺はただ好きな物ばっかり入れる哀れな人間じゃない」
ア「ははは、そこは感心だね」
高「うるせい」
ア「照れちゃって・・・・ん?ねえ、あれは何?」
高「ブレスレット何だからあれじゃわからねえよ。具体的に言え」
ア「空から・・・何か落ちてきてるよ」
高「んん?・・・」
高雅は空を見上げた。見上げた先は何かが落ちていた。そして・・・
ドガーーン!!!
グラウンドに墜落した。
ア「何かしら?。行ってみよ?」
高「やだ」
ア「またきっぱりと・・・」
高「ああいう所には人間が集まるんだよ。そんなとこに行けるか」
高雅は食べ終わった弁当を包みながら言った。
高「変なもんが墜落したなら、午後の授業は無いだろう」
高雅は横になった。眠るつもりらしい。
ア「ほんと、寝るの好きね、コウガは」
高「気が落ち着くからな・・・Zzz・・・・」
ア「早っ!?。のび○君の次に早いよ」
高雅は眠りに落ちた。
数時間後
高「んん~~ん。よく寝た・・・って何ぃ!?」
高雅は寝ボケることなく目を覚ました。その理由は・・・
高「校舎が・・・・破壊してる!?」
そこにあったはずの校舎が瓦礫と化していた。
高「おいアリ・・・ってあれ!?」
高雅の腕には虹色のブレスレットが無かった。
高「やな予感がするが・・・・グラウンドへ行くか」
高雅はグラウンドへ足を進めたその時だった。
?「食らいやがれ!!」
高「!?・・・おっと」
突如、高雅に向かって灰色の槍が飛んできた。
高雅は避けた後、すぐさま飛んできた方向を見た。そこには・・・
不「ははははは。復讐の時間だ!!」
昨日の不良がいた。
さて、この後どうなる!?
高「ええ!?、区切り悪!!」