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天獄戦争編 その10、無意味

学校に到着した高雅は屋上であるものを見ていた。

高「めっちゃ多いな。軽く500人はいるな」

グラウンドには地獄の使い&兵が集まっていた。

レ「どうするのだ?。あの数を相手にするには手厳しいぞ」

高「なーに、あれくらい瞬殺できるって」

レ「一体どうするのだ?」

高「アリア、真の契約を使うぞ」

ア「うん、分かった」

高雅はアリアと口づけを交わし、真の契約を発動させた。

高「後は・・・」

高雅は手に黒くて紐が出ている球体を創りあげた。

レ「それは爆弾か。それに中にh「おっと、ネタバレは後でだ」?」

高「それじゃ点火」

高雅が指パッチンをすると火が点いた。

高「空間の力でグラウンドに・・・ポイッと」

空間の力で爆弾が爆発するタイミングを見計らってグラウンドに落とした。

高雅はノリで耳を塞いだ。


ドガーン!!


純粋な爆発音だが爆弾の中身は鬼畜そのものだった。


パリパリパリパリパリ・・・


次々と壊れゆく宝石の音が聞こえた。

ぎゃー、とか、うわー、とかも聞こえたがすぐに納まった。

グラウンドにいた地獄の使い&兵は全滅した。

高「なっ、言っただろ」

レ「爆弾の中に波動と破壊の力、そして空間の力でいきなり現れれば対処はできないだろう」

高「さて、ザコ処理はどうでもいいけど問題のディバイトは何処にいるのだか」

ア「外で見当たらないなら中ってことになるのかな?」

高「中か・・・あいつらの近くでは戦いたくないな」

ア「コウガって本当に優しいね」

高「バカ!!。邪魔だからだ!!」

ア「強く否定するところがまたツンデレね」

高「うるせー!!」

レ「とにかく、今はディバイトを探すのだ」

高「分かってる」

高雅は屋上の扉から学校の中に入った。






40分後。

高雅は学校内を3周は探したがディバイトに遭遇しなかった。

高「あいつ・・・本当に何処にいるんだよ・・・」

レ「少しでも力を使っていれば分かるのだが・・・」

高「はぁー、ビビって逃げたのか?」

捜索に飽きてきた高雅はため息を吐いた。

すると、アリアがふと気が付いた。

ア「ねえ、まだ一つだけ探してない所があるよ」

高「嫌だ。考えたくねえ」

ア「私だってそうだけど・・・やっぱり見たほうが・・・」

高「・・・分かったよ。一度だけ行くか」

高雅が探索してない所は皆がいる地下室だった。

高雅は空間の力で地下室の扉前まで移動した。

高「レオを見せると面倒だからレオは隠れてくれ」

レ「分かった。我は廊下に居よう」

レオは高雅の頭から飛び降りて廊下に出た。

高「頼むから居るなよ」

ゆっくりと扉の取っ手に手を掛ける。


ギイイイ・・・


高雅が開けて最初に見たものは・・・

龍「さ・・・崎村君?・・・」

龍子だった。

A「崎村だって!?。マジで!?」

陰からAも現れた。

それに続いて次々と他の人も現れてくる。

B「やったのか!?」

C「これで帰れるぞ!!」

D「早くニコ動へログインさせろーーー!!」

E「やっほい。戦争が終わったぞ!!」

夢「ほんまに終わったんか!?」

蓮「こうが兄ちゃん、ログナ知らない?」

皆が次々と聞いて来る。

高「待てこら。俺は聖徳太子じゃねえぞ。いっぺんに言うな」

高雅は一つだけ不審な点を見つけた。

高「なあ、姫花は何処だ?」

龍「それが・・・ログナって人・・・追いかけてから・・・」

夢「帰ってきてないのよ」

高雅は嫌な想像をしてしまった。

ア「コウガ、もしかしたr「言うな。聞きたくない」そうだよね・・・」

高「お前ら、まだ終わってないからもう少し此処にいろ。後は総司令官を倒すだけだから。」

A「まだ終わってねえのかよ。早くしろよな」

高「だったら手伝え!!」

高雅は自分勝手なAを地下から引きづり出した。

A「やめろよ。普通の人間を巻き込むなよ」

高「んだと!!」

A「お前がいるからこうなったんだ!!。俺達は何にも悪くねえのによ!!」

高「言わせておけば!!」

高雅は拳を振りかざした。

A「俺を殴る暇があるなら早く終わらせろよ!!。こっちは辛いんだよ!!。お前みたいに化け物並みに強くねえから怖いんだよ」

高「ば・・・化け物だと・・・」

A「そうだ化け物!!。さっさとどっか行けよ!!。迷惑なんだよ!!」

高「・・・・・くっ!!」


バンッ!!


A「ぐえ・・・」

高雅はAを壁に投げ捨て、校長室を出た。

すると龍子と夢がAに近づいて話した。

龍「A君・・・今のは酷いよ・・・」

A「俺だって分かってる。敵の総司令官に向けて、あいつの本気を出させてやったんだ」

龍「・・・本気?・・・」

A「ああ。あいつは何も思ってないほうがめちゃくちゃ強いんだ。俺たちに会いに来たってことはきっと俺達を思ってるんだと思った。俺だってあんなこと言ったのが辛いんだ」

夢「ホンマか?。自分の気持ちをただぶつけただけと違うんか?」

A「んな訳ねえだろ!!。そこまで最悪な人間じゃねえよ!!」

龍「・・・私は・・・友達を・・・・思った方が・・・きっと強いと思う・・・」

A「あいつは特別だ。今まで突っかかって来たから分かる」

龍「・・・・・」

龍子はそれ以上は追及しなかった。

A「さあ、地下に戻って待っとこうぜ」

Aは地下に戻って行った。

夢「行こう、龍子」

龍「うん・・・」

遅れて夢と龍子も地下に戻った。







校長室を出た高雅は引き続きディバイトを探していた。

高「マジで見つからねえな。本当にここに居るのか?」

ア「何だか落ち着いてるね。さっきので怒ってると思ったのに」

高「あのな、あいつのことを一々関わっていたらきりがねえんだ。あいつは適当に流すのがポイントだ」

つまり、Aのやったことは無意味でしたwww

ア「そうなんだ。納得」

レ「何があったのだ?」

高「何でもねえよ。ただ会話があっただけ」

レ「そうか?。怒鳴り声も聞こえたようだが」

高「テンションが上がってただけだ」

レ「どうも納得できないんだが」

高「まあ、あれだ。気にしたら負けだ」

などと何気ない話をしていると・・・

ア「コウガ!!、前!!」

高「ん?・・・あっ!!」

目線の先には凛の後ろ姿があった。

高「姫花!!」

凛「!?、崎村さん!?。生きていらっしゃったのですか!?」

高「人を勝手に殺すな!!」

凛「・・・よかったですわ・・・」

凛が涙ぐんで高雅に駆けよって来た。

レ「コウガ殿!!」

高「分かった。やっぱりか」

ア「何?、どういうこと?」

高「こういうことだ」

凛との距離が無くなった瞬間・・・


ザシュッ!!


凛の首を跳ねた。

ア「!?、どうして!?」

高「あのな、よく考えろよな。既に3周もして見つかってねえのにいきなり見つかれば怪しいだろ。後、レオが俺に注意をさせるように呼べば完全に誰かが創った偽物が判明するんだよ」

ア「そうか。じゃあ・・・」

高「ああ、ディバイトの可能性が大だ」

凛?「名推理だな。小僧」

高・ア・レ「!?」

突然、凛の首が浮き、喋りだした。

声の主はディバイトだ。

高「首が浮くなんてホラーだな。んで、お前はどこにいるんだ?。そして凛をどうした?」

デ「我は屋上にいる。そこにその娘もいるだろう」

高「逃げるなよ」

デ「なら、早く来ることだ」

高「来たぞ」

高雅はすぐに空間の力で屋上に移動いた。

そこには凛とディバイトが立っていた。

デ「ほう、空間の力も使えたか。さすがは無双と言ったところだな」

高「姫花!!、何でそんな奴と一緒にいるんだよ!?」

高雅が呼びかけるが凛は返事をしない。

デ「紹介してやろう。新しい契約者、姫花凛だ」

高「何だって!?嘘だろ!?」

デ「なら、これを見るといい」

ディバイトは凛の手の甲を見せた。

そこには契約の印があった。

高「前の契約者はどうしたんだよ!?」

デ「一度真の契約を使ったら使えなくなるからな。あれは捨てた」

高「捨てただと!?」

デ「それに、この娘からわざわざ契約してくれと言ったのだ。そうだろ?」

ディバイトが凛にそう聞いた。

凛「・・・ええ・・・」

高「嘘だろ。何で!?」

レ「落ち着くのだコウガ殿。あの者は夢幻の力で操られておる」

高「夢幻って幻覚を見せるものじゃねえのかよ!?」

レ「確かに夢幻の力はその者に幻覚を見せる。しかし幻覚と現実の動きが一致するのだ。それを利用すれば操ることも可能だ」

高「あの時の俺と同じか」

レ「そうだ。さらに精神を破壊することで完全に幻覚の世界に迷い込ませることができる」

ア「コウガも同じ手にかかっていたのよ」

高「へー、そうだったんだ」

デ「理解できたか、小僧?」

高「ああ、バッチリにな」

高雅は剣先を凛に向けた。

デ「おっと、虚無を使うつもりだな。だが、これでどうだ?」

すると、凛がゆっくりと動き出しフェンスを越え始めた。

高「なっ!?、待て!!」

デ「動くな。妙な行動を起こしたらこいつは死ぬぞ」

高「この外道が!!」

デ「戦いというものは勝てばいいだけだ」

ディバイトが片手を剣に変え、高雅に近づいてくる。

絶体絶命の時だった。

高「絶体絶命?。絶好のチャンスの間違いだろ」

デ「何だと!?」

高「はははははは・・・」

高雅は高らかと笑っていた。

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