天獄戦争編 その5、ピンチそして・・・
展開が・・・
高雅は校舎から外に出た。
そして、喜びの歓喜を上げていた。
高「やっと、邪魔な奴らから解放されたぜ」
ア「酷くない?」
高「じゃあ、足手まといが消えたぜ」
ア「同じだよ!!」
高「とまあ、無駄話はここまでにして」
ア「何よ?」
高「まずは、ディバイトがどこにいるかだな」
ア「だったら、あのメビーとかいう子から聞けばいいじゃない」
高「そいつもどこにいるか分からねえんだぞ」
ア「大丈夫よ。あっこにいるから・・・あっ、あっこは屋上ね」
すると、高雅は屋上を見上げた。
メ「げげ、ばれちゃってるゅ!?」
高「・・・・・・」
高雅は可哀そうな目でメビーを見ていた。
理由はメビーの姿がめっちゃくちゃ派手だったから。
もう、目がちかちかしそうな程に派手だった。
高「安心しろ。お前はあの攻撃から逃げたって分かってるからお前を探すつもりだった」
メ「そ・・・そうにゃのか!?。てっきりもう倒されたと思ってたのだ」
メビーはそれを聞いてめちゃくちゃ安心していた。
高(・・・・・よほど無視されたくなかったんだな。てか、そんなに気づいて欲しいなら自分から来いよ)
メ「だとしたら話は早いのだ!!。死にぇ!!」
メビーは殴る構えをした。
ただし、まだ屋上にいるため攻撃が当たる訳ない。
高「おいおい、めっちゃ空間の力を使いますって言ってるじゃねえか。ほんと、ガキだな」
すると、高雅の予想通りに目の前の空間が歪みだし、拳が現れた。
それを、呆気なく捕まえる。
メ「にゃんだと!?・・・うひゃ!?」
高雅はすぐに腕を引っ張り、本体を空間移動させた。
高雅はメビーを地面に投げ捨て、剣先を首に向けた。
高「おい、総司令官はどこにいるんだ?」
メ「おまえなんかに教えてやるゅもんか」
するとメビーは巨大な空間を歪めた。
高「何だ!?」
すると、空間からありえない人・・・いや、使いが現れた。
ラ「お久しぶりね、虹の契約者」
高「ら・・・ラビリンス!?」
いや、ラビリンスだけではない。高雅が倒してきた使いがうじゃうじゃ湧いて出て来た。
ア「どうして!?」
ラ「ふふふふ、甘いわね。使いの命はこれよ」
ラビリンスはポケットから宝石を取り出した。
ラ「これを砕かない限り、体さえ再生すれば私達は生き続けることができるのよ」
高「と、いうことは・・・今までゲイボルグしか倒してねえってことかよ!!」
ア「体が消滅しても生きるなんて」
高「おいアリア!!。ちゃんとそういうことは教えろよ!!」
ア「私だって知らなかったのよ。まさか、体が無くなっても生きるなんて」
メ「爪が甘いのでしゅ。さあ、奴をやっつけるゅのだ」
地獄の使い達が一斉に高雅に襲い掛かってきた。
高「へっ、契約者がいなきゃ力はろくに使えねえだろ。そんな奴が束でかかって来たって負けるかよ」
ラ「あら、契約者ならいるわよ」
高「何!?」
すると、遅れて歪んだ空間から人が出て来た。
高「おい。あいつら、緑淵高校の制服じゃねえか!?」
ア「中には先生もいるよ」
そう。空間から出てきたのは全て緑淵高校に関係する者だった。
しかし、皆は目が死んでいて、洗脳されていた。
高「無理やり契約したって訳かよ。力の為に」
ア「酷い・・・」
ラ「この時を待っていたわ。真の契約、発動」
ラビリンスはすぐに契約者の下へ近づき、両目を抉り、食べた。
他の使いも真の契約を発動しようとしている。
様々な契約の仕方の光景は地獄絵図に等しいだろう。
高「テメーら!!、いい加減にしやがれ!!」
高雅は剣を構え、止めに懸かろうとするが一足先に契約を終えたラビリンスが立ち憚る。
ラ「させないわよ。早く死になさい」
ラビリンスは無数の矢を創造し、高雅に向けて放った。
高「それが通用するわけねえだろ」
高雅は蒼い盾で防ぎ、速度の力で間合いを一気に詰めた。
高「もらった!!」
ラ「いいのかしら。私が死んだら、契約者も死ぬのよ」
高「く・・・」
高雅は少し躊躇してしまった。
ラ「その一瞬が命取りよ」
ザクッ!!
高「うがっ!?」
ア「コウガ!?」
高雅の腹には一本の矢が刺さっていた。
高「う・・・ぐ・・・・くそ、昔なら躊躇することはなかったのに・・・」
ア「コウガ!!、大丈夫!?」
高雅は腹に刺さった矢を抜き捨てた。
ラ「ほらほら、休んでいいとは言ってないわよ」
周りを見ると、契約を終えた使いが続々と集まっていた。
高「やべーな・・・・これは・・・マジでやべーな」
ラ「お別れね。呆気ない者だわ」
すると、使い全員が武器を高雅に向けて構えた。
ラ「サヨウナラ」
高「やなこった」
高雅は速度の力で空中へ逃げた。
ラ「甘いわよ」
ラビリンスはすぐに逃げた高雅に向かって矢を放った。
高雅は盾でそれを防ぐ。
高「はぁ・・・はぁ・・・」
ア「大丈夫!?。すぐに再生の力で・・・」
高「そんな時間があるならとっくにやってるよ」
既に高雅の周りには翼を生やして追って来た使いが囲み、横から狙っていた。
メ「虹の契約者も、もうおしまいにゃのだ」
一斉に高雅に攻撃を仕掛けてくる。
高雅はそれをなんとか避ける。
高「くそ。あいつらの契約を解除できれば」
シ「喰らえ!!」
シューロはトゲの着いた巨大なボールを大量に創造した。
高「うわあ!?」
その球を高雅に向けて放つ。
高雅は全て紙一重で避ける。しかし、次々と他の使いの攻撃がやって来る。
高雅は空中を速度の力で逃げ続けている。
高「ちくしょー。これじゃ攻撃にも移れねえ・・・うっ」
すると、高雅の視界が突然眩みだした。
高「やべ、出血で意識が・・・」
ア「コウガ!!、しっかりして!!」
アリアも再生の力を使おうと試みるが、盾を創ったり、速度の力で避けたりで再生する暇がない。
ア「どうしよう。このままだとコウガが死んじゃう」
兵「貴様ら!!。思い通りにはさせんぞ!!」
すると、追い打ちを掛けるかのように天国兵も現れた。
このまま天国兵が地獄の使いを殺してしまっても人は消えてしまう。
絶体絶命に追い込まれてしまった高雅。
高「はぁ・・・もう・・・ダメか・・・・」
高雅が諦めかけたその時・・・
セ(コウガ様。しっかりしてください!!)
高(せ・・・セバスチャン!?。何で急に!?)
突然、セバスチャンから意思会話を使って話してきた。
意思会話は多人数で話すことはできないため、アリアは聞こえてない。
セ(あなた方の様子は天国でも見ています。それより、真の契約を発動するのです)
高(だけどよ、アリア自身が発動の仕方をしらないんじゃあ無理だろ)
セ(その方法を見つけました)
高(マジ!?、どうやんだ!?)
セ(しかし、本当かどうか分かりません。その本では全ての力を司る使いの解放方法と書いておりましたので。それがアリア様とは限りません)
高(それでもいい。何をすればいいんだ)
セ(それは・・・契約者の口を捧げよ、とのことです)
高(アリアに俺の口を取らせろってことかよ。口って取れる物か?)
セ(いえ、現世で言う“セップン”というものです)
高雅の頭の中:
セップン・・・せっぷん・・・接吻・・・・・・ってキス!!!???。
待てこら!!。確かに唇を奪うとか言うけど何か違うだろ!!。普通は男が女の唇を奪うって感じだろ!!。明らかに逆だろ!!。大体、何でこんなにも強い力がキス一つで解放されんだよ!!??。もっとこう・・・寿命を半分捧げるとかさ、地獄共の中にもいたけど腕を捧げるとかさ、臓器一個捧げるとかさ。遥かにアリアの力はすげーのにこんな方法じゃ不釣り合いだろ。地獄の奴らは理不尽だーーーーーって叫ぶぞ。それに、キスとか早すぎだろ!!。まだ30話も経ってないのにこの展開は何だ!!??。それに俺はアリアのことなんか・・・・・・・思ってないとは言い切れない・・・・・だーーーーーーーーー☢☂☠☗☪☸☷☯・・・
セ(コウガ様?)
高(・・・・わかった。やってみる)
高雅は取りあえずやってみようと決めた。そして、セバスチャンとの連絡を断とうとした。
セ(お待ちください。もし、解放することができるのであったなら、その力の中に虚無の力があるはずです。それを使えば契約を強制的に無かったことにすることができます)
高(それは、逆転の兆しが見えてくるな。だが・・・アリアはどう思うだろう・・・俺なんかとキスして・・・)
セ(大丈夫ですよ。では、頑張ってください)
そう言ってセバスチャンは高雅との連絡と断った。
ア「コウガ、さっきから黙り込んでどうしたの?。まさか、もう血が無くて意識が!?」
高「いや、後2分は持つ。その間に隙を作るぞ」
ア「分かった」
まるで○方の弾幕のように次々と攻撃が来る最中、高雅はあるものを創造した。
高「出てこい!!、ウ○ムル○ス!!」
それは亀のような白い怪物だ。
まあ、分かる人ならこれで十分でしょ。
分からない人ならガ○ラでも想像してください。
それを創った場所は敵が大量にいる頭上だった。
高「押し潰せーーー」
ドゴーーン!!
とてつもなく鈍い音がした後にもの凄い量の砂煙が上がった。
重量は死なない程度に創ってある。
他の使いは天国兵と殺りあっていた。
今、高雅を攻撃する者はいない。
高「よし、今のうち・・・うっ・・・」
ア「コウガ!?」
高「やべ・・・2分・・・・・・もた・・・な・・」
視界が黒く染まり始めたその時・・・
ロ「コウガっち!!」
高「!?・・ログナ!?」
気づけばログナと蓮田が駆けつけていた。
蓮田との契約の力によって高雅の血と傷が一瞬で再生した。
高「サンキュー、ログナ」
高雅はすぐに安全な場所に着地し、アリアを人間の姿に戻した。
ア「どうしたの!?。何をするの?」
高「今から真の契約を発動する」
ア「でも、やり方が分からないよ」
高「さっき逃げてる最中にセバスチャンと意思会話をしていたんだ。その時に教えられた」
ア「だから、黙っていたのね。それで、そのやり方は?」
高「・・・・っ~~~///」
ア「コウガ?」
高雅は思い出しただけで頭をがむしゃらに掻き、顔が赤くなった。
そして、決心をした。
高「こうするんだ!!///」
高雅はアリアの肩を掴んだ。
ア「へ!?・・・・んっ!?」
ほぼ強引に高雅とアリアの唇が重なった。
ア「!?、!!??、!!!???」
アリアは何も理解できず、頭の中が真っ白になってゆく。
すると、アリアが蒼く輝き始めた。
メ「にゃんじゃ、あれは!?」
ロ「ヒューヒュー、お熱いねー・・・だけど、あの光。まさか真の契約を発動するとはねえ。一体、どんなものなんだか」
蓮「こうが兄ちゃんとアリアお姉ちゃんがキスしたら光ったよ、ログナ。キスってすごいね」
ロ「実際は光らないぞ。そこをちゃんと踏まえておけよ」
すると、光の輝きがだんだん小さくなっていった。
光が消えた時、そこには何も変わってない蒼い双剣を持った高雅がいた。
高「さーて、反撃開始だ!!」
明日から学校行事であの旅行に行ってきます。
ですから、1週間更新できません。
もし、1週間経っても更新しない場合は怪我したか・・・です。




