何でもあり
あれから一日経過。
高雅はアリアのことを昨日の中にある程度理解した。
高「簡単に言えば、何でもありキャラだな」
ア「それって褒めているの?馬鹿にしてるの?」
高「さー、どうでしょう」
ア「答えてよ」
高「オット、モウコンナジカンダ。ガッコウヘイカナイト」
ア「ちょっと、あからさまに棒読みしてるでしょ!?」
高雅はアリアのことを無視して学校へ向かおうとした。
ア「ちょっと待って」
高「まさか、学校に来るなんて言うんじゃねーだろうな?」
ア「あれ、よくわかったね」
高「駄目だ。絶対来るな」
ア「なんでよ?」
高「パターン的に問題を起こしそうだからだ」
ア「大丈夫よ。人間界のことぐらい天国で勉強してるから。黙って何もしなければいいのでしょ?」
高「アニメとかは、そう言って黙らないパターンが多いからな」
ア「大丈夫よ。小説だから」
高「納得できるか!!。・・・って、何勝手にブレスレットになってんだよ!?」
ア「いいでしょ別に。大体、契約しちゃったんだから常にあなたの半径500メートルにはいないといけないのよ」
高「そういうことは先に言え!!大体、そのリアルな数字は・・・ってやば!!。早く行かねえと人に会う!!」
高雅は自転車をかっ飛ばした。
高校到着。高雅は教室へ向かっている途中、先生が2・3人立っていた。
すると、高雅を見て先生が近づいてきた。
先A「君が崎村高雅君かい?」
高「そうですけど、何か?」
先B「昨日のことで少しお話があります。進路指導室へ来てください」
高「あっ、忘れてた」
高雅は昨日のことを思い出した。
ア「何?、なんかやったの?」
高「お前は黙れ」
ア「何よ、ケチ」
高「んだとっ!!」
先C「何だ!?、今、女の声が・・・」
高「!?」
高雅はブレスレットに向かって小声で話した。
高「おい、お前の声って俺以外に聞こえるのか?」
ア「うん、そうだけど」
高「そういうことは先に言えって!!」
先A「何をしている!?。早く来い!!」
一人の先生が高雅の腕をがっちりと掴んだ。
高「いてて、腕を引っ張るな」
高雅は先生に連れて行かれた。
高校到着早々に進路指導室。
ここは、校則違反や問題のある生徒が連れてこられる拷問部屋。
高「おい作者、拷問部屋は言いすぎだろ」
でも、言うことを聞かなかった人は爪を剥がされたことがあるぞ。
高「何だよその設定!?。どこぞの昭和58年!?」
ア「さっきから誰と話しているの?」
高「何でもない」
先「崎村君。早いわね」
目の前の先生は担任だった。
高「さっさと終わらせてくれ。反省文でも拷問でも」
先「・・・・教室に戻っていいわよ」
高「!?」
先「さっき、杉野さんから聞いたの。あなたは殴られてやり返しただけって」
高「・・・・・・」
先「だから、今回は許すけどなるべく加減してあげてね」
高「はいはい。あいつらが俺と関わらなかったらですけど」
高雅は適当に言って教室へ向かった。
教室へ向かう途中
ア「杉野って誰だろうね」
高「さー、知らねえ」
高雅はどうでもよさそうに返事をした。
教室の目の前の扉に着いた。
ガララ
高雅は普通に開ける。するとある一人の女子と目が合った。
女「あ・・・」
高(さっき聞いて、他に誰もいないってことは杉野はこいつのことか)
高雅は頭で理解した。そして杉野に近づいた。
杉「お・・・おはよう・・・」
高「わざわざ報告ご苦労。そのお陰でめんどいことは避けられた」
杉「う・・うん・・」
高雅はそれだけ言って席について眠ろうとした。
それを妨害するかのようにアリアが話しかけてくる。
ア「ちょっと、あれじゃかわいそうだよ」
高「知るか。お礼は言ったんだからいいんだ」
ア「それでも、言い方ってものがあるよ」
高「黙れ。ずっと黙っているって言ったじゃねえか」
ア「それはそれ。これはこれ」
高「てめー、ある意味何でもありキャラだな」
ア「いいから、ちゃんとお礼を言って方がいいよ」
高「うるさいな。人間とは話したくないんだ」
高雅は顔を机に潰して寝た。
杉「崎村君、独り言多い・・・・」
杉野はその光景を見ていた。
授業中
先「このXに2を当てはめると①の式ができ・・・」
今は数学の時間。数学の先生は担任だ。高雅は爆睡中。
高「Zzz・・・・」
ピシッ!!
高「いた!?」
時速30キロのチョークが高雅の頭に当たった。
先「崎村君、この問題を解いてくだs「13」正解・・・」
教室がざわめく。寝ていたはずの高雅が即答したからだ。
高(こんな簡単な問題でざわめくなよな・・・)
そう思いながらまた眠ろうとした。
ピシッ!!
高「んぎゃ!?」
先「誰が寝ていいなんて言いましたか?ちゃんと起きてなさい」
高「へいへい」
先「返事は『はい』」
高「はいはい」
先「一回だけ」
高「何、この王道なパターンは?」
キーンコーンカーンコーン
先「じゃあ、ここまでね。総務、号令」
総「きりーつ、気をつけー、礼」
全「ありがとうございました」
先生は教室を出た。
その瞬間・・・
生徒A「ひゃっほー、昼休みだー」
B「購買部に行くぜー」
C「抜け駆けさせねー」
D「らららこっぺぱーーーーーーん」
大量の生徒が廊下を走って行く。
高「弁当ぐらい作れよな」
高雅は弁当を持つ。そして、教室の外へ出た。
屋上
高「春風が気持ちいな・・・」
高雅は春風を堪能しつつ、食事を済ませていた。
高「あー、風になりてーなー・・・」
ア「何、現実逃避してるのよ」
高「誰が喋っていいと許したか?」
ア「いいじゃない、誰もいないことだし」
高「うるさいな」
そう言うと高雅はポケットからゲームを取り出した。
ア「それって・・・ゲーム機っていう物よね?」
高「ああ、PSPだ。暇つぶしには最適だからな」
ア「でも、そういうのって学校に持ってきちゃいけないんじゃ・・・」
高「ばれなきゃいいんだよ」
ゲームの電源を入れた瞬間・・・
不「おらっ!!さっさと来い!!」
突然の怒り声。
高「うわ~、何このイベント?」
とりあえず、不良を確認する。すると、アリアが一足先に気づいた。
ア「あれって杉野ちゃんじゃないの」
高「・・・・誰?」
ア「ほら、朝に会った女子よ」
高「わかってる。ただ言ってみただけ」
すると、高雅はゲームをポケットに収めた。そして・・・
高「おい、先着がいるんだけど・・・」
高雅は挑発みたいに言った。てか挑発だ。
杉「あ・・・」
不「何だテメーは?」
高「ここの先着人だ」
ちなみに、不良は前回とは違う。3年の不良だ。体格は高雅より上だ。
高「他をあたったら見逃すけど」
ア「ちょっと、それじゃ杉野ちゃんを見捨てるき!?」
高「別にどうでもいいだろ。いや待てよ・・・・にっ」
高雅は不気味に笑った。
高「いいこと思いついた。おい、そこのでかっぱち。俺を殴れよ」
不「んだとゴラ!!」
不良は拳を振り上げ・・・
ボゴッ!!
高「がは・・・」
その拳を高雅の顔面に当てた。
高「これで防衛が許される。おいアリア。ちょっと武器になれ」
ア「え!?、何で!?」
高「いいから黙って剣にでもなれ」
アリアは高雅の言う通りに剣になった。
杉・不「!?」
二人は驚いた。そりゃ、突然ブレスレットが剣になればね。
高「血祭りの時間だ」
ドゴッ!!
不「ぐはっ!?・・・」
高雅は音速で柄の部分で腹を殴った。不良はうずくまる。
高「これで、逃げられないな。過剰防衛ぎりぎりまで切り裂いてやる」
高雅は鬼のような声と顔で言った。
杉「・・あ・・・・ああ・・」
杉野は恐怖のあまり失神した。
高「・・・これでいいな。アリア、戻っていいぞ」
ア「う・・うん」
アリアは理解することなくブレスレットに戻った。
高「とりあえず、この脇役に制裁を」
高雅は不良の歯を1本取った。




