天獄戦争編 その1、宣戦布告
この編は名前からして多分めっちゃバトルになると思います。
早朝の6時。
高「ふあ~、もう朝か」
高雅はいつものように弁当を作ろうと台所へ向かった。
行く途中のリビングでアリアとレオが起きていた。
アリアとレオはテレビを見ている。
高「あれ、早いなお前ら」
ア「コウガ!!、これを見て」
アリアは血相を変えて高雅にテレビを見るように促した。
高「何だよ一体」
高雅もテレビを見た。そこには・・・
一つの町が灰と化していた。
高「ありゃりゃ、原爆でも落ちたのか?」
ア「そんなわけない。だったらあんなに人が生きているわけないよ」
TVに人は軽く千人は超えるほど映っていた。
レ「コウガ殿、右側に映っている物を見てくれないか」
高「ん・・・なんだありゃ!?」
映っていたのは直径10メートルの黒い球体であった。
高「灰の塊じゃないな。あれは何なんだ?」
レ「あれは獄入の玉である」
高「それって何?」
レ「見ておれ。すぐに解かるだろう」
高「へ!?」
すると、獄入の玉が不気味に光りだした。
TV「何でしょうあれは!?。不思議な物体が光輝いております。あれは一体なんdザーーーーーーーーー」
突然、テレビは砂嵐に変わった。
高「おいおい、肝心なところが見えなかったじゃないか。何が起きたんだ?」
レ「あの周辺が地獄に飲み込まれたのだ」
高「マジで!?」
レ「獄入の玉は現世の数で半径1キロメートルを地獄に落とすのだ」
ア「そんなことをして何になるの!?」
レ「主な目的は地獄の土地の拡大に使われているのだが、現世で使われることは絶対にない。ましてや人をあんなに地獄に落とすなど言語道断である」
高「それが今あってるぞ」
レ「これは地獄の奴らの宣戦布告だ。こんなことをして天国が黙ってはいないだろう」
高「ということは戦争ってこと!?。それはたまげた話だな」
ア「でも、何で急に!?」
レ「我にも分からない。ただ、これから第2次天獄戦争が始まるだろう」
高「おい、前にもあったのかよ!?」
レ「それは4千年前だ。あの頃の3代目の閻魔が無差別に現世を大量に地獄に落とし入れたのだ。それを止める為に天使と天獣が地獄に向かったのだ。それが天国と地獄の最初の戦争、第1次天獄戦争だ。あの時は天国側の勝利に収めた」
高「それが、また起こっているってことか。にしてはよく知ってるな、4千年前のこと」
レ「天獣もバカではない。歴史のことぐらい頭に入っておる」
高「へー。まあ、俺達には関係ないだろう」
ア「ちょっと、あの中にはいい人だっているのよ!?」
高「どっちにしろ俺は人間が嫌いだ。関係ないね」
ピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポ・・・
誰かがインターホンを連打した。
高「うっせいな。誰だよ」
高雅が玄関の扉を開けた瞬間・・・
ロ「コウガっちーーーーーーー、助けてくれーーーーーー」
高「ぐはっ!?」
ログナが高雅に飛びかかった。
後から蓮田も家に入って来た。
ロ「どうしようコウガっち。俺っち徴兵されちゃったぜ」
高「いいからどけ!!!」
ログナは少し落ち着いて状況を判断した。
ロ「おっと。すまねえ、コウガっち。んで、どうすればいい?」
高「さっさと戦争へ行け」
ロ「俺っち戦いは苦手だぞ」
高「どうせお前は医療組にでもなるだろうよ。だから死ぬことはない。安心して行け」
蓮「でも、僕も行かなくちゃいけないんだ」
高「子供まで徴兵とは・・・大変だな」
蓮「こうが兄ちゃんは呼ばれなかったの?」
高「指名手配の奴を呼んだりはしないようだな」
蓮「そうえばそうだったね」
レ「コウガ殿、一体だれがお見えになったのだ?」
レオとアリアが高雅の様子を見に出てきた。
ロ「おりょりょ、あの絶滅した天獣が居るじゃん」
レ「お初にお見えにかかる。レオと申す」
ロ「またまたコウガっちはすげーの手に入れたのな」
蓮「ちっちゃいライオンが喋ってる。かわいいー」
蓮田がレオに触ろうとした。
レ「目にかかったばかりの者に触れるでない!」
蓮「わっ、ごめんなさい」
ア「レンタ君、喋ってることを気にしないのね」
ロ「俺やアリアっちのように異世界人がいるからね。ちょっとやそっとじゃ驚かなくなっちゃったんだな」
ア「何だか、こんな子供を普通から離れさせる罪悪感が・・・」
ロ「それでさコウガっち・・・ってあれ!?、コウガっちはどこに行った?」
いつの間にか高雅は姿を消していた。
ア「あれ、本当にどこに行ったの?」
レ「気配を消すとは、さすがコウガ殿」
するとアリア達がやって来た扉が開いた。
そこには学校に行く用意のできた高雅がいた。
高「じゃ、俺は学校に行くから」
ロ「はやっ!?。待ってくれコウガっち。俺と蓮田を見捨てないでくれよ」
高「なあ、レオ。天国が地獄に負けると思うか?」
レ「いや、例え天獣が加勢しなくても天国の方が地獄より力は上であろう」
高「大丈夫だとよ。だから行って来い。お前らはどうせ医療組だから死にはせんから」
ロ「だからよ~」
高「それに、戦争でお前の再生の力を見せれば勲章ぐらいもらえるだろ」
ロ「本当か!?」
高「俺が保障してやるから行って来い」
ロ「よ~し、やってやるぜ!!。行くぞ、蓮田」
蓮「わわ、待ってよー」
ログナは蓮田の腕を引っ張り、高雅の家を出た。
高「これでよし。ほら行くぞ、アリア」
ア「なんか呆気なくコウガの口車に乗ったね」
アリアはブレスレットになり、高雅は学校へ向かった。
レオはもちろんお留守番。
学校到着。
もちろん早いためクラスには誰もいない。
高「今日は杉野より早かったな」
高雅は自分の席に着き、すぐさま寝る用意をした。
ア「相変わらず寝るのね。他にやることn「ない」即答ね・・・」
高「いいんだよ。目的は人に会わないためなんだから」
アリアはそれ以上は何も言わずに、高雅は眠りについた。
1時間後。
ア(コウガ、起きて)
高「むにゃむにゃ・・・後5分・・・」
ア(そんな、ありふれた言葉はいいから起きてよ!!)
高「ん・・・ふあ~・・・あれ?」
高雅は目を覚まし、辺りを見たが生徒が異常に少なかった。
それに、先生もまだ来ていない。
既に登校するべき時間も過ぎ、チャイムも鳴り終わった後だ。
高(なんだ!?、集団で風邪でも引いたのか?)
今、来ているのは杉野と夢、あとオマケの購買部達だけだ。
A・B・C・D・E「オマケとは何だ!!!!」
高「うるせーな・・・それにしても、こんなに休みが多いなら学級閉鎖になるだろうな」
ア(どうしたんだろう急に?。まさか、あのニュースと関係が・・・)
高(あの町は遠くの場所だぞ。緑淵町に関係ある可能性はほぼゼロだ)
すると、廊下の方から誰かが走って来る音がした。
高「おや、だれか遅刻した者が頑張ってるな」
ガララ!!
勢いよく扉を開けたのは高雅の予想を裏切った人物だ。
凛「はぁ・・・はぁ・・・み・・皆さん・・早く・・はぁ・・・逃げてください!!」
扉を開けたのは凛だった。息切れを起こしながらも無理に喋っている。
高「あれ?、会長さんだ。しかも慌ててるな」
凛「この・・学校は・・はぁ・・・危険です!!」
高「何が危険なんだ・・・ッ!?。おい、後ろ!!」
すると、凛の後ろから巨大な黒い手が見えた。
凛「え!?・・・きゃあ!?」
黒い手が凛を捕えた。
黒い手はそのまま凛を持っていった。。
A「何だよ今の!?。新種のマ○ハンドか!?」
高「マ○ハンドに腕が付いてるわけない。しかもあのサイズなら軽く5メートルの巨人だ」
B「なんで学校に巨人がいるんだよ!?」
高「知るか!!。お前らはそこにいろ!!。俺が囮役と会長を助けるから隙を見て逃げろ」
A「分かった。君のことは忘れない!!」
B・C・D・E・夢「こいつ、最低だ・・・」
高雅は廊下に出た。
ちょっと離れた所に予想通りの体調5メートルの黒い巨人がいた。
片手には凛、片手には体格に合う大剣を持っていた。
巨人はまるで高雅が来るのを分かっていたように仁王立ちして待っていた。
ア(どうするの、コウガ?)
高(あんまり人前で力を使いたくないが、やむを得んからな)
高雅が契約の力を発動しようとした瞬間・・・
D「待てい!!」
突如Dがやって来た。
D「俺も共に闘おう」
勇敢にもDが戦闘に参加した。
高・ア(いらねー・・・)
次回、Dが活躍する!?