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新しい家族

6月だが今日は晴れている。

高雅は河原で釣りをしていた。ちなみに、アリアは実体化してる。

それと、今日は日曜日なので学校は休みである。


高「大漁大漁。気分がいいぜ」

ア「すごいね。バケツに収まりきれてないね。ちゃっかり跳ねて逃げてる魚もいるし」

高「別にどうでもいい。どうせ逃がすつもりだし」

ア「キャッチアンドリリース精神があるね」

高「当然。さてと、そろそろ帰るか」

高雅は気分がよくなった所で釣りをきりあげた。

もちろん、魚はちゃんと逃がした。

高「帰りに菓子でも買うかな」

歩みだそうとしたその瞬間、アリアが何かに気づいた。

ア「コウガ、あれ見て」

高「ん・・・なんだありゃ?」

高雅とアリアの目の先には草陰で小さい動物が倒れていた。

それは、体格は20センチぐらいで顔の周りがライオンのように毛むくじゃらの小さな動物だ。

高「何だこの生き物は!?、見る限り四足歩行の動物だが生まれて1カ月もしてないほど小さいぞ」

ア「そんなことより、怪我してるよ」

その動物は所々に怪我をしていた。

ア「再生の力で怪我を治そうよ」

高「まあ、見る限り現世の動物ではなさそうだし、別にいいか」

高雅はアリアの力を使い、回復させようとした。

?「・・・グ・・グ」

高「お、起きているようだな。安心しろ。今、怪我を治してやるから」

?「グ・・・グガ」

突如、高雅に向かって飛びかかって来た。

高「ひょいっと。その鳴き声を聞く限り喉も潰れてるようだな」

高雅は軽く避けた。謎の動物は着地してすぐに振り返った。

?「グル・・・グ・・・」

しかし、力尽きたのか謎の動物はまた倒れた。

高「結構ひどい怪我だから動くなよ」

?「グル・・ッ!?」

謎の動物はあるものに気づいた。

?「見つけたよ、メリア」

高「んあ、誰だ?」

高雅は声がする方へ振り向いた。

?「僕はその飼い主さ。それを早くこっちへ渡しな」

高雅はもう一度謎の動物を見た。それは嫌がっているような目つきだった。

高「本人は嫌がってるようだけど。それに、お前は誰だ?」

リ「はっ、人間が偉そうに。僕はリッチ。人間ごときが僕へ歯向かうな」

高「アリア、これどっち?」

リ「こ、これだと!?」

ア「これは天国の方よ。お金持ちで偉そうにしている貴族よ」

アリアは最低限のことだけ伝えた。

高「とりあえず、こいつは渡さねえよ。嫌がってるみたいだし」

ア「あなた、動物このこに何をしたの?。随分と怪我をしてるけど」

リ「人聞きが悪いな。ただの仕付だよ」

高「仕付で血だらけとは過剰な愛情表現だな」

リ「関係ないな。君と僕は違う。それだけで十分だ」

高「俺は単なる弱い者苛めしか見えないけど。俺はそれを見逃すような奴じゃないよ」

ア「コウガの意見に同意」

リ「じゃあどうする?。僕からそれを奪うつもりかい?」

高「おっ、いい案じゃねえか。それ賛成」

リ「僕はこれでも喧嘩は強いよ」

高「喧嘩?、バカかお前。ものを賭けるなら決闘だろ」

リ「なら、そっちは何を賭けるのかい?」

高「なら、俺の使いの胸を触っていいぞ」


ガツン!!!


ア「ダメに決まってるでしょ!!!」

高雅の頭にでかいタンコブができた。

高「痛・・・大丈夫だって。負けねえから」

リ「大した自信だね・・・いいだろう。なら、始めようじゃないか」

ア「ちょっと、こっちはOK出してないよ!!」

すると、リッチの姿が消えた。

高「アリア、行くぞ」

ア「分かったわよ、もう。契約の力、発動」

蒼い双剣が高雅の手に納まった。

高「相手は契約者無しのただの天使だから余裕だろ」

リ「調子に乗るな!!」


バゴッ!!


いつの間にか、リッチのパンチが高雅の腹を突いた。

リ「ふふふ」

高「・・・・ただ速かったらパンチの威力が上がると思ってるのか?」

リ「何!?」

リッチは本当に消えたわけではない。速度の力により目では追いきれない程の高速移動しているだけである。

高雅にしてみれば本当にそれだけである。

高「悪いがこっから俺のコンボで終わらせてやる」

高雅がそう言った瞬間、双剣を片手で持ち、すぐにリッチの殴っている手を取って逃がさないように捕えた。


ドゴッ!!


リ「ぶ!?」

高雅の膝蹴りが腹に炸裂。

高雅はすぐに両手に双剣を持ち、振りかざした。


ザシュッ!!・・・ザシュッ!!


リッチの胸にクロス斬り。その勢いのまま平行に横切りを喰らわせた。

リッチは倒れ、戦うほど力は無くなっていた。

攻撃と同時に静寂の力によってリッチの速度の力が抑制されているからである

高「生かしてはやる。ただ、戦利品としてこの動物はもらうぞ」

高雅はすぐにメリアという動物に近づいた。

高「悪いな、空気にして。今、治してやるからな。行くぞ、アリア」

メ「ガ・・・グ・・・」

メリアは大人しくしていた。

高雅はアリアの再生の力を使い、メリアの怪我を全て完治させた。

高「これでよしっと。じゃあな、後は自由に暮せ」

メ「何故、我を助けた?」

高・ア「喋った!?」

メ「ふん、我が喋るだけでそこまで驚くことか。それより、何故助けた?」

高「何故って・・・傷だらけでボロボロで見たこともない動物を助けるのに理由がいるか?」

メ「我は助けてくれと言ってはない」

高「助けないでくれとも言ってない。てか、言えなかったな」

メ「お主は不思議な考えをしておる。突然襲い掛かって来た獣を助けるとは」

高「別に勘違いで襲って来たことなんてどうでもいいぞ」

メ「気づいておったのか!?」

高「そりゃ、怯えてる目だったからな。俺の予想で何かにやられて隠れていたってところだと考えていたし」

メ「ふっ、気にいった。お主の恩を返すことを踏まえて我を部下にしないか?」

高「つまり、俺のペットになるってことか。いいのか?、せっかく自由になったのに」

メ「元々、我に帰る場所など無い。親も仲間もいない」

高「ふ~ん。じゃあ、俺が新しい家族になってやるよ」

メ「家族!?」

高「そういうこと。よろしくな、メリア」

レ「それは奴が勝手に付けた名だ。本当の名はレオだ」

高「んじゃ、改めてよろしくな、レオ。そうえば自己紹介がまだだったな。俺は崎村高雅。高雅って呼んでくれ。ちなみにこいつはアリア。今は力使って疲れてブレスレットだけど、人間や色んなものになれるから」

ア「よろしくね、レオちゃん」

レ「我をちゃん付けで呼ぶな!!。天使ごときが」

ア「だって、声に似合わずかわいいんだもん」

もう一度言おう。レオは体格が20センチで顔の周りがライオンのように毛むくじゃらの四足歩行で誰もが頭や肩に乗せたくなるほどかわいいのだ。

え、なんか増えてる?。気にしたら負けさ。

レ「我は天獣の中で王に君臨する者だ。気易くちゃん付けなどするな」

ア「ゴメンね、レオ君」

レ「君付けも許せーーーん!!」

高「はいはい、そこまでにしろって。とりあえず、帰るからほら」

そう言って高雅はレオに軽く足を出した。

レ「これはどういう意味だ?」

高「とりあえず、足に乗れ」

レオは言われるがままに高雅の足に乗った。その時・・・

高「よっと」

レ「うお!?」

高雅はリフティングのようにレオを上げて頭に乗せた。

レ「こ・・・コウガ殿。いくらなんでも、ここはコウガ殿に失礼では!?」

高「気にするな。別に部下でもペットでもない、家族なんだから。大体、一度でいいからちっちゃくてかわいい動物を頭に乗せたかったし」

レ「そ・・・そうか。コウガ殿が言うのでならば・・・」

高「んじゃ、マイホームへレッツゴー」

ア「テンションが上がってるね」

高「ポケ○ンとかやってて、こういうことを一度でいいからやってみたくてさ。それが叶ったらテンションが上がって来たぜ」

ア「ほんと、ちょっとは子供っぽい所があるね」

高「と、言いつつお前も乗せてみたいだろ?」

ア「それは・・・・うん、乗せてみたい」

高「ダメ。レオは俺の家族だからだ」

ア「ちょっと、私は家族じゃないの!?」

高「お前は俺の使いだよ~ん」

ア「私も家族みたいなものでしょ!?」

高「んなことは認めませ~ん」

レ(コウガ殿の家族は賑やかであるな)

高雅はレオを頭に乗せたまま家に帰った。


こうして、崎村家に新しい家族が生まれた。

やっと更新できた。

親が休みだからパソコンを独占していて書く時間があまりにも少なくて・・・。

とりあえず、謝罪を。すみませんでした。

後、明けましておめでとうございます。

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