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絆編 その14、失いだす力

転機が訪れているのはAや高雅の場所だけではない。

レオ達の所にもちゃんと訪れていたのだ。

S「ビービー、ザコ バカリ。テゴワサ カイム」

コ「簡単ね。こんな仕事は」

レ「本当に助かる。百人力とはこの事だな」

サ「お陰で戦闘描写はなくなったのじゃがな」

フ「しーっ!!。言っちゃダメです」

シ「せんとうびょうしゃぁ?」

・・・取りあえず、急に現れたコイカとS-04、ついでにゴドにより大量の敵は速攻で片付いた。

しかし、ゴドは何もせずに後ろで見ているだけであった。

ゴ「全ては計画通りだ」

コ「何が計画通りよ。自分は何もしなかったくせに」

S「ビービー。ゴド ハ デオクレ テ タタカエ ナカッタ

ゴ「う・・うるさいぞ!!」

コ「まあ、あなたがいても足手まといね」

S「コイカサマ ノ イウトオリ」

ゴ「貴様らぁ・・・」

ゴドは言われ放題だが、現実はそうであるため何も言い返さなかった。

仕方なく、ゴドは怒りを沈めた。

レ「助かった」

コ「別にあなた達の為じゃなくて命令で動いているだけ」

S「スベテ ハ サイコウシキカンサマ ノ タメ ニ」

ゴ「そう言うことだ」

レ「そうか。しかし、本当に助かった」

マ「さて、ちょっといいかな?」

話の区切りを見てマリアが入って来た。

マリアを見た瞬間、コイカ達三人は頭を下げた。

マ「あらあら、もうセイクリッドは解散したよ」

コ「ど・・・どういうことですか!?」

マ「私がさっき解散させたのよ」

ゴ「な・・・何故!?」

マ「その方がいいって思ったからよ。私の独断で」

コ「な・・・まぁ、創始者が終わらせても別に文句はありませんが・・・」

マ「じゃあ、決まりね。これからは自分の意思で動いてね」

そう言って、マリアの話は終わった。

まだ三人は妙に納得しきれてないがマリアの言葉ともなると反論できなかった。

仕方なく、コイカ達は首を縦に振った。

ア「ん・・・・あれ?」

ロ「すげえええええええええええ、普通に起きたああああああああ」

記憶を回復させて気を失っていたアリアが起き上がった。

ショックなどはなく、至って正常であったためログナは驚いていた。

ア「えっと・・・私・・・」

マ「丁度いいタイミングね」

ア「え、マリア様!?。てか、何で私生きてるの?」」

マ「話は全て後よ。高雅の所に行くよ」

ア「コウガ!?、え、え!?」

記憶のショックが無いが、状況把握で焦っていた。

しかし、躊躇させる暇はないため、マリアはアリアの手を掴み、引っ張り出した。

マ「ルシフェル、ついて来て」

ル「分かった」

マ「皆はここにいて。特に力を持っている人達は」

コ「?、どういう意味ですか?」

マ「私の読みが正しかったら多分・・・全吸収が始まるから」

ル「なんだと!?。コウガはどうなるのだ!?。あいつも消されるぞ!!」

マ「だから今から行くのよ。さあ、ぼっとしてる暇はないよ」

コ「空間開きますよ?」

マ「無理よ。開く前に吸収されるのが落ちかもね」

コ「でも、まだ始まっていないのでは?」

ア「・・・もしそれが始まってたらコイカさんはどうなるの?」

アリアが最も重要な所を聞いた。

マリアは何も言わずに視線を逸らす。

それだけでコイカは息を飲みこんだ。

ア「・・・やっぱり」

マ「分かった?。じゃあ走って行くよ」

レ「いくらなんでも距離がある。我が運ぶぞ」

マ「そうね・・・けど、3人も乗せられる?」

レ「・・・・・途中までなら大丈夫だ」

マ「そ。じゃあ他の人達はこの場で待機して。多分、巨大な光が見えて消えたら来てもいいから」

そう伝えて、マリア達はレオに乗った。

流石に3人も乗せて走るとなるとすぐにばててしまうのが落ちである。

と言う事で、乗り捨ての形で途中まで乗ることにした。

他の者達はこの場で待機することになった。









一方、Aとキリカはそれぞれの敵と対峙していた。

A「おらぁ!!」

セ「少々やりますね」

Aの方は少しばかりか押していた。

それはキリカの方も変わりなかった。

キ「弱いですねバーカ」

ウ「くっ、さすがセイクリッドじゃ。手強いのぉ」

完全に戦況がA達に傾いていた。

キリカがバズーカを撃つと、例え避けてもAがねかえし隙を出さない。

即席のチームでそれなりにチームワークが出来ていた。

A「もらい!!」

セ「くっ・・・ぐはっ!?」

セバスチャンの隙を見つけたAは蹴りを入れようとする。

セバスチャンはガードするも、活性したAの蹴りを受け切れずに吹き飛ばされた。

その吹き飛んだ場所はキリカがウルザスと戦っている場所だった。

もちろん、キリカはいち早くそれに気付いていた。

キ「成程、バカなりに考えましたねバーカ」

キリカはウルザスの後ろに回り、バズーカを構えた。

その先はウルザスだけでなくセバスチャンもいた。

キ「終わりよバーカ」

そして、虚無のバズーカを放った。

ウ「く・・・調子に乗るでないぞ!!」

ウルザスは空間で虚無の砲撃をどこかへ送った。

その瞬間、Aがこの場から消えた。

そして、セバスチャンが体勢を立て直した。

セ「どうやら、失敗に終わったようですね」

ウ「危ない奴らじゃのぉ」

キ「失敗かどうか決め付けるの速いですバーカ」

キリカは全て計算済みである。

セバスチャンは槍を構え、キリカに向かって突き出した。

しかし、キリカは全く動く気配がない。

セ「全く攻撃する気配もないですね。何を考えているか知りませんが、そのまま死になさい」

キ「攻撃はもう終わりましたバーカ」

ウ「ッ!!、危ないぞ!!」

セ「!?」

キリカに槍が当たる瞬間に真横から虚無の砲撃がやって来た。

セバスチャンはギリギリで反応し、飛んで避けた。

急な反応のため、セバスチャンは相当な隙があった。

A「全く、一人ラリーは寂しいものだな」

消えていたAが虚無の砲撃を先回りにした。

もちろん、やることは一つ。

A「ホーーームラーーーーーーーン」

セ「しまっ!?」

Aのバットスイング撥ねかえし術によって虚無の砲撃はセバスチャンへと向かった。

焦っていたセバスチャンは何もできずに直撃し、完全に消えた。

キ「やりますねバーカ」

A「まあね」

Aはウルザスが空間を使ってどこかへ攻撃をやり過ごすのは読めていた。

今、力の具現体によっていたるところに空間が繋がっているため、そこから探し出したのだ。

Aはわざわざ探しに行き、それを弾いてここまで持って来たのである。

そんな誰も考えないような事のお陰でセバスチャンを倒すことができた。

A「さぁて、呆気なく残りは一人だな」

キ「さらに弱い方ですねバーカ」

ウ「老人をなめおって・・・ん?」

キ「?」

A「お?」

三人は同時にある方を向いた。

その先には巨大な眩い光があった。

ウ「・・・うぐっ!?」

A・キ「!?」

突然、ウルザスが胸を抑えて蹲りだした。

キ「一体・・うっ!?」

A「え?、え?、え?」

続くようにキリカまで蹲りだした。

Aは訳が分からずキリカとウルザスを交互に見る。

タ「く・・・主よ・・」

A「お前もか!?」

遂にはタイトも苦しみの声を上げた。

タ「何かに・・・吸われてしまいそうな感じだ」

A「マジすか!?」

ウ「ぐ・・ぐおあああああああああああああああ」

ウルザスの姿が急に崩れて光になってしまった。

そのまま巨大な光の方へと吸い寄せられていった。

A「あれが原因だよな、絶対。てか、あっちって高雅がいる方じゃねえか」

キ「く・・・力を・・・体ごと吸い尽すきです・・」

A「なん・・・だと・・・。じゃあ、タイトもやばいって事かよ!?」

キ「ダメ・・・もうもた・・・うああああああああああああああ」

A「うおい!?」

キリカもウルザスと同じように光になり、吸い寄せられていった。

Aは刀を強く握りしめた。

A「やだああああああああ、こいつは手放したくないいいいいいいいいいい」

タ「く・・・・主よ・・拙者ももう・・・」

A「諦めんなよ!!。どうしてそこで諦めるんだそこで!!」

タ「主・・・済まない」

A「もう少し頑張ってみろよ!!」

Aが必死に声を掛けるが症状がよくなる訳がない。

それでも、Aは涙を堪えて必死に声を上げた。

遂にはタイトも少しずつ光になり始めていた。

A「やだあああああああああ、置いて行かないでええええええええええ」

タ「く・・・限界が・・・」

A「ちくしょおおおおおおおお・・・・は!!」

絶望になっている時に、Aはある言葉を思い出した。

それは、先ほど言ったキリカの言葉である。

A「体ごと吸い尽すって言ってたよな・・・つまり、タイトの体の中に会って俺の中にないもの・・・力だ!!」

絶望状態にも関わらず、物凄く冴えているA。

しかし、肝心の力を抜く方法が分からなかった。

A「くそ・・・どうすりゃいいんだよ!!」

マ「どうしたのかしら?」

そんな時、高雅のとこへ向かう途中のマリア達にであった。

ただ、レオは既に乗り捨てられていた。

Aは慌てながらも状況を説明するとマリアはすぐに行動に移った。

マ「分かった。タイト君を貸して」

刀の状態のタイトを受け取るとマリアはすぐに手をかざす。

そして、アリアの時と同じように力を抜き取った。

抜き取った活性の力はすぐに吸い寄せられていった。

タ「ぐ・・・はぁ・・・痛みが引いた」

A「マジか!?。もう大丈夫か!?」

タ「拙者は大丈夫じゃが、もう戦うことができなくなってしまった。かたじけない」

A「もういいって。お前が無事でよかった」

Aは安堵の息を零し、緊張が解けた瞬間に座り込んだ。

A「活性がなくったって、俺が自力で強くなればいい。それに、戦えない訳じゃない」

タ「そうか・・・」

マ「それよりどうするの?。一緒に高雅の所に行く?」

A「ここは何もなくなったし、行くしかないだろ」

例え力を失って戦力を無くしてもAの目に迷いはなかった。

それを見ていたルシフェルが感心していた。

ル(・・・いい目だ。どんなことにも立ち向かう意思を見受けられる)

マ(人間でここまで意思が強いのは本当に凄い・・・)

ア「一緒に・・・」

A「ん?」

ア「一緒にコウガを助けよう!!」

A「当たり前よ!!。仲間として当然だぜ!!」

アリアの記憶が回復しているのにAは何となく気付いていた。

Aは迷いなく答え、勝手に高雅の所へと走り出した。

アリアは慌てながらもすぐに追いかけ、マリアは笑いながら、ルシフェルは半分呆れながら追い掛けていた。









一方、高雅達はその全吸収に直面しており、大ピンチを迎えていた。

高「あがが・・・ぐ・・」

高雅は歯を食いしばって耐えているが既にナノトムは吸われていた。

高「いきなり超マジになりやがって・・・あぐ!?」

少しでも油断すれば体が崩れる。

そんな感覚に襲われ、高雅は必死に耐えていた。



時を少しさかのぼって高雅達の様子。

ナノトムのお陰で優位に進んでいた戦闘であった。

高「お前、以外にできるな」

ナ「だてに最高指揮官についてないからな」

力「・・・・・・ッ!!」

力の具現体は高雅達が話している隙を突いて必死に攻撃していた。

ただ、それは高雅達が誘い込むためにやっていた。

力の具現体が狙ったのはナノトムの方だった。

それを見切った高雅はすぐに攻撃に出向いた。

高「テメェの相手は俺だろうが!!」

力「ッ!!」

高雅に悟られないように力の具現体は二人同時に狙うように見せかけていた。

しかし、呆気なく高雅にバレテしまい、一瞬だけ隙を見せた。

高雅は構わず殴り掛かると、力の具現体は無理やり回避した。

ナ「感謝する。こんなに隙を生み出してくれて」

この流れを呼んでいたナノトムは虚無の力を溜めていた。

それを容赦なく力の具現体に極太レーザーとして撃ち放つ。

もろに直撃した力の具現体は飲みこまれ、消えはしなかったがまた倒れていた。

高「あれを喰らってもなお生きているのかよ」

ナ「とんだ化け物だな」

二人は倒れた力の具現体を見ながら話す。

高「・・・・ん?」

ナ「これなら簡単に勝てr「待て、おかしいぞ?」ん?」

高「こいつ・・・今のを喰らってない!?」

ナ「何!?」

高雅が違った様子にいち早く気付き、ナノトムは驚いていた。

すると、力の具現体はゆっくりと浮かび上がった。

ナ「くっ、ならばもう一発だ」

高「何だ?。このやばい感じは!?」

ナノトムがもう一度虚無を溜め、高雅はさっきまでとは違う力の具現体を感じていた。

そして、ナノトムが虚無のレーザーを放とうとした瞬間・・・


力「―――――――――――――――ッ!!!!」


巨大な光を発生させた。

その広大で強い光に二人は手で目を覆う。

高・ナ「ッ!?」

それと同時に体の異変に気付いた。

ナノトムの手が光になって吸収されていたのだ。

ナ「な・・ぐあ!?」

苦しみだすも吸収は止まらない。

ナノトムは苦痛な声を上げ、もがき苦しんでいた。

しかし、高雅もそれに似た状況であった。

ナ「ぎぎ・・体が・・・」

高「くそ・・・何だこの苦痛は!?」

二人はその場に崩れ、苦痛と戦っていた。

ナ「あ・・・づ・・・・・・・」

高「おい!!、しっかりしやがれ!!」

限界に近づいたのか、ナノトムは白目をむいて倒れた。

高雅が声を駆けるもナノトムは光となって吸収されてしまった。

高「くそ・・・こりゃ・・・死ぬかもな・・」

いきなりの事で訳が分からない高雅は自ずと死を覚悟した。

それでも、高雅は諦めずに必死に耐え続けた。

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