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絆編 その7、勇人マジギレ

睡眠時間を削っての投稿。

こうまでしないと時間がないのです・・・

レオ達は厨房を抜け出し、戦いながら別の場所へ移動していた。

レ「待て!!」

文「落ち着け。戦いやすい場所に移動するだけだ」

レ「その前に貴様を倒す」

レオが猛攻をくり出すも、文夫に呆気なく避けられてしまう。

シリアもレオの背中に乗って出方を窺っているが、隙が見当たらなかった。

文(この辺りか)

すると、文夫は急に進行方向を変え、窓ガラスへと突っ込んだ。

ガラスを破って外へ向かい、レオ達も遅れないように後に続く。

そこには広めのバルコニーがあった。

そして、文夫は逃げるのを止め、レオ達に向き合った。

シリアも一旦レオから降りて床に立つ。

文「ここならさっきよりも戦いやすいだろ」

レ「それは我々も同じことだ」

文「度合いが違う。お前の戦い方じゃ、どこでも同じだろ」

レ「ふん。では行くぞ!!」

まず最初に動き出したのはレオだった。

レオはまっすぐ突っ込むかと思いきや、目の前で飛び上がった。

しかし、文夫は目でレオを追おうとはしなかった。

文「日の光で目くらましがしたかったようだが、お見通しだ」

文夫は殺気だけを頼りにレオの攻撃を避けた。

レオはすぐに文夫が避けた方を見たが、そこに文夫の姿はなかった。

シ「上ぇ!!」

シリアが空に指を差し、レオはすぐに顔を上げた。

レオはすぐに文夫を確認でき、相手の攻撃に備える。

しかし、文夫は空中で移動し、影に隠れていた日光がレオの目に入った。

レ「くっ、しm〈ドゴッ!!〉がはっ!?」

レオが一瞬目を閉じたと同時に、文夫がレオの懐に潜って腹を殴った。

そのまま、レオを空中へ殴り飛ばし、一瞬で先回りして蹴り落とした。

シ「わっ!?」

文夫が狙った場所はシリアがいる所だった。

レオはシリアを巻き込んで地面に叩きつけられた。

文「まだまだだな」

文夫はポケットから煙草を取り出して火をつけ、余裕を見せる。

レ「く・・・・シリア殿・・・済まない」

シ「うぅ・・・痛いよぉ・・・」

レオに押しつぶされたシリアは相当なダメージがあった。

レオはすぐに立ち上がれたが、シリアは倒れたまま泣いていた。

レオは一旦、人間状態になり、シリアを抱えてバルコニーの隅へ避難させた。

レ「ここで待ってくれるか?」

シ「痛いよぉ・・・ひっぐ・・・」

レオの呼びかけより痛みの方が大きいようだ。

レオは自分の不甲斐なさでシリアを傷付けてしまったことに、少し日木津っていた。

文「もういいか?」

煙草を吸い終わってレオを睨みつけていた。

レ(くっ、油断していたとはいえ、シリア殿が瀕死にされてしまった。これはまずいか)

文「分かったか。お前では俺に勝てない」

紗奈恵がいないとは言え、想像以上の強さである文夫。

だが、レオには引くことを許されていなかった。

レ「済まないが我は諦めるつもりはない」

文「ふぅー、そう簡単には折れないか」

文夫は残っていた煙草の煙を吐き出し、指を鳴らした。

文「次は骨をいくぞ」

そして恐ろしい予告をする。

その言葉を聞いただけでレオは一瞬、身震いした。

しかし、それを押し殺して獣状態になる。

諦めを見せないレオを確認し、文夫は動き出した。

文「後で後悔するぞ」

文夫は一気に走り出したかと思えば、急に姿が消えた。

しかし、レオは焦ることなく意識を集中する。

レ(・・・・ここだ!!)

レオは振り向きと同時に噛みついた。

噛みついた場所は文夫の腕であった。

文「何!?」

レ「ぐぐ・・・・ふん!!」


ギチッ!!


レオはそのまま顎に力を入れ、文夫の腕を噛み千切った。

文「ぐっ!!」

文夫は後ろによろけるも、何とか踏みとどまる。

そして、溢れる血と強大な痛みに声を上げられなかった。

レオは噛み千切った腕をそこら辺に吐き捨てた。

レ「安心するのだ。事が終わればログナ殿に頼んで再生してやろう」

文「ぐ・・・やりやがったな」

レ「我もバカではない。コウガ殿の殺気に当てられて色々と学んでいるのだ」

レオもレオなりに成長していた。

まだまだ殺気には疎いが、それなりに理解はしているのだ。

レ「まだ再生を使わないということは、再生の力を持っていないようだな」

文「まぁな。俺は使いじゃないからあまり力を持っていない」

レ「では、その出血だと長くは持たないようだ。勝負あったな」

文「ふっ、その甘さも高雅から教えてもらったのか?」

レ「何・・・がっ!?」

文夫がそう言った瞬間、大量の血を出しているにも関わらず、速攻でレオの上に乗った。

そして、レオの首に腕を撒いて締め上げた。

文「瀕死になったら道連れは基本だろ。甘いな」

レ「く・・・そ・・はな・・せ・・・」

振り落とそうとするも、首が上げられて上手く動けない。

文「くそ・・くらくらして来たか・・・」

文夫自身も限界に近付いていたが、先にレオの方が落ちそうであった。

レ「・・・こ・・が・・・ど・・・」

レオの足が震え、今にも倒れそうだった。

しかし、レオは意地を張って中々落ちてはくれなかった。

文「く・・・しぶと・・い・・・」

もう、どちらが先に落ちてもおかしくない状態だ。

二人は根気で耐え抜くしかなかった。

すると、文夫の背中に軽い重みがし掛かった。

文「?」

シ「あ~ん」

乗ったのはシリアだった。

どうやら、外傷は擦り傷だけで中は平気だった為、加勢に来たのだ。

そして、大きな口を開けたシリアはそのまま・・・


グチャッ!!


文夫の首を噛み千切った。

獣状態のレオをも超える力で、一瞬で噛み千切ったのだ。

文夫は意識を無くし、レオから滑り落ちた。

レ「ぐ・・・げほっ、ごほっ!!」

レオは解放された瞬間に倒れ込んで咳き込んだ。

シ「大丈夫ぅ?」

レ「ああ・・げほっ・・す・・済まな・・・」

レオは咳き込みつつも、シリアの顔を見ようとした。

そこには、口から大量の血を流すシリアに似た悪魔の少女が見えた。

最も、それがシリア自身だが。

レ「ぎゃあああああああ、食わないでくれえええええええええ」

シ「?、食べないよぉ」

ついシリアに追いかけ回させられる恐怖を思い出し、さらに血で雰囲気が恐ろしい事になっていた。

ただ、自分の口にも血はついているのだが。

しかし、レオはその恐怖のお陰で咳き込むのが治っていた。

レ「あ・・ああ、済まない。しかし、これでは殺しているな」

そう言って、文夫の方を見る。

腕と首の後ろから大量の血を流し、目を開いたまま倒れていた。

いや、もう死んでいると言っていいだろう。

シ「再生はできるよぉ」

レ「それはそうだが、少し罪悪感が残るな」

シ「これもお兄ちゃんのためだよぉ。こうなる覚悟を決めてるはずだよぉ」

レ「・・・そうだったな。それよりも、シリア殿の怪我は大丈夫か?」

レオはシリアを押しつぶしたことを思い出し、心配する。

シ「大丈夫だよ。あたしは丈夫だからぁ」

レ「そうか。しかし、聞き出すことは不可能だな」

アリアの居場所を聞き出すのが目的だったが、結果的に殺してしまった。

シ「大丈夫だよぉ」

レ「?」

しかし、シリアは死んだ文夫に近づいて頭を掴んだ。

すると、レオに見せるように頭を指差した。

シ「ここを食べれば分かるよぉ」

レ「なっ!?」

流石に驚いたレオはシリアを引き止める。

レ「待つのだシリア殿!!。それはまずい!!。それ以上、追い打ちをかけてはならん!!」

シ「だってだってぇ」

レ「第一、シリア殿は力を失っている。食べても人肉の味がするだけだ」

シ「それでもいいもぉん。頭は一番おいしいからぁ」

レ「止めるのだ!!。本当に色々とまずい!!」

レオが必死にシリアを止める。

しかし、シリアは本当に食べたいのか口を開けて被り付こうとする。

レ「そ・・・それよりも、早くコウガ殿に会いに行くぞ」

シ「!!、お兄ちゃぁん?」

レ「そうだ!!。頭は諦めて速く行くぞ!!」

シ「うん行くぅ!!」

何とかシリアを諦めさせることに成功し、レオは一度高雅と合流に向かった。

ちなみに、文夫は放置したままである。









変わって崩壊寸前の廊下。

そこには高雅と勇人が激しく争っていた。

勇人は辺り構わずブーメランを投げ、壁や床を斬り裂き、高雅は問答無用のパンチでそこらじゅうにクレーターを作っていた。

その所為で、廊下はいつ崩れてもおかしくない状態である。

勇(こいつ、本当に力がないのか!?)

高雅の攻撃力は軽く活性したレベルである。

そして速さも普通に比べると速すぎる程。

勇(やっぱ、マリア様とルシフェルの子はふざけた奴だな)

高「悪かったな、ふざけた奴で」

勇「殺気で読むな!!」

勇人はブーメランを振り回すも高雅は軽く避けている。

高雅は隙を見ては殴りの繰り返しで、力がなくとも、経験と殺気で勇人を上回っていた。

高「おらおらおらぁ!!」

とことん殴り続ける高雅に対し、勇人は限界が近づいていた。

しかし、高雅自身にも限界はあった。

勇(お?、動きが遅くなってる。手の血が効いてるようだな)

高「うるせえ!!」

しかし、高雅自身も手から血が流れ、動きが鈍くなっていた。

勇人は少し離れると、再生の力で外傷を治した。

勇「お前じゃ俺に勝てないな。俺は何度でも再生できるからな」

高「だったら、再生される前に潰すだけだ!!」

高雅は休む間もなく勇人に立ち向かう。

しかし、次第に勇人の攻撃が避けきれなくなっていた。

勇「もう限界が近いな」

高「まだまd〈ザシュ!!〉つぅ!!」

今度は勇人が高雅の隙を窺い、ブーメランで斬った。

高雅はさらに出血が増え、よろめき始めた。

高「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

勇「はぁ・・はぁ・・お前の負けだ。そのまま倒れろ」

高「ふざけるな・・・俺は・・まだ・・・」

強気な言葉を言うも、体はいうことを聞いてくれず、その場に座り込んだ。

すえに、高雅の目眩めまいに襲われ、まともに立つことすら難しかった。

高(くそ・・・動けよ!!。後少しで勝てるんだよ!!)

勇「はぁ・・・こいつで終わりだ」

勇人はブーメランを振り上げる。

しかし、高雅は全く動けないでいた。

ロ「ピンチの時に俺登場!!」

勇「何!?」

高「タイミング滅茶苦茶だな、おい。もうちょっといいタイミングはなかったのか?」

ロ「アホか。コウガっちがやばいのにタイミングとかあるか!!」

高「ごもっとも」

勇「ちっ」

勇人は焦ってブーメランを振り下ろすも、先にログナの再生の方が早かった。

高雅はすぐに避け、後ろに飛躍しながら距離を置く。

蓮「大丈夫、こうがにいちゃん?」

高「ああ、お前らのお陰で助かった」

ロ「まぁ、感謝なんかより飯をくr「腹一杯、殴ってやるよ」ごめんなさい」

ログナはすぐに土下座した。

勇「全く、お前は・・・」

高「勇兄も再生使うからおあいこだろ?。それとも、再生されると勝てないか?」

高雅がニヤリと笑いながら勇人を挑発する。

冷静さを保てない勇人は呆気なく挑発に乗り、怒りが爆発した。

勇「テメェ!!、手加減しているとは言え、もうブチギレだ!!」

勇人はポケットからあるものを取り出した。

高「ん?」

勇「言っておくけど、俺は母さんより強いぜ」

高「今さら脅しか?。完全に追い込まれてる証拠だぜ」

勇「どうかな。後悔しやがれ!!」

勇人が取り出したのは小さな赤い球体である。

それを、ブーメランにセットするだけで、いきなり高熱が発生した。

ロ「あつっ!?」

高「な・・なんだ!?」

勇「俺の武器は本来の力をあと二つ隠している。その前にお前らを潰す」

高「どこのフリー○だよ!!」

勇「うるせぇ!!」

勇人が問答無用でブーメランを投げる。

灼熱を纏ったブーメランは斬り裂かずに障害を溶かしていた。

高雅達はすぐにその場から離れた。

高雅達のいた場所はドロドロにとかされ、さらに廊下が限界を達して崩れ始めた。

高「おっと」

蓮「うわあああああああ」

ロ「死にたくなあああああああああああい」

高雅は軽く崩れゆく中でも冷静だが、蓮田とログナは違った。

高雅は崩れている最中にログナと蓮田を肩に抱えて下の階に着地した。

蓮田とログナを下ろして、すぐに勇人を睨みつける。

高「お前ら、離れてろ」

ロ「わ・・・分かった」

蓮「傷ついたら再生するから」

そう言って、ログナと蓮田は少し離れた。

勇「さぁ、第二ラウンドと行くか」

高「やってやろうじゃねーか」

勇人は戻ってきたブーメランをキャッチし、高雅は指の骨を鳴らす。

そして、二人は同時に動きだした。






アリアのノート、五ページ目


きえていくのをかんじる。

じかんがない。

かくごはきめてる。

でもこわい。

きえたくない。

あいたい。

こうがにあいたい。

そしてつたえたい。

ごめんなさいって。

かってなことしてごめんなさい。

でもね・・・

こうがのきおくにこんなわたしはいらない。

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