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修学旅行編 その14、黒幕

詩智安の殺気を頼りに、高雅は上に階を目指していた。

A「なぁ、ホントにこっちにいるのか?」

高「知るか。殺気頼りに適当に走ってるだけだ」

A「へー・・・〈ドガッ〉んでさぁ、〈バギッ〉」

高「あ?」

A「〈ダダダダ〉あいつらって〈バギッ〉さぁ、過去になん〈ドグォ〉か色々あっ〈ボギッ〉たみたいだぜ」

高「お前の殺気から分かるっての」

A「ありゃ。も〈ドゴッ〉う読みと〈ガッ〉ったか?」

高「ああ。あらかた読み取った」

A「そっか。ん〈ガスッ〉でさ・・・」

高「あ?」

A「〈チュドーン〉何で俺しか襲われ〈ドーン〉てないのかな?」

高「さぁ?」

A「〈ギギギギギギギ〉いや、お前の仕業だろ。〈ギチチチチ〉てか、効果音ヤベェ」

実は、高雅達の進路には黒淵の人達が待ち構えていた。

しかし、高雅は全く襲われず、何故かAだけが襲われていた。

ちなみに、Aは軽傷で済ませ、動けなくさせているだけであった。

高「さぁ?。なぁに、気にすることはない」

A「都合のいいと〈ガス〉とき〈バゴッ〉だけく〈ガガガッ〉うきに〈ガッ〉なる〈バガッ〉なよ。て〈ズドッ〉かなん〈ゴッ〉か〈ダンッ〉数が〈ボスッ〉増え〈バチッ〉てねー〈ガンッ〉か?〈ズドドドッ〉」

高「人気者だな」

高雅は呑気な事を言いつつ、Aを無視してさっさと先へ進んだ。

Aは何故か増え続ける敵を張っ倒し、なんとか高雅に付いて行った。

渡り廊下を抜け、非常用階段を上った先に詩智安の殺気を感じた。

高「この先だな・・・」

目の前にある扉の先はホテルの屋上だった。

A「ぜぇ・・・ぜぇ・・・軽く体力が消耗されてもうたわい」

高「知るか。とにかく、覚悟はいいか?」

A「ああ、掛かってきやがれ。屋上でラストバトルと行こうぜ!!」

Aの意思を確認し、高雅は扉を開けた。

外は雪は降っているが視界は良好だった。

だから、入ってすぐに詩智安の姿が確認できた。

詩「来たのねぇ」

高「単刀直入に言う。今すぐに騒動を止めろ」

A「そーだソーダ」

詩「何故かしらぁ?。こんな素晴らしい薬を作ったのよぉ」

A「そーだソーダ」

高「こんな争いしか生まない薬のどこが素晴らしいんだよ。下らない事は喋らずにさっさと止めろ」

A「そーだソーダ」

詩「ならぁ、騒動を止めて欲しいならどうしてクゥに頼まなかったのかしらぁ?。クゥは抗剤を作れるのよぉ」

A「そーだソーダ」

高「お前が命令しないと空は動く気がしない。お前が心を改心しないと空は動かないからな」

A「そーだソーダ」

詩「私が改心?。ふざけないで!!」

A「そーだソーd〈グシャ〉デュクシ・・・」

いい加減ウザく感じた高雅はAの顔面を崩壊させた。

Aは壊れた顔面を粘土細工のように形を整えた自力で再生させた。

そして、詩智安がいきなり怒鳴り、のほほんとした口調が変わった。

詩「何故認めようとしないの!!。誰も成し遂げられない究極の増強剤を私は作ったのよ!!」

高「だから、それを使って世の中にどう役に立てるつもりだ?。戦争用の道具か?」

A「具体例は宅急便が車を使わずに薬で頑張りコストダウンn「そんな薬が100円とかで買えると思うなよ」・・・コストアップでした」

高「大体、あんな凶暴な副作用があったら誰も認める訳がねえだろ」

詩「それももうお終い。遂に研究は完成したのよ。それを、今から実証して上げる」

詩智安は距離があるにも関わらず、高雅に向かってデコピンを始めた。

指をピンとはじいた瞬間、高雅は首を少し曲げた。

そして、高雅の後ろにあった出入り口は粉々に砕け散った。

高「やる気まんまんだな」

A「かっけぇ」

詩「残念だけど、尊い犠牲となってもらうわ」

高「なる気はないけどな」

A「右に同じ」

Aと高雅が剣を構え、戦闘態勢に入った。

その瞬間、詩智安が高速でラリアットをしてきた。

高雅はしゃがんで避け、Aは横に跳んだ。

詩智安はすぐに踵を返し、また同じように戻って来た。

高「偉そうに突っ走りやがって」

高雅は向かってくる詩智安の腕を掴み、投げ飛ばした。

A「おらぁ!!」

そこにAが踏み込んで斬りかかった。

Aは容赦なく日本刀を振り、詩智安を真っ二つにしようとした。

しかし、Aの斬撃は詩智安の体に傷一つ付けることができなかった。

A「かーーー、しびれるうううううううううううう」

詩「ふふ、そんなぬるい攻撃で私の体は傷つかないわよ」

A「知ってまーす」

詩「?」

高「がら空きだ」

Aに気を取られている内に高雅がすぐそこまで迫っていた。

そして、高雅は詩智安の首を掴み、静寂を込めた。

斬れない相手は止めるのが高雅の戦法である。

詩「何かしら?」

高「・・・・・・・」

A「・・・・・おい?」

高「止まった」

A「え・・・・」

詩「何がかしら?」

高「お前の心臓だ。何で死なない?」

高雅は詩智安の行動を止めようと静寂を掛けているが、全く止まる気配がなかった。

そのまま静寂を与え続けた結果、遂に心臓を止めてしまったにも関わらず、詩智安は余裕な顔をしていた。

詩「戦場では第一に心臓を狙うのよ。心臓は人間の中で最ももろくて弱い所だからよ」

高「今、こうして狙ったじゃねーか。どうして死んでない!?」

詩「この薬は心臓が停止しようと破壊されようと血液は止まらないのよ」

高「マジかy「時間よ」〈ザシュッ〉ッ!?」

高雅が気付いた時には自分の心臓が貫かれている時だった。

高雅は力を無くし、詩智安を手放して倒れた。

A「あ・・・ああ・・・・ああああああ」

詩「ふふ、友達が死んで狂ったのかしら?」

Aは震えた体を動かし、高雅に近づいた。

近くまでくるとへたり込み、震えた手で高雅を触ろうとした。

しかし、全く反応が見えないので触るのを止めて、その手を地面に打ち付けた。

そして、こう言った。

A「ウソダドンドコドーン」

高「アホか」

詩「えっ!?」

Aのバカ発言した瞬間に、高雅が粉々になった入口の前に立っていた。

これで分かったと思うが一応説明を。

今まで詩智安と対峙していたのは予め作って置いた創造である。

高雅の高性能な創造は本物と瓜二つの為、何も知らない詩智安はある意味恐怖していた。

詩「な・・・何でなの!?」

高「ん、俺がいる意味か?。そりゃ、それが偽物だからだろ」

詩「偽物!?。あなた、双子なの!?」

高「いや、そうじゃなくてだな・・・その・・・」

どう説明したらいいのか、高雅は迷っていた。

すると、突然アリアが人間の状態になって現れたのだ。

高「ちょ!?」

ア「いいから。このまま争いが終わるかもしれないから」

詩「あ・・・あなた、今、剣から人に!?」

目の前の現実に戸惑う詩智安。

ア「あのね、私達はちょっと特殊で・・・」

詩「一体、どういう薬を開発したのかしら、ねえ!?」

ア「え・・ちょ・・・」

遂に壊れたのか、目を輝かせながらアリアを問い詰め始めた。

アリアは落ち着かせようとするも、興奮していて聞いていなかった。

詩「そんな素敵な薬を持っているなんて、誰が創ったの!?。もしかして、あなた自身が!?」

ア「ストップ!!。今から説明するから聞いて!!」

詩「分かった。だから早く!!」

高「ほんとに分かってるのか、こいつ」

高雅は詩智安の興奮状態を見てさっきまでの戦いは何だったんだと思っていた。

と、言うかAの方は芝居をしただけで終わっているのだ。

A「認めん!!。これがラストバトルなんて認めんぞおおおおおおお」

高「うるさい。このまま終われば楽でいいだろ」

A「ヤダヤダー、もっと戦いたいー」

高「キモイ」

高雅はAをアイアンクローで黙らせる。

時々、メキメキと音が鳴っていた。

A「お許しください、高雅博士」

高「ここから落とすぞ」

A「ゴメン、今のは気付かないと思って・・・」

高「取りあえず黙れ」

A「はい・・・」

Aが正座をしてやっと静かになった時、既にアリアの説明は終わっていた。

しかし、詩智安は全く信じていなかった。

詩「使い?。力?」

ア「信じられないと思うけど・・・私は天の使いでコウガは私の契約者なの」

詩「・・・バカにしているのかしら?」

ア「ホントだよ!!。信じてよ」

高「普通、信じる訳ねえだろ」

思いっきり単刀直入に説明したアリアの頭を軽く殴る高雅。

軽くと言っても、痛みが地味に残っている程度である。

ア「いった・・・」

高「全く・・・まぁ、こいつの言ったことに嘘はない」

詩「・・・分かったけど、私はこの騒動を止めるつもりはないわよ」

高「ちぇ、空気が変わったと思ったのによ」

詩「認めてもらうまで、この薬の感染は止まらないわよ。早くしないとこのホテル全員が狂いだすのよ」

高「待った。どうやって感染している!?」

詩「このホテルの空調機を利用しているのよ。気体にさせてホテル内全域に行き渡っているのよ。もちろん、あなたも感染しているでしょうね」

高「ふ~ん。そんな方法で来たか・・・」

詩「後1時間もすればあなたも含め、全員が狂いだすのよ」

高「迷惑な話だ。今すぐにでも抗剤を作らないとな」

詩「無駄よ。だって、命令する気がないからね」

高「嫌でも命令させてやる」

高雅がアリアを剣に変え、再び構える。

詩智安はさっき聞かされた為、驚いた表情はなかったものの、やはり内心は驚いていた。

高「さぁ、行くぜ」

高雅が足に力を入れて踏み込もうとした瞬間・・・

?「動くな!!」

A「お?」

高「ん?」

詩「?」

てっきり警察が来たかと思った高雅とAだったが、やって来たのは黒いスーツとサングラスに身を隠し、銃を構える人だった。

それも一人ではなく、軽く十は越える人数だ。

さらに、後ろには縛られた紫理奈と空の姿もあった。

詩「紫理奈!!、クゥ!!」

?「いやはや、大したものですな」

スーツの人達の中から一人だけ詩智安に近づいた。

そして、サングラスを外して詩智安を睨んだ。

?「元気にしていたか?」

詩「組長・・・何でここにいるのよ」

組「何でって、お前らの行動はずっと監視されていたのだぞ」

詩「それは本当なのかしら?」

組「本当さ、なぁ空」

空「ビクッ・・・」

組長は次に空に近づいて頭を撫で始めた。

組「空が全部喋っていたのさ。毎日毎日欠かさずに」

詩「嘘・・・それじゃ、空は裏切り者だっていうの!!」

組「裏切るも何も最初から仲間じゃないし。俺の娘でこっちに所属している者だけど」

詩「・・いや・・・嘘よ!!。クゥが・・そんな・・・」

組「本当さ。なぁ空?」

空「・・・・・・・・・・・・」

空は何も答えず、意思の表示もしなかった。

だが、否定しなかった事が詩智安の心を大きく動かしてしまった。

詩「・・・嘘・・嘘嘘嘘嘘嘘!!!!!、嘘よおおおおおおおおおおお!!!」

高「お・・・おい!!」

詩智安は暴走し、組長に向かって走った。

あまりに我を忘れていたため、高速で動ける事を忘れていた。

組「・・・やれ」

その一言で、詩智安は一斉射撃を喰らった。

詩「え・・・」

薬で頑丈な体にも関わらず、詩智安の体は一気に蜂の巣となった。

紫「おねええええええええさまああああああああああ」

薄れゆく意識の中、紫理奈の声が痛いほど響き、視界には組長が笑っていた。

組「『打ち消すのは簡単、難しいのは生み出すこと』」

ニヤリと不敵な笑みを浮かべながら組長は喋った。

それは、空が良く口にする言葉だった。

その瞬間、組長の言うことが本当だと分かり、完全に絶望の淵に落とされたまま詩智安は息を引き取った。

紫「いやああああああああああああああああああ」

高「何だよ、こいつら」

A「真打登場ってか?」

組「さて・・・早速で悪いが、君達は死んでもらう」

そう言った瞬間、今度は高雅とAに銃口が向けられてた。

二人は焦る様子など見せず、そのまま組長に話しかけた。

高「おい、どういう事だ?」

組「見ての通り、感染者の撲滅さ」

A「打ち消すのは簡単だって言ってたじゃん。感染ぐらい打ち消せよ」

組「私も暇じゃないんだ。この女が作った薬を私が開発したことにし、世界に名を轟かせるのだ。その為、時間短縮のため死んでもらう訳さ」

高「ひでぇ話だ」

A「なんて酷い事をするんだ!!」

組「尊い犠牲だ。気にすることはない」

高「A・・・」

A「ああ」

組「死ね」

組長は手を下ろした瞬間、高雅とAの姿が消え、周りの奴らを一掃していた。

そして、組長の首に同時に剣を向けた。

高「お前は絶対にぶっ倒す!!」

A「お前は絶対にぶっ殺す!!」

完全に一致した動きを見せた二人であった。

ネタ分かってるか心配なので、一応ヒントを


ウソダドンドコドーン


『嘘だそんなことーー!!』を活舌を悪くして言ってください。




お許しください、高雅博士。


良くもこんなキチガイパクリを

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