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修学旅行編 その10、ログナ、恋に堕ちる

更新速度が遅れては追いつき、遅れては追いつき。


安定してないようで安定しているのが不思議でたまらない。


あ、次は遅れる可能性が上がっております。

まぁ、テスト勉強が本格的に始まり、ましてやレポートもありでやばいやばいwww

場所が一転し、緑淵町の崎村家では・・・

レ「全く、コウガ殿が留守の間に敵襲とは・・・」

フ「でも、弱かったです」

シリアを狙って高雅の家に潜入した天使共を撃退していた。

敵数はそれほどいたのだが、レオやサミダレが本気になり、さらにフィーラの夢幻、エクスの虚無に勝てる術がなかった。

結局、何しに来たのか分からない程、完封勝利を収めたのであった。

エ「彼らはコウガ君が王となるのが許せなかった者達だったようだ」

サ「その理由がシリア殿と言う訳じゃな。まぁ、分からんこともないがのぉ」

シ「ん~、あたしってぇ、嫌われてるのぉ?」

フ「仕方ないです。誰かが誰かを嫌うのは当然です。でも、誰かに好かれているのもまた当然です」

レ「似合わず哲学的な事を喋ったな」

フ「うるさいです。ボクだって偶にはいいことを喋るです」

エ「誰も、哲学がいい事とは言ってないぞ」

フ「黙るです!!」

フィーラが怒り、ポカポカとレオとエクスを叩く。

夢幻は最強だが、体は幼稚な為叩かれても全く痛くない。

サ「しかし、コウガ殿がいない時に襲ってくるとは、私らもなめられたものだのぉ」

レ「・・・確かに。しかし、その油断のお陰で簡単に勝利を収められたものだ」

フ「別に油断してなくても余裕だったです」

エ「それより、こうなっていること、コウガ君は知っているのだろうか?」

レ「分からないな。何か連絡をとる手段はないのか?」

高雅がどこに行ったのかは皆分かっていない。

その為、何か合った時の連絡先などは全く聞いていない。

第一、何かあるとは事が起きるまで誰も思ってもいなかったのだから。

サ「考えるのじゃ、奴らはコウガ殿が王となるのを反対していた。では、その本人の所にも行くのが妥当ではないかのぉ?」

フ「確かにです。きっと、コウガ様の所にも何人かが向かっているはずです」

レ「だとすると、シリア殿を殺すと宣告して焦らす考えも有りうる」

エ「そうだとして、来ないということは僕らの手に負えると言う事を分かっていたと言うのだろうか」

レ「殺気で実力すら読みとるコウガ殿では可能だな」

シ「合点したよぉ」

皆の推理で大体の話の筋が通った。

しかも、殆どが正解の道に辿り着いていた。

やはり、仲間としてそれぞれの考えを理解し合っているのだろう。

シ「だけどぉ、これから何が起こるのかなぁ?」

フ「どうせまた適当な天使共でも送って来るです。そしたら、また返り討ちにするです」

レ「コウガ殿が帰って来るまで、耐えれない事は無い。大丈夫だろう」

サ「ほっほっほ、私はお茶でも飲んで置くかのぉ」

フ「ボクはプリンを食べてるです」

シ「ふぁ~、あたしは眠ってるぅ」

エ「余裕だな、皆」

そう言いつつも、エクスとレオは読書を始め、特に警戒をしようとは思っていなかった。

例え敵襲が起ころうとも、皆今まで通りに過ごすだけであった。










場所は戻り、ホテル階段。

高「へぇ、こんな所に地下へ通じる階段があったんだ」

高雅はログナを追った先の階段で地下へと下りていた。

この階段だけが地下へ通じており、高雅は興味本意で地下へと向かっていた。

ア「気を付けて、随分と暗いよ」

高「こっちのセリフだ。気を抜くなよ」

地下は明りが殆どなく、ポツポツと蝋燭ろうそくが照らしているだけだった。

上に比べ、別世界のように雰囲気が変わっていた。

高「立ち入り禁止の看板もあったし、色々とここが怪しいだろうな」

先が見にくい廊下を渡り、色々な扉があったが取りあえず奥を目指した。

すると、ある扉に群がっている黒淵の先生達が視界に入った。

高「あ、あいつらはログナを追っていた奴ら」

黒「あー・・・・」

高雅の声に反応し、一斉に先生達が振り返った。

ア「何だか矛先を変えたみたい」

高「勘弁してくれ」

高雅が殺気を解放するも、気絶はしない。

仕方なく、高雅は剣を構える代わりに手をかざした。

高「寝てろ」

そして、波動と静寂を合成させた力を放つ。

波動を浴びた先生達はその場に倒れた。

高「さて、この先に行くか」

取りあえず、ログナが向かったと思われる鉄の扉を破壊し中に入る。

破壊した扉はあとから誰かが来ないように再生し、活性で厳重に閉めた。

最早、開かずの間と化していた。

高「お~い、ログナ~、いるか~」

ロ「こ・・・コウガっち・・・」

高「お、いた・・・ッ!?」

高雅はログナの顔を見た瞬間、驚いていた。

ログナの顔には大量の血が付いていた。

高「どうした!?、誰にやられた!?」

ロ「お・・おお、俺っち・・・幸せだぁ」

高「・・・は?」

高雅の温度が一気に冷めた。

冷静に見ると、ログナの血が鼻から出ている事が判明し、さらに幻滅。

そして、ログナを見る目が冷たい目になっていた。

ロ「無念・・・ガクッ」

高「一生寝てろ・・・ったく、こんな時に何やってんだか」

ア「?、ねぇ、誰か見てるよ」

高「ん?」

?「ヒッ!?」

暗い部屋でも僅かに見えた人影に首を向ける。

影は気付かれたと思ってすぐに引っ込んだが、手遅れであった。

高「誰だ、テメェ。今すぐ出て来い」

?「えう・・・」

高雅の脅しで怖気づいたのか、ゆっくりと影がこちらに近づいて来た。

影は小さく、現れたのは高雅よりもいくつか年下だった。

高「んで、誰だ、テメェ」

空「えと・・・嶋野しまの くうです・・・」

高「ん?、お前って、まさか管理の一人か?」

空「た・・・食べても・・・美味しくないよ・・・」

余程怯えているのか、高雅に対しておかしな返答をして来る。

まぁ、近くに双剣を持った人がいれば、怯えない方がおかしいが。

高「誰が食うか」

空「わ・・・私が・・・くうです・・」

高「あーもう、話が進まねえな!!」

空「ひう!!」

高雅が怒鳴り、空は怯えて逃げて行った。

それを見かねたアリアが溜息を零していた。

ア「全く、年下相手に上から目線はダメだよ」

高「知るか。大体、こんな所に子供がいる時点でおかしいんだよ」

ア「そんなこと言ったって、もしかしたら探していたクゥちゃんかもしれないよ」

高「・・・まぁ、だよな・・・でも、子供と話をするのは苦手だ」

ア「仕方ない。私が話をするよ」

アリアは一旦、人間状態になり、空を追った。

怯えさせないようにゆっくりと歩きながら奥の部屋へと向かった。

ア「えっと・・・クゥちゃん。怖がらないで。私達は味方だよ」

試しに暗い部屋で声を掛けるも反応は帰って来なかった。

アリアが空を何とかしている間に、高雅はログナを叩き起こして事情を聞き取ろうとしていた。

高「おい、起きろアホ。鼻血で死ぬなんてアホの極みだぞ」

ロ「お・・俺っちは死なん・・・恋人を作るまでは・・・」

高「じゃあ、作ったらぽっくり死ね。取りあえず、色々と教えろ」

ロ「おお・・・分かったぜ・・」

気が落ち着いた所でログナは自分の血を再生させた。

そして、空について知っている事を教えた。

高「・・・成程。タンスの中に縛られて入っており、それを助けた。それだけか」

ロ「おう。俺っちがここに逃げ込んで物音が聞こえたらあの子がいたんだ。それを助けただけだ」

高「ふぅん。しかし、もし彼女が探している、くぅちゃんだとしたら抗剤を作らせて騒動を止めることができるな」

ロ「何だ?。あの子に何か鍵があるのか?」

高「まぁ、もしそうだったらそうだな」

ア「ほら、大丈夫だって」

アリアの声が聞こえ、振り返るとアリアを影にして空がやって来ていた。

どうやら、話はそれなりについたようだ。

空「うぅ・・・・」

ア「この怖い人は凄く優しいし、この血まみれな人はあなたに惚れてるだけだから」

高「怖い人だ。優しさの欠片もない」

ロ「おおおおれっちちちちの恋心をををををばばば暴露したあああああ!?」

空「ひ・・・」

高雅の怖い声とログナの挙動不審な声に怯える空。

しかし、先程に比べれば怯えは弱くなっていた。

ア「もぉ、二人とも。怖がらせたらダメだよ」

高「は、知るか。それよりも、お前。黒淵の奴らに抗剤を作れるか?」

空「あ・・・いけない!!・・・作らないと!!」

空は思い出したと思いきや、突然、ポケットから小さな袋をいくつか取り出した。

空「えっと・・お皿・・・えっと・・・」

辺りを探し始め、皿を探す空。

高「ほら」

すると、先に見つけた高雅が空に皿を渡そうとした。

しかし、高雅の顔を見ると怯えてしまい、戸惑っていた。

空「えう・・・・」

高「いいからさっさと作れ」

空「は・・・はい・・」

空は皿を受け取り、袋に入っていた粉を入れ、それぞれ混ぜ合わせた。

その様子を高雅達は後ろで見ていた。

空「これで消滅反応ができて・・・あと・・・副作用を弱める為に・・・それと、人体の影響を少なく・・・」

空は完全に自分の世界に没頭していた。

高「何とか騒動が治まりそうだな」

ア「はぁ、やっと休めるね」

ロ「かわいいなぁ~、スギっちみたいに物静かかと思えば興味がある事には熱心だぁ。くぅ~~~、どストライクだぁ~~」

高「うるさい」

高雅が回し蹴りでログナの後頭部を蹴ろうとする。

しかし、寸前でかわして再び悶え始めていた。

ロ「かぁ~~、絶対に堕とす!!」

高「こいつ、A並みに性質たちが悪いな」

ア「あははは、恋に熱心だね」

高「気持ちが分からねぇな」

空「出来た!!!!」

空が突然、皿を高らかに掲げた。

その中には複数の粉から生まれた錠剤が数十粒ほど出来上がっていた。

空の表情は嬉しさに満ち溢れていた。

高「へぇ、水を使わず、ただ薬を混ぜただけで綺麗な錠剤ができたのか?」

空「はい!!。この薬は空気の触れ具合や混ぜるタイミング、それにお皿の温度や部屋の湿度で・・・あ・・・」

気付いた時には嬉しさのあまり、高雅と普通に喋っていた。

ふと我に戻ると恥ずかしさで俯き、喋るのを止めた。

空「ごめんなさい・・・」

高「別に。取りあえず、その錠剤をどうすればいい?」

空「水無し・・・一錠・・・」

ロ「頭痛にb〈ゴンッ!!〉おぶっ!?」

高「さすがに自重しろ。それに間違ってる」

高雅の回し蹴りが遂にヒットした。

空「でも・・・飲ませるのは・・・危ない・・・」

高「安心しろ。その役は俺とこのバカがやる。お前とアリアはここに居ろ」

ロ「お・・おお・・・」

気絶寸前のログナが倒れながらも弱弱しく手を上げ、やる気を見せる。

少しでも空にかっこいい所を見せようとあがいているのだ。

空「・・・分かった・・・でも・・・作ってから・・・10分・・・以内でないと・・・」

ロ「効き目が無くなるのですね、分かります」

空「うん・・・」

高「じゃあ、早くしないとな。それをよこせ」

空「でも・・・走る振動でも・・・ダメになる・・」

高「それ、相当神経使うな」

空「そ・・・即席だから・・・普通・・・1時間・・・掛けるから・・・」

ロ「ま、何とかなるだろ。あるだけ良いだろ」

高「それもそうだな。んじゃ、アリア、嶋野は任せるぜ」

ア「うん、分かった」

高雅は空から抗剤をもらい、早歩きで部屋を出て行った。

ログナも意識朦朧いしきもうろうしながらも高雅の後を追った。

ア「それじゃ、ここで待機しておこうね」

空「はい・・・」

アリアと空は大人しく部屋で待機することにした。

これで騒動が終わる、そうすれば、何もかもが解決の方へ向かう。

そう思っていたアリアだった。

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