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修学旅行編 その4、異常

遅れてすみません。


投稿時間は気にしたら負けです。

こうでもしないと投稿できないのです。


レポートとバイトのダブルアタックに暇という暇を潰されてしまいました。


「駄文のくせに定期的な更新もできず、さらに言い訳とかマジきめぇwwww」


と思っていらっしゃるかもしれませんが、何も言い返せません。


待っていた方々、本当に申し訳ありませんでした。

紫理奈から軽く逃げた高雅はホテルに戻っていた。

しかし、さっきの騒動もあってか周りからは奇妙な目で見られていた。

アリアは俯いて目を合わせないようにしたが、高雅は逆に殺気を操って脅していた。

謎の恐怖に追われた外野共はそそくさに高雅から逃げて行った。

高「ったく、人を変な目で見やがって」

高雅はそんな言葉を吐き捨てながらソファに座る。

アリアも高雅の隣に座った。

ア「仕方ないよ。私達は普通じゃないし」

高「はぁ。それよりも、村井の奴、何であんな所にいたんだ?」

ア「分からないよ。吹雪の中、山奥に行くなんて普通は危ないよね」

高「あいつも普通じゃない、と。だとしたら、やっぱり・・・」

?「ちょっと、いいか?」

高・ア「?」

高雅達に話しかけて話しかけてきたのは少し雰囲気が違う人だった。

いや、高雅は人じゃない事を殺気から理解していた。

高「誰だテメェ。人間じゃねえだろ」

天「私は天使の一角にすぎない。目的h「シリアの抹殺だろ」ほぉ、誰から聞いた?」

高「誰からも聞いていない。誰かさんの独り言が耳に入っただけだ」

天「そうか。では、そのシリアをこっちに渡してもらおう。コウガ様も嫌っていただろう」

高「ああ、無理やり押し付けられたからな。でもまぁ、もう少し前だったら考えてやったけどな」

ア「と、言う事は?」

高「おととい来やがれってことだ」

高雅は天使に向かって手を払う。

しかし、天使は帰るつもりは全くない。

天「悪いがコウガ様。私はあなたを逃がさない為に来ました」

高「はぁ?」

天「コウガ様には悪いが、他の先鋭部隊が家に向かっている。さすがにコウガ様には誰にも勝てないから、私が足止めにきたのだ」

高「・・・安心しろ。俺はお前が来ようが来なかろうが途中で家に帰ったりはしない」

ア「え!?」

流石のアリアもこの言葉に驚いていた。

いくらツンデレな高雅でも、最終的に助けに行くのは必然だ。

高「こいつらはフィーラにすら勝てない。実力が無過ぎる」

ア「そう・・なの?」

高「そうだ」

天「それは私の殺気を読みとっての回答か。この程度で王とは、呆れて物が言えん」

天使は高雅に失望したのか、溜息を零していた。

そして、いきなり高雅の胸倉を掴んで立たせ、怒鳴りだしたのだ。

いきなりの事に驚いたアリアは無意識に立ち上がった。

天「いいか!?。ただ強いから上に立てると思うな!!。私は貴様を認めはしない!!」

高「認めなくて結構。俺は天界の王なんてやる気は無い」

天「ふん、逃げに入ったか。まぁ、たみもシリア抹殺計画には過半数が賛成している。貴様なんかに王が務まる訳が無い」

高「それはありがたい。王なんか下らねえって思ってたところだ」

天「貴様に王の座を侮辱する資格は無い!!」

天使の怒りは頂点に達し、高雅を突き飛ばした。

高雅はバランスを取れずに尻もちをついた。

高「ってぇ」

ア「コウガ、大丈夫?」

天「私は空間の力に優れた者だ。この辺りは私の空間の支配下にある。例え貴様が本気を出そうとも出る事はできん!!」

天使はそれを最後に吐き捨て、去って行った。

天(愚かな奴だ。確かに、私は実力こそないが力はあり余っている。先鋭部隊は実力も力も優れた団体だ。私の殺気だけで判断したのは実に愚かだ)

そう思いつつ、天使はどこかへと消えた。

高雅は何事もなかったかのように起き上がると元いた場所に座った。

高「ったく、うざってぇ奴だったな」

ア「でも、高雅が王になるのは皆が認めてなかったんだね」

高「元、指名手配人をいきなり王だと言っても、誰も信用しないのは当たり前だ」

ア「そうだね。でも、私はコウガが王に相応しいと思うよ。強いし頭もいいし優しいし」

高「仮に俺とお前が王と王女になったら、俺はお前に全てを任せて寝る」

ア「もぉ、言うと思った」

アリアが溜息まじりに言う。

すると、高雅が立ち上がり、アリアも首を傾げながら立ち上がる。

ア「移動するの?」

高「ん、部屋に行って寝る」

ア「そっか・・・てか、コウガ。いい加減に集団行動を」

高「できぬぅ!!」

全力否定の高雅に、もう、どうにでもなれとアリアはブレスレットになって休憩する。

渡り廊下を歩き、部屋の目の前までやって来た。

後は、扉を開けて布団に寝るだけである。

高「ッ!?」

しかし、ドアノブに触れようとした瞬間に、高雅は妙な感覚に襲われる。

最初は殺気と思ったが、さっきとはまた違った感覚だった。

ア「?、どうしたの?」

高「・・・いや、妙な感覚が・・・」

ア「妙な感覚?」

高「殺気じゃない。不安のような感じがする」

ア「・・・そう言う嫌な予感は当たるから気をつけた方がいいよ」

高「はぁ、外れればいいけどな」

高雅は特に気にする事もなく、部屋に入ってそのまま布団に倒れて眠りについた。

ただ、襲われる謎の不安の様な感覚のせいで寝つけがいつもより悪かった。







一方、ゲレンデの方は悪天候のため、研修を中止にするか会議をしていた。

全員をホテルの玄関前に集め、先生達とインストラクター達が話しあっていた。

A「それにしても、すげぇ吹雪だな」

その悪天候とは吹雪の事で、異常なまでの強烈な風と雪が視界を覆い尽していた。

玄関前に集まっていても、玄関がかすかに見えるほどの量である。

B「こういう中でも滑ってみたいよな」

C「どうせ、柵に突っ込んで終わるだろうよ」

D「あー、雪合戦でもするか」

E「ひょい」

Dがそう言った瞬間に、EがDの顔面に雪玉を投げた。

D「え・・ごぶ!?」

E「は?」

しかし、Dに当たる時には恐ろしいぐらい大きくなっていた。

片手でできる極小サイズの雪玉がDの顔にある時には人の頭ぐらいまで大きくなっていた。

D「やったな、この!!」

E「い・・ぼふっ!?」

Dに火がついてやり返す。

やり返した雪玉はEに当たるまでの間にバランスボールほど大きくなった。

D「おお、すげぇ」

E「ざけんな!!」

C「ハハッ、これは面白い」

B「皆で雪合戦だ!!」

小さな戦いは周りに火を付け、いつの間にか生徒全員で雪合戦が始まっていた。

先「・・・って、こら!!。ジッとしなさい!!」

先生に叱られても、なお止めない生徒達。

雪合戦はかなり燃え上がり、一種の騒ぎにまでのぼりつめた。

先「いい加減n〈バゴッ〉いた!?。こらぁ!!、石を入れた人は出てきなさい!!」

収まる事のない小さな戦争。

やがて、それは飛んでもない事件を起こしていた。

夢「ちょ・・わわ、ちょっと待てぇい!!。龍子がいないじゃない!!」

A「は?」

行方不明者が出たと聞いた途端に全員の動きが止まる。

そして、夢はいてもたってもいられずに動き出した。

夢「きっと、近くにいるはずだから探してくる!!」

先「待ちなさい。いくらなんでも無茶です。ここは先生達に任せてあなた達は部屋で待機してなさい」

先生が無我夢中で飛び出す夢を抑え、生徒達を部屋で待機するように促さす。

行方不明者が出たとなれば、流石に大人しくなる生徒達は先生に従って部屋へと向かった。

先生はインストラクターの方々と協力して龍子の捜索を開始した。








龍「・・・ここ・・・どこ?」

猛吹雪の中、龍子は雪合戦から逃げ出すために少し離れようとした。

しかし、たった少し離れただけで居場所が分からなくなり、遭難してしまったのだ。

決して方向音痴ではなく、視界が本当に見えないのだ。

見えて数メートルの先の物体である。

龍「・・どうしよう・・・」

今、どのくらい離れたのか、どの位置にいるのかもすら分からない状況のため、移動はしない。

しかし、猛吹雪で徐々に体力が減りつつあった。

龍「さ・・・寒い・・・」

防寒着はバッチリのはず。

どこにも穴などは開いてないが外の温度があまりにも低いのだ。

さらに、ジッとしていた所為で足下に雪が積もって動けなくなっていた。

龍「た・・・助けて・・・」

助けを求めるも周りには白い視界しかない。

叫んだとしても風の音でかき消されるのがおちである。

龍「死んじゃう・・・本当に・・・死んじゃう・・・」

絶望に呑まれ、死を覚悟し始める龍子。

しかし、そこで救いの手を伸ばさない程、世界は薄情ではなかった。


ポン


龍「え?」

龍子の肩に触れる手。

そして、服越しに伝わるぬくもり。

その温もりは自分の体を自然とあたためていた。

高「ったく、猛吹雪の中を探検とか。お前は勇気ある奴だな」

龍「こ・・・高雅君!?」

振り返ると、そこには紛れもなく高雅の姿があった。

高「眠れないから外を見ると猛吹雪。そして、一つ離れた殺気を辿って来てみたらお前かよ」

ア「とか言いつつ、リュウコが遭難したと生徒の話から聞き取った途端に外へ出たくせに」

高「知らん!!。そんなことは知らん!!。全く知らん!!」

アリアの言葉に必死に否定する高雅。

アリアはその言葉が逆に肯定の意味に聞こえていた。

ア「ったく。それより、大丈夫、リュウコ?」

龍「う・・うん・・・何だか・・・・寒くない・・・」

高「アリアのお陰だな」

アリアは活性の力を使って龍子の失った体温を補っていたのだ。

もちろん、高雅とアリア自身も同じことを施している。

高「さて、早いとこ帰ろうぜ。こんな猛吹雪の中にいたくないからな」

龍「う・・うん・・・」

高雅は龍子の手を引いてホテルへ案内する。

ホテルまではそこまで離れてなく、5分で到着した。

高「さて、お前は先生にでも会って事件を解決させろ」

龍「うん・・・ありがとう・・・」

高「知らん」

ア「ほんと、いい加減に素直になろうよ」

高「知らんものは知らん!!」

そう言って、高雅はホテルの外へと飛び出した。

龍「・・・ありがとう・・・」

龍子は出ていく高雅の背を見ながらもう一度だけお礼を言った。










山の深層部。

そこには一人の天使が一人の人間に剣を突きつけていた。

天「見つけたぞ、シリア」

?「え・・・何ぃ?」

天「やはり、あいつの近くにいたか。お前は天界に恐れられる存在とみなされ、今ここで処刑されるのだ」

?「天界ぃ?、処刑ぃ?」

天「惚けても無駄だ。貴様は私の手によって処刑が下される。さぁ、死ぬがよい」

?「えぇ?・・・」

天使は突き付けた剣をそのまま・・・


ザクッ!!


人間の喉に突き刺した。

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