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クリスマスパーティ 後編

クリスマスの含み率 0% でお送りします。


もうネタ切れ間近でレポートに追われているこのごろで全然うまく書けないorz。


高雅のいびきが響き渡る部屋にノックの音が聞こえた。

レ「来たか・・・」

ア「ほら、起きて」

高「んにゃ・・・・・・あと360日」

ア「下らないジョークはいいから、早く・・・あっ」


ドタッ!!


アリアが高雅を揺すり、そのままうっかり床に落としてしまった。

高「づっ!?」

ア「ご・・ゴメン!!」

高「テメェ・・・」

レ「早く出るのだ」

高「ん・・ああ」

レオが何とか気を逸らしてアリアの危機は去った。

そして、扉を開けた先にはドレス姿の凛があった。

高「お、直々にお迎えか」

凛「ええ。前回のパーティとは少し違いますから」

高「ふーん。取りあえず、案内よろ」

凛「では、ついて来てください」

凛が後ろを向いて歩きだす。

それに続く高雅達だったが、ふと気付いた事があった。

高「そういや、蓮田達は?」

凛「既に会場にいらしていますわ。もちろん、杉野さんも」

高「あっそ」

分かったところで喋る事は無くなり、高雅は会話を止めた。

しかし、それはアリアが防いだ。

ア「ねぇ、パーティって具体的には何をするの?」

凛「そうですわね・・・言ってしまうと、ただのお食事会ですわね」

フ「それだけで十分です。今日は丁度お腹が空いてるです」

凛「では、満足するまで頂いてください」

フ「遠慮なく頂くです」

フィーラが胸を張って言い切る。

これじゃ、大食いキャラに見られても文句は言えない。

凛「さぁ、着きましたわよ」

凛が大きな扉に手を掛け、開ける。

そこは前のパーティの場所とは違い、少しだけ狭い部屋だった。

狭い部屋と言っても、一般の体育館の半分ぐらいの広さはあった。

香「あっ、来たの!!」

龍「あ・・・・」

高「おー、皆そろってるな。にしても、少ないな」

今回は姫花家の親戚や仕事関係などは全くいない。

いるのは、崎村家、姫花姉妹、蓮田とログナ、そして龍子である。

凛「まぁ、前回みたいに面倒を起こされては困りますから」

高「ありゃ、俺じゃねえ。こいつだ」

ア「なっ!?」

高雅がクイックイッと指を指す。

ア「ち・・違うよ!!。私じゃなくて、あのリンちゃんにちょっかいを掛けた変な人だよ」

高「それにちょっかいを掛けたのはアリアだろ。そして、あいつにおちょくられて、まんまと嵌められたのは誰だ?」

ア「それは・・・・そうだけど・・・」

凛「過ぎた事を責めても意味がありませんわ。今を楽しみましょう」

香「そうなの。最高のパーティにするの!!」

ア「そ・・そうだね」

凛「それでは・・」

空気を変え、凛が仕切り始める。

そんな空気を読まずに一人食事を始めている者がいた。

ロ「うん、うまいうまい」

高「ん、どれどれ・・・おお、確かに」

凛「・・・もぉ、楽しんでください。以上ですわ」

香「お姉ちゃんが吹っ切れたの」

凛は面倒になったのか、能書きを省いた。

そして、皆は食事を始めた。

ア「あむ・・・うん、おいしいよ」

凛「当然ですわ。星三つのレストランを経営しているシェフの作ったものですから」

香「正直、カリンは飽きたの」

蓮「すごいね。僕なんか食べ物を探すので精一杯だよ」

香「だったら、ここに住むの。そして、一杯食べるといいの」

蓮「それもいいけど、今の生活も嫌いじゃないんだ。だから、このままでいいよ」

香「そっか・・・でも、いつでも来ていいの」

蓮「うん。ありがとう」

ア「二人とも、凄く仲が良くなってるね」

香「当然なの。もう、結婚も約束したの」

蓮「そ・・それは・・・」

香凛がさらりと、とんでもない事を言っているが本気であった。

もちろん、蓮田はそんなことは全く持って約束していない。

でも、どこか否定する気持ちが湧かなかった。

そんな傍らで、ログナが石化して勝手に砕け散っているのは言うまでもない。

蓮「か・・かりんちゃん、嘘はダメだよ」

香「カリンは嘘じゃないの。本気なの」

蓮「でも、僕らはまだ子供だから、もっと大きくならないと」

香「じゃあ、将来を約束してくれるの?」

蓮「それは・・・えっと・・・」

香「どう・・・なの?///」

香凛が恥ずかしそうに聞いて来る。

と、言うか、周りの皆も恥ずかしそうに聞いていた。

蓮「でも・・・」

香「今の気持ちを教えて欲しいの」

蓮「それも・・・もt「ここだぁ!!」!?」

突然、豪快に扉を開けると同時に叫ぶ声が聞こえ、一同は扉に注目した。

そこには、招待していない人物が立っていた。

ア「え・・・A君!?」

A「いやー、やっぱ高雅もいたか。これは、いい加減に主人公を決めないとな」

香「・・・・」

香凛が自ずと携帯を取り出して電話を掛ける。

そして、冷めた声でゆっくりと言った。

香「もしもし、害虫が忍び込んだの。今すぐ抹殺をお願いするの」

A「ゑ?」

香凛が電話を切った途端、天井や床下からSPが現れた。

そして、一斉に銃をAに向けた。

A「なぁにこれぇ?」

高「死亡フラグだろ」

S「撃てえええええええええええええ」

SPの一人がそう言った瞬間、一斉射撃が始まった。

Aは消えるようなスピードで部屋を出て行った。

レ「何しに来たのだ?」

フ「知らないです」

高「まぁ、空気読まない奴の末路だ」

香「ところで蓮君。何を言おうとしたの?」

蓮「え!?・・・それは秘密!!」

香「ええー!?。どうしてなの!?」

蓮「どうしても!!」

蓮田は逃げるように香凛から離れていった。

それでも、香凛は追いかけて問い詰めに行った。

ア「レンタ君の勇気が打ち消されたね」

凛「まぁ、香凛は早とちりですわ。まだ子供ですから、深く考えていないのでしょう」

フ「でも、早めに取っておくのはいいことです」

凛「ま・・・まぁ、そうですわね」

フ「ボクは二人に言ってるです」

ア「それって・・・私とリンちゃん?」

フ「そうです」

そう言って、フィーラは高雅の方に指を指す。

高雅は黙々と食事をしていた。

それも、龍子と一緒にだ。

高「これ上手いな」

龍「そう・・だね・・」

ア「ちゃ・・・ちゃっかりしてるね、リュウコ」

フ「だったら、誘うです」

ア「よし、私が・・・・・って!?」

高「Zzz・・・」

アリアが高雅の所へ行こうとした瞬間、既に眠っていた。

ア「何で寝るの?」

凛「分かりませんわ」

レ「全く、コウガ殿はマイペースだな」

フ「マイペース過ぎです」

流石に高雅の行動に皆呆れてしまう。

ア「・・・・まぁ、これがコウガの魅力でもあるかな?」

凛「・・・魅力の欠片もありませんわ」

ア「そうかな?」

レ「アリア殿、コウガ殿を見る目を失ったか?」

フ「あれはただの自分勝手でぐーたらな姿です」

ア「でも、コウガは一人で7年間も戦ったみたいだし、ぐーたらになっても仕方ないよ」

凛「7年?。どういう意味ですの?」

ア「それは・・・こっちの話で・・・。と、とにかく、コウガはにとっては凄く久しぶりに皆と過ごしているから皆との過ごし方を忘れたんだよ」

フ「それと魅力とどう関係があるです?」

ア「だから、コウガはコウガなりに一生懸命にまた皆となじもうとしてるんだよ」

アリアが高雅の事をフォローするも、爆睡している姿を見てどうも信じられない状態だった。

フ「そんな感じなんて全くしないです」

ア「しなくても、そうなの!!」

龍「アリアは・・・高雅君を・・・理解・・してるね・・・」

ア「いやいや、いつも一緒にいると自然と分かってくるよ」

凛「いえ、ただ傍にいるだけでは理解できない事もありますわ。今のように」

ア「そ・・そうかな///」

自分の言っている事がそれ程凄い事だとは思っておらず、アリアは知った瞬間に恥ずかしくなった。

レ「そこで、コウガ殿はどうするのだ?」

レオが話しを変える。

そして、机に突っ伏して爆睡している高雅の方を見ながら皆は考えた。

ア「もう、コウガは起きなさそうだし、このままお開きにする?」

凛「別に構いませんが、泊まってもよろしいですわよ」

ア「ううん、家に帰るよ。他の家族が待ってるから」

凛「他にもいらっしゃいましたの!?」

ア「う・・うん、あと三人ほど」

凛「それは大変失礼な事をしましたわ。ただちにお詫びへ・・」

ア「いや、いいよ。リンちゃんだって家族が増えてるなんて知らなかったし、しょうがないよ」

レ「では、我はコウガ殿を乗せて運ぶか」

レオが獣になり、高雅を背中に乗せる。

そして、フィーラもレオの背中に飛び乗る。

ア「じゃあ、私達はこれで。リュウコも乗ってく?」

龍「いや・・・ちょっと・・・怖い・・・」

ア「そっか」

凛「そのような事をしなくても、送りますわよ?」

ア「いいよ。早く帰らないと家の皆も心配してるから」

凛「そうですね。では、窓をお開けしますわ」

凛は大きな窓を開け、その間にアリアもレオの背中に乗った。

ア「じゃ、またね。レンタ君は一人でも大丈夫だよね?」

蓮「うん」

香「蓮君はカリンと一緒に寝るの」

フ「さり気ない危険発言です」

ア「あははは・・・」

フィーラの言葉に苦笑いするアリア。

もちろん、香凛はそんなやましいことは考えておらず、純粋な意味である。

ア「それじゃ、バイバイ」

凛「ええ、ごきげんよう」

龍「またね・・・アリア・・」

蓮「バイバーイ」

香「また来てなの」

別れの挨拶を終え、レオは三人を連れて窓から外へ飛び出した。

龍子と蓮田達は泊まることにし、その後も楽しんでいた。

家に辿り着いたアリア達は真っ先に高雅をベットを投げ込んだのは言うまでもない。

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