合宿編 その9、思いやり
この話は色々な名言でネタを作っている所があります。まあ、今までも所々ありましたが今回は結構あります。
人によっては解らないかもしれませんが・・・
ちなみに、これで合宿編は終わりです。
龍子は気絶して絶体絶命の状態。
熊「グアアアアアアアア」
熊を巨大な手を龍子に振りかぶった。
ガシッ!!
熊「グオッ!?」
高「何で山を下りていたら熊ちゃんが杉野を殺そうとしているんだ?」
突然現れた高雅が熊の手を片手で防いでいた。
熊「グオオオオオオオ!!」
熊は空いている片方の手を振り上げた。
ガシッ!!
熊「グオッ!?」
またもやそれを片手で手を受け止める。
高「そこの転がっている脇役を殺すなら何もしなかったが・・・」
熊「グオッ!?」
高雅は両手を持ったまま熊を逆立ちしているように持ち上げた。
高「いい人間を殺そうとするのは・・・許せねえな。おらっ!!」
バギャッ!!バギッ!!バギャッ!!バギッ!!・・・
高雅は思いっきりぶん投げた。
ぶっ飛んだ熊が豪快に木々をなぎ倒していく。
高「人間を殺したいならな・・・・」
高雅はそこに転がっていた男を拾って熊がぶっ飛んだ方向に差し出しながら言った。
高「こいつを殺せ!!!!」
男「ちょっと待てえええええええええええ」
高「なんか文句あるのか?」
男「ありまくりだ!!。命を粗末にするな!!」
高「俺の予想だと、お前みたいな好きな人を守れないキャラは死んだ方がいいと読者が言ってるぞ」
男「あれは、死んだふりで隙をついt「て逃げようとしたんだろ」違う!!」
高「何が違うのか?、思いっきり土を引きずった跡が杉野と反対方向にあるぞ」
男「そ・・・それは・・・」
高「そんじゃ、死んでくれ」
ポイッ
男を熊が倒れている所へ投げた。
男「うわああああああ」
ガシッ
誰かが男をキャッチした。
男「おお、どなたか存じませんがありが・・・」
振り向いた目先には熊がいた。
男をキャッチしたのは熊だった。
高「熊ちゃん、GOOD JOB☆」
熊「b」
熊は高雅に向かって親指を立てた。
男「お前ら、何で仲がいいんだ!?」
高「自然界では弱肉強食だからだ」
男「納得できるかーーーーーー。くそ、HA☆NA☆SE」
男は必死にあがくが熊にとっては無意味。
そのままどこかへさらわれた。
高「これで良し、後は・・・って、もう来てたか」
ア「当然でしょ。あんなすごい音や砂煙があったらね」
振り向いた先には既にアリア達が駆けつけていた。
熊を豪快にぶっ飛ばしたのはこの為だった。
ア「で、一体何があったの?」
高「人間を一人制裁しただけだ。それより、杉野を治してくれ。木に思いっきり叩きつけられてる」
ロ「それなら俺っちに・・・ってこのかわいこちゃんは前に足を治した奴じゃないか」
高「お前、杉野を知ってるのか?」
ロ「ああ。ホテル探索してたらさ、可愛く寝ててさあ。しかも足を挫いていたから治してやったわけ」
ア「足を治したのはやっぱりあなただったのね」
蓮「ログナ、この人のこと好きなの?」
ロ「そりゃあ、こんなかわいい奴はそうそういないからな。もうフォーリンラブだぜ」
ア「コウガ、早くしないと取られちゃうよ」
高「知らねえよ、そんなこと。さっさと治して帰ろうぜ」
ロ「はいよ。こんなのちょちょいのちょいさ」
そう言うと、ログナは龍子の怪我を一瞬で治した。
しかし、それで龍子の意識が回復するわけではない。
高「とりあえず、杉野をおぶってホテルに帰るか。またな、蓮田、ログナ」
蓮「ばいばーい」
ロ「また、明日なー」
高「明日は帰るからもう会えないぞ」
蓮「そ・・・そんな~」
蓮田は涙目になった。
ロ「なら、お前らについて行くわけだな」
高「ちょっと待て。どうしてそうなる!?」
ロ「だってよ、もうラビリンスがいないのにここにいる必要が無いぜ。だから、お前んとこの近くの山にでも引っ越すってわけ」
高「お前はいいかもしれないが蓮田はどうするんだよ?。親とか無断d「ストオオオオオオプ、コウガ!!」ふご!?・・・」
アリアは咄嗟に高雅の口をふさいだ。
蓮「僕、お父さんとお母さんはいないよ」
高「!?」
ア「あちゃー、遅かった」
アリアはあきらめて高雅のふさいでいた手を離した。
蓮「小さい時に事故に遭ったんだ。僕だけが生きていて、お父さんとお母さんは死んじゃったんだ」
ロ「こぉらぁああああ!!!。何、蓮田の黒歴史を復活させてんだ!!!!」
ログナが苛められた弟を庇うかのようにブチギレた。
高「ああ・・・わりい、何も知らなくてあんなこと言って」
蓮「いいよ・・・慣れてるから」
高「・・・慣れんなよ。そんなことに・・・」
ロ「さーさー、蓮田君。僕達はもう帰りましょうね~」
ログナは蓮田に気を使ってこの重い空気をブチ壊そうとした。
蓮「ログナ、僕は大丈夫だよ。だから、安心して」
ロ「うおおおおおおおおお、なんと強いんだ蓮田よ。俺っちはモーレツに感動しているぞおおおおおおお」
ログナは号泣した。
ア「喜怒哀楽の激しい人ね」
すると、高雅は蓮田に近づいた。
そして・・・
蓮「え!?・・・」
蓮田の頭を撫でてやった。
高「強がるなよ。こういう時こそ頼るもんだ」
蓮「僕は大丈夫だって・・・」
高「ガキが調子乗ってんじゃねえ。子供は思いっきり甘えてればいいんだ」
蓮「こうが・・・お兄ちゃん・・・」
高「笑う時は笑い、怒る時は怒り、泣きたい時は・・・泣きまくれ。我慢する必要なんて無いんだよ」
すると、蓮田の涙腺が崩れ始めた。
蓮「うう・・・ぐすん・・・こうがにいちゃん・・・」
高「よく今まで頑張ったな。よしよし」
蓮「うう・・・うわーーーーーーーーーん」
蓮田は今まで我慢していた分、全てを解放した。
高雅は背中をさすりながら蓮田を受け入れる。
ロ「あいつ、すげーな」
ア「うん、コウガはすごい」
ロ「あんたは激レアな契約者を見つけたもんだな」
ア「そんなこと・・・もう知ってる・・・」
空に輝く月と星達がこの4人を見守っていた。
その後。
高雅は龍子をホテルまでおぶって帰り、謎の男は神隠しに遭ったと伝えた。
そして今、高雅は屋上にいた。
高「ここの星空とも今日でお別れだな」
ア「そうね。それにしても、人をおぶっても文句を言わなくなったわね」
高「うげ、人間おぶったよ」
ア「無理して言わない。それに、レンタ君の時はちょっと感動したかな」
高「あんなベタな展開でかよ?」
ア「ベタでもいいじゃない。そういうのが本当にあるのってとてもいいことだから」
高「ふ~ん。そう言えば話が変わって、俺ん家の近くに中々良い展望台があったな」
ア「ほんと!?。いつかそこに連れてって」
高「気が向いたらな」
ア「何よ、その曖昧な返事は?」
他愛のない話を破るようにある声が聞こえた。
B「おめえらあああああ。リベンジしたいと思わないかああああああああ」
全「おおおおおおおおおおおおおおおお」
高「またかよ・・・」
男子風呂場、露天風呂の場所。
尋常じゃないハイテンションの男達が集まっていた。
B「この岩の奥には何があると思うかああああああ」
C「それはあああああああ既に知っていることだああああああ」
D「行くぞおおおおおおおお野郎共おおおおおおおおおお」
全「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
男達は岩を登り始めた。
B「もうすぐてっぺん・・・」
C「どうした、生徒B・・・」
もう説明する必要もありませんよね?
男先「今日の俺は紳士的だぜえ」
B・C「逃げろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
時すd(略)
男先「死ぬかぁ!!、消えるかぁ!!、土下座してでも生き延びるかぁ!!」
全「すみませええええええええええん」
全員が土下座したと思われたが一人だけしてなかった。
B「こうなったら、これを使うしか・・・」
C「馬鹿野郎!!、アイテムを使うな!!」
時s(略)
男先「アイテムなんぞ、使ってんじゃねええええええええええええ」
全「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
男子生徒終了のお知らせ。
高「ほんと、成長しない奴らだな」
ア「今回の先生、なんか禍禍しい斧持っていたよ」
高「あっそ」
高雅には何も興味が無かった。
もちろん、高雅が仕組んだことだから。
高「これで男子風呂に人は来なくなったな。俺は先に入るぜ」
ア「行ってらっしゃい」
高雅は一人で風呂場へと向かった。
一人になったアリアはあることを考えた。
ア「・・・私の力・・・どうやったら引き出せるのだろう?」
アリアは一人悩んでいた。
そこに、ある声が聞こえた。
セ(アリア様、聞こえますか?)
声の主はセバスチャンだった。
突然の声にアリアは少し驚く。
ア(セバスチャン!?。えっ!?、意思会話ってセバスチャンにもできたの!?)
セ(はい。ところで現在の状況はいかがでございますか?)
ア(別に何とも無い。地獄の使いを一人やっつけたぐらい)
セ(左様でございますか。それはうれしきことです)
ア(ねえセバスチャン、私の力ってどうやったら解放するの?)
セ(遂に自分のことを理解されましたか)
ア(うん。それで、私の力は何なの?)
セ(それが分からないのです。アリア様の力はわたくしには解放できませんでした)
ア(やっぱ、学校にろくに行ってないのが悪かったのかな?)
セ(アリア様の力はラギュラバル家でも特殊でして。学校でも解放できたとは思われません)
ア(そうだったんだ)
セ(お役に立てず、申し訳ありません)
ア(いいのよセバスチャン。何か分かったら連絡するね)
セ(そうですか。それでは、また)
セバスチャンは連絡を断った。
ア「さあて、私もお風呂に・・・入れないか、まだ」
現在19時。
まだ生徒の入浴時間だ。
ア「しかたがない。また星でも見ておこうっと」
アリアは再び空を見上げた。
次の日。
高「急に飛んだな」
気にしたら負けです。
ちなみに、今はバスの中で、席決め中。
A「俺は崎村の隣だ!!」
高「却下!!」
バゴッ!!
A「げふん!!」
生徒Aが後ろの席までぶっ飛んだ。
A「せっかく復活したって言うのによ・・・がくっ」
B「次は俺の番だ!!」
ドガッ!!
B・C・D「ぐぎゃあああああ」
高「どうせならまとめてやらねえとな」
高雅は生徒Bをぶっ飛ばすと同時にC・Dもぶっ飛ばした。
高「これで落ち着けるな」
龍「あの・・・」
高「ああ?」
龍「その・・・隣・・・いい?」
夢「あんた、死ぬ気なの!?。あれの二の舞になっちゃうよ」
龍「あっ・・・夢ちゃん・・・」
夢は龍子の手を引っ張って、なるべく高雅から遠くの席へ座った。
高「・・・命拾いしたな。杉野」
高雅はバスの中全員に聞こえるように言った。
ア(ちょっと、何であんなこと言うのよ?)
高(これがあいつの為なんだよ)
ア(どうして!?)
高(俺みたいな残虐な変わり者といたら、あいつが他の奴らから嫌われるだろうが)
ア(そんなこと考えてたなんて、やっぱコウガは優しいね)
高(そんな分けないだろ。自分のためだよ)
高雅はウォー○マンのイヤホンを耳に付け、外を見た。
高「そう言えば、蓮田達はどうやって移動するのか?。ついてくるって言ってたし・・・」
そう呟きながら見た目先には・・・
高「・・・あれって・・・蓮田!?」
ア(え!?、見せてよ)
高雅はブレスレットを窓際にやった。
ア(本当だ。でも、あれじゃあ・・・)
高(気にしたら負けだ。あれは子供の夢だからな)
蓮田は小さくて黄色い飛行機にまたがって飛んでいた。
B「おい、子供が飛行機に乗って飛んでるぞ!!」
夢「きゃー、あの子かわいいー」
ア(目立ちまくりだね)
高(そうだな。でも俺も子供だったらああしてるな)
ア(レンタ君、かわいいね)
高(その純粋さゆえ、こうなっているがな)
その後、蓮田はバスの周りを飛びまわりながらついて行き、皆の注目の的となった。
高雅は状況を把握してつまらないのか眠った。
それからは何事もなく学校へ到着し、生徒はそれぞれの家へと帰った。
皆が学校に帰って来た時に思ったことは「まじで直ってる」でした。
☆おまけ☆
男「俺って・・・どうなるんだ?」
ここは熊の巣。
熊「グーー」
熊は男を人形のように抱いて寝ていた。
男「逃げられねえええええええええええええ」
熊「グ・・・グルルルルル」
男「ひいいいいいいい、起きたああああああああ」
そりゃ、そんだけ叫べばね。
それに、寝起きの熊は不機嫌だよ。
シャキーン(爪が出てくる音)
男「やめてくれ!!、頼む!!、この通り!!、許して!!、お願い!!、HELP!!、I DO NOT WANT TO DEAD!!」
その後、男の行方を知る者は誰もいなかった・・・。
合宿編end