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蓮田と香凛の観察

今回は砂糖注意です。

高雅は今、台所で今日の昼ご飯を作っていた。

ちなみに、楽園組も今日は食べる為手伝わされている。

高「砂糖取ってくれ」

フ「はいです」

エ「待て、それは塩ではないか?」

フ「これは砂糖です!!。絶対に砂糖です!!」

エ「しかし、こちらの方がサラサラ感があるだろう」

フ「うるさいです。それだったら、食べたほうが早いです!!」

フィーラが塩か砂糖か分からない白い粉を摘まんで食べる。

フ「っ!?、ぺっぺっ!!」

どうやら塩に当たってしまった。

フィーラは舌を出して唾を吐いていた。

高「早くしろ」

エ「おっと、すまないな」

エクスが正解の方を渡し、高雅はテキパキと料理する。

高「味付け完了。後は盛り付けっと・・・」

皿を取り出し、盛り付けをする。

それをテーブルに置いた後に炊飯器でご飯を盛る。

それらをエクスとフィーラに運ばせて準備完了。

高「はい、じゃあご一緒に」

エ・フ「頂きます(です)」

ア「小学校じゃないんだから・・・」

アリアのツッコミを無視して食事を始める。

フ「美味しいです」

エ「さすがコウガ君が作っただけはある」

高「褒めても何も出ないぞ」

ロ「なぁ、コウガっち。醤油しょうゆ取ってくれ」

高「ほらよ」

ロ「サンキュ」

フ「・・・・・・・・って、ログナです!?」

ロ「あ、バレちまった・・・・って、ヒーーーー!?」

突然、ログナが火を噴き出した。

高「あ、それ、醤油じゃなくて茶色いワサビだから」

ロ「ひぎゃああああああああ、口の中が爆発してるぞおおおおお」

ア「相変わらず、えげつない事するね」

高「一般常識、一般常識」

ア「さすがにそれは無い」

アリアがそう指摘している間もログナは火を吹きながら暴れ回っている。

平穏な食卓終了のお知らせである。

ロ「みずううううううううう、みずをくれええええええええ」

高「ほい」

そう言って、透明な液体の入ったコップをログナに渡す。

もちろん、これが水な訳が無かった。

ロ「ひぎいいいいいいいいいいいいいいいい」

ア「今度は何をしたの?」

高「なーに、どうにか化学反応をさせて透明の液体にしたワサビだ。害はない」

ア「それはすごいこと・・・じゃないよ!!」

流石にやり過ぎだと思ったのか、アリアが反論しだした。

ア「いくらなんでも、かわいそうだよ」

高「働かざる者、食うべからずだ」

ア「だけど・・・」

高「もう、何も言うな。あいつだって嬉しそうに跳ねまわってるじゃねえか」

ロ「ちげえええええええええええええええ」

ログナの暴走はさらにヒートアップ。

ワサビ醤油とワサビドリンクを得たログナの暴走に右に出るもの無し。

ログナはその後、高雅の家を出ていってどこかへ去って行った。






高「Zzz・・・」

昼ご飯を食べ終わった高雅は真っ先に寝た。

ア「相変わらず、寝るのだけは一流だね」

レ「しかし、ログナ殿は一体何しに来たのだ?」

ア「さぁ?。ご飯でも食べたかったのかな?」

ロ「いやぁ、実はさぁ、ちょっと蓮田の事で相談が」

ア「うわぁ!?、いつの間に!?」

ロ「いや、今さら。俺っちは神出鬼没だろ」

ア「まぁ、そうだけど・・・で、一体、何?」

ロ「それがさ・・・実は・・・」

そう言って、ログナの回想シーンが始まった。







ロ「蓮田、今日は何するか?」

蓮「えっと、ゴメン。今日は用事があるんだ」

ロ「おいおい、聞いてないぞ。何だよ用事って?」

蓮「実は今日、かりんちゃんと遊ぶ約束があるんだ。もうすぐ迎えに来るらしいけど」

ロ「へ~・・・で、俺っちは?」

蓮「もちろん、お留守番。後、ちょっと遠いから契約を今の間だけ破棄して欲しいんだけど・・・」

ロ「な・・・ななななな!?」

蓮田からの言葉にログナは信じられない顔をする。

蓮田は手を合わせながらも必死にお願いしていた。

ロ「へ・・え・あ・・・今、なんて・・・?」

蓮「ゴメン、ログナ。かりんちゃんがどうしても二人っきりがいいって言うから」

ロ「あ・・はは・・・・こんちくしょおおおおおおおお」

蓮「ログナ!?」

ロ「うわああああああああああああん。蓮田のばかああああああああああ」

ログナは叫んだかと思いきや急に号泣してどこかへ去って行った。

その後、蓮田は後味が悪いまま、かりんとの待ち合わせ場所へ向かったのだ。







ロ「なぁ?、あんまりだ、と思わないか?」

ア「全然」

レ「全くだ」

サ「普通じゃ」

フ「レンタが正しいです」

シ「?」

高「Zzz・・・」

ロ「ちくしょおおおおおおおおおおおおおお」

最早、ログナの味方など誰一人としていなかった。

全員が蓮田の味方であった。

ロ「うわあああああああああああああん」

ア「相変わらず感情表現が激しい事」

レ「しかし、いいではないか。二人っきりにさせるのも」

ロ「だけどよ・・・・・・」

フ「一人でいられない、情けない奴です」

ロ「ちっがう!!。何でそうなる!?」

フ「レンタの事を考えるなら、理解者として見守るべきです」

ロ「見守る・・・それだ!!」

高「さっきからうるせぇ!!」

目を覚ました高雅がログナの顔面に一発殴る。

ログナは思いっきり吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。

ロ「いてぇ・・・・」

高「そんな下らねえ事で俺に頼るな!!。自分で何とかしろ!!」

ロ「わかりますた・・・」

ログナは痛みにこらえながらもトボトボと家を出て行った。

そんな後ろ姿を心配そうにアリアは見つめていた。

ア「大丈夫かな?」

高「変装なしで行くから大丈夫ではない」

ア「・・・よく考えればそうだね」

当たり前な事を言われ、苦笑いするアリア。

すると、高雅は押入れの中から何着か服を取り出した。

高「ほら、これでも届けて来い。心配なら、お前らも見て来い」

フ「ん~、面白そうですから、行ってみるです」

シ「あたしもぉ!!」

フィーラとシリアが面白半分で服を漁る。

高「そうだ、皆で行って来い。そして、俺は寝る」

ア「相変わらず過ぎる」

俺「それじゃ、後は頑張れ。蓮田とログナはお前らに掛かってるから」

ア「そう言われると満更でもないかも」

そう言って、高雅の出した変装用にの服を横目に見る。

その間に高雅は自分の部屋に行った。

ア「・・・仕方ないか」

そう言って、高雅の策略通りにアリアは変装の服に手を伸ばした。







とあるどっかであちらの方にある遊園地。

要するに緑淵町にはない遊園地。

香「今度はこっちに行くの」

蓮「うん」

蓮田と香凛が楽しそうに園内を駆け回る。

ちなみに、SPもガードマンも誰もいない。

さらに、客すらいない。

金持ち特権の完全貸し切り遊園地である。

香「次はあっちなの」

蓮「待ってよー」

そんな幸せそうな二人に影から怪しい者が見ていた。

ロ「ぐぬぬぬぬ、幸せそうだな」

ア「まぁ、いい事じゃない」

フ「素晴らしい事です」

シ「羨ましいなぁ」

もちろん、彼らである。

ログナの追って来たのはこの三人で他は家にいる。

何故アリアが来れたかと言うと、アリアも蓮田達と同じように高雅との契約をこの時の間だけ破棄している。

そして、彼らの変装なのだが・・・

ア「これ・・・絶対に怪しいよね」

全員一致で黒いスーツ、黒い帽子、黒いサングラス、黒いマスク、黒いズボンである。

フ「気にしないです。何か楽しいです」

シ「あたしもぉ」

ア「あははは、せめてマスクにはツッコミが欲しかったよ」

ロ「おい、動き出したぞ」

ログナが冷静に二人の動きを観察する。

二人はお化け屋敷に向かったのである。

香「こんな人が作ったものなんて驚きもしないなの」

蓮「それじゃ、一生懸命作った人に失礼だよ」

香「そ・・・それは、ごめんなさいなの」

蓮「うん。それじゃ、行ってみようか」

香「はいなの」

二人はお化け屋敷へと入って行った。

もちろん、三人も後を追って入って行った。


そして、数十分後。


二人は出て来て、遅れて三人も出てきた。

香「やっぱり、驚かなかったの」

蓮「でも、所々で手を強く握ってたよ、あれって・・・」

香「そ・・それは違うの!!。ただ・・えっと・・・もぉ、蓮君の意地悪なの!!」

蓮「あっ、ちょっと待ってよ」

香凛が照れ隠しのように蓮田を置いて走って行く。

それを追うように蓮田も走る。

そんな光景を三人は微笑みながら見ていた。

ア「ふふ、レン君なんて。二人の展開は絶好調だね」

フ「甘い展開です」

シ「あまぁい」

ロ「ゴパァ!!」

ア「あ、砂糖吐いた」

ログナは二人の甘さに砂糖を吐いてしまった。

その後もログナは砂糖を吐き続けながら二人の尾行を続けた。





そして、夕暮れ。

開園時間も残りわずかになり、二人のデートも終盤になる。

蓮「今日は楽しかったよ」

香「カリンもなの!!」

二人は出口に向かいながら今日の出来事を語り始める。

そして、話し終わった頃には既に外に出ており、目の前にはお迎えのリムジンがあった。

香「乗ってなの。送ってあげるの」

蓮「・・・ごめんね。やっぱり、一人で帰るよ」

香「え、どうしてなの!?」

蓮「その・・・僕も男の子だから、あんまり、女の子のかりんちゃんの手を借りるのも・・・」

香「だ・・大丈夫なの!!。別にそんなことは気にしてないの」

蓮「ううん。これは僕の思いなんだ。僕も男の子として、こうがにいちゃん見たいにカッコ良くなりたい」

香「・・・分かったなの。じゃあ・・・」

香凛は蓮田に近づいて・・・


ちゅ・・・


頬っぺたにキスをした。

蓮「!?///」

香「えへへ、頑張れのキスなの///」

蓮「あ・・ありがとう///」

香「じゃ・・じゃあ、頑張ってなの。バイバイなの///」

香凛は恥ずかしくなって駆け足でリムジンに乗った。

それを見ていた三人はニヤニヤしていた。

ア「あまあまだね」

フ「見てるこっちが恥ずかしいです///」

シ「いいなぁ」

ロ「ゴパァアアアアアアアアアアアアアアアア」

ア「あらら、砂糖が滝のように・・・」


こうして、蓮田は一人で帰り、三人の尾行は終わった。

もちろん、蓮田は周りの人たちから聞いて電車などを使って帰ったのである。

周りの人たちの中に三人が入っていたのは言うまでもない。

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