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最悪の贈り物編 その19、高雅VSルシフェル(4)

これで、この章はおしまいです。


先に動き出したのは高雅だった。

殺気を隠す事もなく全開だ。

ルシフェルに取って、それを読み取るのは容易い事だ。

しかし、読み取ったものの夥しい量の情報が脳を刺激した。

ル「な・・何!?」

あまりの情報に混乱するルシフェル。

やる事が分かっていても、対策がつかなくては無意味である。

高「どうしたどうしたぁ?」

高雅の猛ラッシュに圧倒されるルシフェル。

このままで確実に負けてしまうと思ったルシフェルは反射で高雅の攻撃を受けて立った。

思いのほか高雅の攻撃を防ぎ、高雅は少しならず驚いていた。

高「へぇ」

ル「図に乗るな!!」

ルシフェルが数少ない隙を見て高雅の首を斬る。

しかし感触が無く、斬ったのは残像だった。

ル「くっ」

高「完全に逆転したな」

高雅は後ろに現れ、ルシフェルを鼻で笑って軽く煽る。

ルシフェルは憎たらしそうに睨みつけ、怒りを現す。

高雅に取って、そんなものは悪あがきにしか見えなかった。

高「お前とも、もうお別れだ。最後ぐらいは大人しくやられろ」

ル「ふざけるな!!。私の復讐が終わる訳にはいかない!!」

ルシフェルは自分の力を最大限に解放し、高雅に立ち向かう。

しかし、今の高雅ではただの子供騙しにしか見えなかった。

高「お前には一応感謝してる。俺を作ってくれた事だけはな」

高雅は剣を逆手で持ち、ルシフェルの攻撃を紙一重で避ける。

そして、がら空きの腹目掛けて剣を柄を喰い込ませた。

ル「げほっ!?」

高「ただ、お前は道を外し過ぎだ。それも、もう取り返しがつかない程な」

ル「ま・・待て!!」

ゆっくりと剣を構える高雅。

それは、ルシフェルの死のカウントダウンと等しかった。

ル「は・・話しを聞け。お前と私が組めばこの世は私達の物だ。悪い話ではないだろ?」

高「・・・・・・」

ル「この世の半分、いや8割をやる!!。それで手を打たないか!?」

高「最終的に物でつるか・・・・・ふざけるな!!」

ル「ま・・待て。私を殺すと、この体はどうなる!?」

高「そんな体、もう用はない!!。俺は元々、セイクリッドの奴らを殺す気でいた。それに、目的は既に達成済みだ」

高雅の目的はアリアを起こすことである。

しかし、思いのよらぬ展開でアリアは復活し、それからナノトムの事など考えてない。

ル「やめろ!!」

高「これで、終わりだ!!」

高雅がルシフェルの心臓目掛けて剣を振りかざす。

先程の攻撃でルシフェルはまだ動ける状態ではない。


ザクッ・・・


剣は的確にルシフェルの心臓を貫いた。

ル「がっ・・・ぐ・・ふふふ」

高「!?」

しかし、死に際でルシフェルは笑い、勝ち誇った顔をした。

ル「バカが。例え、死ん・・・・でしまおう・・が・・・意思さ・・え・・・あれば・・また・・・・こうして生き・・返られる。まだまだ・・・甘かったな」

高「その点に抜かりは無い。まぁ、逝けば分かる」

ル「くっくっく・・・私の復讐・・・は達成する・・まで・・・不滅・・だ・・・・」

最後まで余裕の顔でルシフェルは息を完全に引き取った。

ルシフェルの言った言葉で心配になったのか、アリアは不安だった。

ア「ねぇ、本当に大丈夫なの?」

高「ああ。俺の中の全ての力を9.9割のアリアの力に託して与えた。意思がどうなるか見なくても分かる」

ア「そっか。コウガがそう言うなら大丈夫だね」

高「そう言う事だ。さあ、帰るか」

ア「まずは皆を迎えに行かないと」

高「分かってる」

高雅は空間を開いてその場を去った。

もちろん、破壊した山やあり得ない出来ごとの記憶の忘却も怠らずにやった。

一般人にとって、何もない一日となった。







その後、ルシフェルは意思となり、天国でも地獄でもない所を彷徨っていた。

ル「まさか、この私が負けてしまうとは。まぁ、私はシリアが存在する限り、無限に生き続ける」

?「それはもうお終いよ」

ル「何ッ!?」

ルシフェルの前に現れたのは具現化しているマリアだった。

マ「シリアちゃんはもうあなたの物じゃないよ」

ル「ふん、だからどうした?。他の体を使えばいいではないか」

マ「それもダメ。あなたを私の中に封印し、そのまま一緒に消滅よ」

ル「何だと!?。くっ、放せ!!」

マリアはルシフェルの意思を優しく包み、自分の胸に押し当てる。

ル「やめろ!!。くそ・・・そうだ!!、やり直そう!!。そして、また・・・」

マ「あなたの気持ちは良く分かったよ。でも、もう子作りは嫌。それを学んだのよ」

ル「やめろおおおおおおおおおおおおおお・・・・」

ルシフェルはマリアの中に封印された。

そして、自分の消滅が始まった。

マ「高雅にもらった力が切れたみたいね。ふふ、ありがとう、高雅」

最後に自分の息子に心からお礼を述べる。

そして、今度こそ、最後を遂げた。

もうどこかに留まることなく、二人は完全に消滅した。








そのころ、高雅はAを連れ出し、セイクリッドにやって来ていた。

残りの0.1割の力でAを復活させたのだ。

セイクリッドについた途端は皆が嬉しそうに一斉に近づいて来たのだ。

シリアとフィーラはあまつさえダイブして来た。

まぁ、それをヒラリと高雅は避けて、二人は壁に顔面を打ちつけた結果になった。

そんなこんながあり、皆が落ち着いた所で高雅が文夫達に問いかけた。

高「そう言えば、シリアはどうなった?」

文「ん?。ああ、大丈夫だ」

高「それは見れば分かる。何をしたかを知りたいんだ」

紗「シリアちゃんは完全に力を失ったわ」

高「え!?。それって・・・」

勇「普通の人間って事だ」

高「約500歳の合法ロリだな」

ア「そしたら、コウガは約1000歳の高校生だよ」

高「そんなの、知らん」

ア「もぉ、自分の都合のいいようにして・・・」

アリアがそんなことを言うも、高雅は知らんぷりだった。

高「それはそうと、シリアはこれからどうするつもりだ」

シ「お兄ちゃんの家に住むよぉ」

高「誰が許した、誰が?」

紗「私よ」

紗奈恵が普通に自首する。

高雅は紗奈恵相手だろうが怒っていた。

高「勝手に決めるな!!」

紗「あれは元々私の家なのよ。決定権はあってもおかしくないはず」

高「そりゃ・・・そうだけどよ・・」

シ「えへへぇ、一緒だねぇ」

シリアが嬉しそうに高雅の手を握って揺らす。

そんなのお構いなしに、紗奈恵は勝手に話を進めた。

紗「それじゃ、決定ね」

高「いや、ちょ!?」

紗「いいじゃない、追加の贈り物よ」

高「最悪な贈り物だよ!!。こんな、カニバリズム少女なんか手に負えるか!!」

文「そうか。よし、俺がお義父さんn「あら、何か言いたいの?」イイエ メッソウ モ アリマセン」

紗奈恵の殺気に怯え、文夫の出しゃばりは一瞬で切り捨てられた。

そんな中、エクスがマジメな質問をしてきた。

エ「割り込んで悪いが、今後のセイクリッドはどうなるんだ?。皆、死んじまったぞ」

紗「確かにそうね・・・高雅が皆を生き返らせればいいじゃない」

高「残念ながら、既に俺の力は全部なくなった。つまり、マリアの力もルシフェルの力もない」

勇「セイクリッドが無くなるとなると、天界は大混乱を起こすな」

紗「う~ん・・・まぁ、私達が何とかするわ」

紗奈恵がそう言い切る。

改めて、紗奈恵の妙な凄さを高雅は認識した。

紗「はい、それじゃ今日はお開き」

高「勝手に進めるな!!」

紗「じゃあ、高雅とアリアは残って、他は解散」

紗奈恵がパンパンと手を叩きながら空間を開く。

紗「後で私達だけ話があるから、他の皆はこの空間をくぐって。ちゃんと、高雅の家に通じてるから」

レ「では、我らは先に帰られよう」

フ「お先に失礼です」

シ「また後でねぇ」

次々と空間内に入って行き、高雅とアリア、文夫達以外はこの場からいなくなった。

高「んで、話って何だ?」

紗「何もないわよ」

高「は?」

ア「え?」

高雅はアリアは同じようにキョトンとしていた。

紗「それじゃあ、お二人さん」

文「またな」

勇「じゃあな、高雅」

結局、何の話もする事もなく文夫達はどこかへ行った。

残されたのは高雅とアリアだけだった。

高「・・・ったく、気を使いやがって・・・」

ア「何だったんだろうね?」

高雅は溜息を零し、アリアに至っては全く理解していない。

ア「コウガ、私達もかえr<ガバッ!!>むぐっ!?」

突然、高雅がアリアに抱きついたのだ。

アリアは何が何だか分からず、高雅から離れようと暴れ出した。

しかし、高雅はそれさえも受け止めて強く抱きしめる。

高「会いたかった・・・」

ア「え!?」

突然、高雅の言葉に大人しくなるアリア。

アリアは高雅の胸を引きずって何とか顔を上げると、高雅が赤面して恥ずかしそうにしていた。

高「会いたかったって言ったんだよ///」

ア「え・・ああ・・・・どうしていきなり?」

高「あんなバトルの最中にこんなことが出来るか!!」

ア「あ・・あははは、そうだね」

高「とにかく、お前にとっては1日も経過してないけどな、こっちは7年も会ってないんだぞ!!」

ア「そ・・・・そうだったね、ゴメン・・・」

高雅の気持ちに気付けなかったのが効いたのか、アリアは暗い顔になった。

高「そ・・そんなに落ち込むなよ」

ア「うん、ゴメンね。私もコウガに会いたかったよ」

高「・・・・・・・・そっか」

お互いにかなり良いムードになって来た所で、アリアは思いきって言った。

ア「ねぇ!!、あの時のセリフって・・・」

高「あの時?」

ア「ほら、俺のアリアを―――って」

高「そりゃ、そのまんまの意味だろ」

ア「そ・・・それって・・・///」

高「ああ、そう言う事だ」

ア「わ・・・///」

事実を知ったアリアは一気に体温が上昇した。

しかし、当然高雅は期待を裏切らなかった。

高「お前は俺の使いだろうが」

ア「そう・・・・え?」

高「結構強いのに、あんな奴に取られたくないし。アリアは結構便利・・・?、アリア?」

高雅はつい目を放した隙に、アリアは豹変していた。

そして、負のオーラ全開のアリアは思いっきり怒鳴った。

ア「コウガのバカアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

そして、泣きながら腕を剣に変え、襲い掛かって来たのだ。

高「はぁ!?、いや、何で逆ギレ!?」

ア「バカバカバカバカバカ!!」

こうして、数十分間鬼ごっこをした後に二人は帰ったのであった。


結局、シリアは高雅の家に住むことになり、高雅の家族が増えたのであった。




最悪の贈り物編 これにて閉幕

本気になってから、ルシフェル死ぬの早いなwww。

取りあえず、約3ヶ月によってこの章が無事に終わりました。


そして、作者は大学に入学いたしました。

やべ、忙しすぎるwww。


長かったバイトとネットの生活もここで終了か・・・・

いや、ここから始まるのだ(←何言ってんだろ、俺www)



取りあえず、引き続き、読んでいただけると嬉しいです。

こんな、駄文しかない小説を読んでいただいて本当に恐縮です。

とにかく、不慮の事故(死ぬとか、目が見えなくなるetc)とかがない限りは完結まで書きます。

下手だからって、途中で投げ捨てたりはしません(キリッ


それと、先ほど言いましたように大学が始まって忙しくなりそうです。

5日投稿ができず、もしかすると1週間以内投稿すら難しくなるかもしれません。

しかし、そんなフラグはへし折るつもりで頑張ります。


それにしても、1からここまで読んでる人なんているのだろうか。

いや、いないorz(反語)

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