落ちてきた者たち
久々4日投稿!!
最後の方に危ない表現がありますが、まあ気にしないでください。
それと、メリクリ!!
彼女のいない作者はモンハン3でもして過ごしますよ~
久しぶりの休日。
高雅は家でのんびり爆睡する予定だったが、それは狂わされて、高雅の家の皆は今、庭にいる。
高「・・・・・・・」
文「よし、セイクリッドの力を使ってみろ」
高「ダリィよ。寝かせてくれ」
高雅の睡眠時間を奪ったのは、天界監視官の三人だった。
いきなり押し掛けられ、そのまま庭に連行されたのだ。
紗「そうもいかないのよ。お願いだから、早く見せてくれる?」
高「何でだよ?」
勇「まぁ、念には念を、ってやつだ」
高「説明しろよな」
文「いいから、さっさとやれ。でないと、アリアちゃんにキスしちゃうぞ~」
ア「ええっ!?」
文夫が悪ふざけでアリアに唇を近づける。
その瞬間、高雅と紗奈恵の姿が消えた。
ドガッバキッ!!
文「アベシッィィィィ!?」
高雅の光速の蹴りと紗奈恵の神速のビンタが文夫に炸裂し、文夫は星となった。
勇「今、結構ブレがあったぞ」
勇人が冷静に高雅の評価を付けたいた。
高「こんな時でも見てたのかよ」
勇「言っただろ。急いでんだよ」
紗「まぁ、初めてに比べてかなり馴染んでるみたいよ」
勇「それでも、あいつが来たら・・・」
紗「大丈夫よ。私達が倒せばいいじゃない。これは、あくまで念よ」
高「だーかーらー、何の話なんだよ?」
紗「ふふふ、未熟な高雅には教えません♪」
高「ひっでぇ」
文「まぁ、心配するな。俺達が何とかしてやるけど・・・」
高「けど、何だよ?」
文夫が深刻に俯き、その先を答えなかった。
文「おおっと、今、テレパシーで日本海に沈んでいる少女を詮索しろという命令が入った。これにて失礼する」
と、思いきや、嘘丸出しのセリフを吐き捨ててどこかに飛んで行った。
紗「ふふふ、じゃあね」
勇「次に会うときは勝負ぐらい出来るようになれよ」
そう言って、紗奈恵と勇人も文夫の後を追った。
結局、何が何だか分からないまま終わってしまった。
高「・・・寝よ」
高雅は溜息を零して、家の中に入ろうとした。
そんな時、エクスとサミダレが考え事をしているように見えたが、放っておいた。
蓮「こうがにいちゃーーーーん」
ロ「コウガっちーーーーーーーーー」
高「ん?」
振り向くと、空から小さな飛行機に乗った蓮田がこちらに突進していた。
結構な速度を出しており、高雅の見計らった距離では絶対に止まらない。
と言うか、自分に直撃コースである。
高「アリア、あの無計画な行動を救済してやれ」
ア「はいはい」
アリアは軽く静寂の力を使い、速度を落としてやった。
地面に近づいた所で既に速度は無くなり、蓮田は飛び降りて着地し、ログナは人間状態に戻った。
ロ「やっぱり、トップスピードで突っ込んで正解だったぜ」
蓮「うん、ちょっと怖かったけどこうがにいちゃんは頼りになるね」
高「で、そんなトップスピードを出す用事って何だ?」
蓮「そうだった。こうがにいちゃん、大変だよ!!」
ロ「ちょっとついて来てくれねえか?。言うより見た方が早い」
高「何で、俺の周りの奴らは口で説明しないんだよ・・・」
蓮「取りあえず、早く行こうよ!!。こんな時に頼りになるのはこうがにいちゃんだけだから」
ロ「お・・俺っちは?。この提案を出した俺っちは?」
蓮田はログナを無視して高雅の手を引っ張って急かす。
高「はいはい。レオ達は留守番を頼むわ。俺とアリアだけで行く」
レ「分かった」
エ「僕は少し出掛けてもいいか?」
高「いいけど、面倒は起こすなよ」
サ「私も一緒にいいかのぉ?」
高「ご自由に」
サミダレとエクスはどこかへ出かけ、高雅とアリアは蓮田の案内で森へ向かった。
レ「さて、我は本を読むとするか」
フ「ふぁ~、ボクは眠いから寝るです」
レオとフィーラは家に入り、それぞれの行動をした。
蓮田に案内され、森の奥深くまで進んでいた。
蓮「こっちこっち」
高「どこまで行く気か?。随分と歩いたぞ」
ロ「それ程スゲーんだよ」
蓮「もうすぐだから」
蓮田はそれだけを言って、さっさと森の奥へ進んで行く。
その速さは結構なもので、高雅も追いかけるのが一苦労だった。
高「おいおい、少しは待ってくれよ」
蓮「こっちこっち。ほら、あれだよ」
蓮田が指を指した方に顔を向けると、そこには見慣れない生物が腰をおろしていた。
高「あれは・・馬?・・・じゃない、羽が生えてる」
ア「ってことは・・・ペガサス!?」
高「んなアホな!?」
だが、見る限り白馬に羽が生えた生物。
よくファンタジーなどで言われるペガサスである。
高「何でこんなとこに?」
ロ「さぁ?。最初見たときは怪我をしててな、まぁそんぐらいは俺っちが治してやったけど」
ア「それからどうすればいいから分からず、コウガに相談しに来た訳ね」
ロ「その通ーーーり!!」
ぺ「ッ!?」
ログナの大きな声にペガサスは驚いてこっちを見た。
蓮「わわわ、大丈夫だよ。僕だよ。友達を連れてきたよ」
そう言って、蓮田はペガサスに近づき、優しく撫でてあげた。
それだけでペガサスは落ち着き、蓮田に擦り寄った。
高「相当なついてるな」
高雅は近づきながら思った事を口にした。
蓮「うん」
ロ「そりゃ、命の恩人だからな。俺たちは」
ア「でも、さっきログナの声に驚いてたよね」
高「つまり、お前はノーカンだな」
ロ「そんな訳ねえ。なぁ、ペガサス!!」
ぺ「ビクッ!?」
ログナがペガサスに声をかけるとあからさまに驚いていた。
蓮「こら、ログナ!!。驚かさせない!!」
ロ「すんません・・・」
高「ざまぁねえな」
ロ「何故だああああああああ、俺が助けたみたいなもんだろおおおおお」
ぺ「ビクッ!?」
蓮「ログナぁ!!」
諦めが悪いログナは蓮田に説教をされ始めた。
その間、高雅は少しだけペガサスに話しかけてみた。
高「なぁ、お前は喋れないのか?。てか、天獣か?」
ぺ「コクッ」
ペガサスは一回だけ頷く。
高「今のは両方の回答に当てはまるのか?」
ぺ「コクッ」
高「ふ~ん、天獣にも喋れない種類があるのか」
ア「ねえ、どうしてここに来たの?。怪我してたみたいだから何かあったの?」
高「あのな、喋れないのに、んな具体的な事が言えるか」
ア「そ・・そうだったね」
ぺ「テクテク」
ア「ん?」
ペガサスはアリアに近づくとアリアの頭と自分の頭をくっつけた。
ア「え・・ああ・・・うん、成程ね」
高「?」
アリアが頷き、一人で納得していた。
ア「あのね、脳を近づけると自分の考えを伝える事が出来るみたい」
高「へー」
ア「それで、ある使いと戦いに敗れてここに落ちたんだって」
高「へむへむ・・・・・質問、いいか?」
ア「ちょっと待って・・・・うん、いいみたいだよ」
アリアはペガサスの頭に近づいて確認を取る。
ペガサスはアリアの事を認めているようだ。
ペガサスは高雅に近づき、同じように頭を近づけた。
高(何で現世で戦ったんだ?。天界で戦えば落ちることはなかっただろ)
ぺ(実は急に派遣されたので、その時には既に使いは現世にいたので。どうにか相打ちまで追い込めましたが、多分死んでは無いかと)
高(ある使いって誰だ?)
ぺ(・・・すみません。関係のない方には極秘なので)
高(把握)
高雅は頭を放してアリアに向き合う。
アリアは首を傾げて高雅の答えを待っていた。
高「取りあえず、こいつは天界に帰そう。現世でやるべきことは終わってる」
ア「そっか。じゃあ、真の契約をして空間を出す?」
高「そうだな。それj〈ゴンッ〉痛っ!?」
突然、ペガサスが焦ったように高雅の頭をぶつけた。
結構勢いがあり、軽い頭痛を起こした。
ぺ(待ってください!!。証拠もなく、帰る事はできません!!)
高(だからって、思いっきりぶつけるな!!)
ぺ「ビクッ!?」
ペガサスは高雅の怒鳴り声に怯え、アリアの後ろまで身を引いた。
ア「コウガ、怒鳴っちゃいけないよ」
高「よく分かったな」
ア「コウガのことぐらい、よく理解してるつもりよ」
アリアはペガサスを撫でて落ち着かせる。
高「よく、こんなビビりが使いと戦ったな」
ア「相変わらず厳しいね。でも、どうしたの?」
高「ああ、何か帰りたくないって」
蓮「だったら、ここに居ればいいよ」
説教を終えた蓮田がこちらに戻ってきながら言った。
後ろでは真っ白になったログナの姿がうかがえた。
蓮「僕がこの子の世話をするよ。羽が生えたお馬さんはあんまり人に見せたらいけないよね」
高「ああ、そうだな。この森から出るのは止めた方がいい」
ロ「だけどよ、植林活動の人間がこの辺りに来るぞ」
蓮「大丈夫、ここに来るのは火曜日と木曜日の16時、向こうに来るのは月曜日と火曜日の10時、それで―――」
蓮田が事細かく人が森に来るのを説明してくれた。
ペガサスはアリアから蓮田の傍に歩み寄った。
ロ「さっすが蓮田。この森は最早蓮田の手中の中だぜ」
高「まぁ、そんなに知ってるなら、人と会うことはないだろうな」
ア「レンタ君、すごいね」
蓮「うん、僕もあんまり合わないようにしてるんだ。ログナもいるし」
高「お前、知らず内に蓮田に気、使わせてるんだな」
ロ「ありがとう、蓮田様。俺っちは幸せです」
高「・・・取りあえず、そう言うことに関しては問題ないな」
ア「それじゃ、この天獣はレンタ君に任せるね」
蓮「うん。それじゃ、名前を付けようよ」
ロ「よぉ~し、絶って名前はどうだ?。かっこいいだろ?」
ぺ「ブルブル」
蓮「ペガサスだから、ぺーちゃんは?」
ぺ「コクッ」
ペガサス改め、ペーちゃんになった。
ログナの無駄にかっこつけた名前は呆気なく没にされてしまった。
高「んじゃ、そいつは任せる。俺は家に帰ってさっさと寝る」
ア「それじゃ、バイバイ」
蓮「うん、バイバイ」
ロ「じゃ~に~」
高雅とアリアはぺーちゃんを蓮田達に任せ、来た道を頼りに戻った。
複雑な道だったが、既に高雅の頭にインプットされている。
アリアは改めて高雅の天才ぶりを感心していた。
そんな中、高雅はふと思ってた。
高「俺、来る意味あったか?」
日本海上空。
文「そんじゃ、隈なく探せよ。絶対に零すなよ」
勇「言われなくても分かってる」
紗「住む所を壊されたくないものね」
そう言って、勇人と紗奈恵は日本海に飛び込んだ。
もちろん、空間を操って空気もあるし、濡れもしない。
文「さて、俺も探すか。しかし、自慢の天獣と相打ちとはな・・・ほんと、会わせたらまずいな」
そう思いながら、文夫も日本海に飛び込んだ。
その様子をさらに上空から二人が見ていた。
エ「やっぱり・・・これは満更でもないようだ」
サ「私らも協力するのか?」
エ「いや。コウガ君に伝えよう。あながち、間違いでもないだろう」
サ「そうじゃのぉ」
そう言って、サミダレとエクスは高雅の家へと向かった。
しかし、目の前には先程海に潜ったはずの三人が並んでいた。
エ「なっ!?」
文「気付かないと思ったか?」
勇「セイクリッドの者をなめるなよ」
紗「ごめんなさい。黙っておくなら、悪い事はしないわ」
サ「何故じゃ?。何故、コウガ殿に黙る必要があるのじゃ?。コウガ殿と関係があるはずじゃぞ」
文「負担を減らしてやりてぇんだよ」
エ・サ「ッ!?」
文「マリア様は普通に過ごして欲しいって祈ってたんだ。だから、あいつに降り掛かる火の粉ぐらいは払ってやらなくちゃな」
文夫がしみじみと訳を話す。
文「だから心配するな。お前らは楽しく生活してればいいんだよ」
勇「そう言う事だ」
紗「うふふ」
エ「・・・・・・・コウガ君は本当にそれを望んでいるのかい?」
サ「そうじゃのぉ。自分勝手な行動かもしれぬぞぉ」
文「?、どういう・・・ッ!?」
文が急に空を見上げ、虚無のシールドを展開した。
さらに、紗奈恵と勇人も一緒に虚無の力を加える。
バギィイィイイイイ!!
エ・サ「ッ!?」
何かが虚無のシールドにぶつかった。
それは、全く似つかわしくない小さな拳だった。
それだけで、虚無のシールドに罅が入っていた。
それを通り越して、三人の手は血が出ていた。
文「ちっ」
サ「な・・何じゃ!?」
シールドを通り越して見えるのは少女の姿。
しかも、服は来ておらず、裸体の姿だった。
?「何の話ぃ?。お兄ちゃんと関係あるぅ?」
にこやかにそれだけを聞き、再び攻撃をしてきた。