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無双と夢想編 その21、高雅の秘密

二人の攻撃は壮大だった。

高雅はセイクリッドの力を使って巨大になった偽セバスチャンを斬り刻む。

文夫は巨大な鉄槌で内臓に振動を与える。

偽セバスチャンは巨大化して少しは強くなっているが、相手が悪すぎた結果である。

高「おい!!、殴ってずらすんじゃねえ!!。斬りにくいんだよ」

文「んなこと言ったってなぁ、無理なもんは無理だ」

平気に会話している二人の顔には余裕しかない。

しかし、高雅の顔に微妙に疲れがあった。

高「・・・くそ、全然倒れねえ」

文「どうした?。もうバテたか?。勝負は俺の勝ちだな」

高「んだとっ!?」

しかし、図星ではある。

慣れないセイクリッドを使ってスタミナの減少が激し過ぎた。

文「やめておれ。さすがになれない力、しかもセイクリッドの力だ。無理をすれば・・・死ぬぞ」

文夫の本気の目に、流石の高雅も息を呑んだ。

文「なぁに、今はダメだが、1か月も使っていれば慣れる。だから、今無理をするな」

高「・・・分かったよ。さすがに、嘘じゃなさそうだし」

高雅は戦線から離脱した。

文夫は偽セバスチャンの頭上まで一気に飛んだ。

文「セバスチャン、天界監理官の官長、崎村文夫がセイクリッドの変わりに鉄槌を下す!!」

決まり文句か、当然ながらの言葉を並べる。

その瞬間、文夫の持っている鉄槌が巨大化した偽セバスチャンを越える程の大きさになる。

高「ほえぇー、すげーな」

高雅が地上から見るも、大きさは東京ドームを軽く潰せるほどのデカさだ。

文「うおりゃあああああああああああ!!」

そして、その巨大過ぎる鉄槌を振り下ろした。

偽セバスチャンは受け止めようとした。

しかし、触れた瞬間、触れた部分から体が浄化していった。

偽セ「ギャアアアアアアアアアアアアアア」

そして、巨大化した偽セバスチャンは跡形もなく消えてなくなった。

文「任務完了っと」

紗「お疲れ様」

文夫はまた煙草を出し、吹かし始める。

紗奈恵も緊張が切れ、微笑んでいた。

高「終わったな・・・ぶっちゃけ、呆気ねぇ」

ア「あはは、それを言ったらお終いだよ」

レ「そ・・それよりも、今、天界監理官と言っていたか?」

フ「しかも、官長って・・・まさか・・・あの人が・・・」

文「そうだ。俺が天界監視官、官長だ」

自慢げに言う文夫の姿に馬鹿げていると呆れている紗奈恵。

紗「あなた、天界監視官の条約その一、監視官に関する情報漏れは厳禁」

文「あっ」

高「今さらだろ。てか、倒す時にもろ告白してたじゃん」

紗「あれは仕方ないの。倒す時のあれも条約に入ってるから」

高「ふ~ん・・・それより、約束だろ。色々と教えt「くぉぉらあああああああああ」ッ!?」

突然、怒鳴り声が聞こえ、高雅は新手だと思った。

しかし、文夫を紗奈恵はハッと忘れていたのを思い出した顔になっていた。

文「勇人、悪い。忘れてた♪」

勇「殺すぞ!!」

高「勇人って・・・勇兄ゆうにい!?」

勇「おっす、高雅。元気そうだな」

軽く手を上げて挨拶をする。

高「勇兄も、元気そうだな」

高雅も軽く手を上げて挨拶をする。

そして、お互いにタッチをする。

高「なぁ、後ろにいるのって・・・」

勇「宮殿内に残っていた奴らだ。全く、俺がいなければこいつら生き埋めだったぞ」

文「ご苦労さん」

勇人の後ろには様々な方が浮いた球体に入っており、運ばれていた。

勇人は適当に下ろし、球体を消して皆を地面に寝かせた。

勇「で?」

高「?」

勇「話をするんだろ。高雅に」

文「そうだな。まずは・・・」

そう言って顎を擦り、考える素振りをする。

高「取りあえず、義父さん達は何者かを教えてくれ」

文「そうだな。俺達は天界監視官にいる。ちなみに、監視官は普段はセイクリッドにいるのだが、この通り天界が燃えているからな。様子を見て来いって言われてんだ」

高「その、天界監視官って何?」

紗「読んで字のごとく、天界を監視する天使達の事よ。ちなみに、私達三人しかいないけど」

高「へ~・・・」

ア「興味なさそうだね」

高「ぶっちゃけ、天界監視官とかはどうでもいい。ただ、どうして生きてるのに、俺の前に出て来なかったんだ?」

文「上から親離れの時期だと言われてな、事故で死んだと見せかけて離れたんだ」

高「上っt「おっと、それ以上は禁則事項だ」そっか」

文夫がそう言うと、高雅は特に追求しようとせず、すんなりと諦めてくれた。

紗「それじゃ、次は高雅の事ね」

高「俺の事?」

紗「そ。あなたの正体よ」

紗奈恵は高雅の肩を掴み、真剣な表情になる。

高雅は気圧され、自然と息を呑んだ。

紗「驚かないで聞いて。あなたは、セイクリッドの創始者、マリア様と歴代最強の惰天使、ルシフェルとの間に生まれた子よ」

高「・・・・・・・・・」

紗「あら、驚いて声が出ない?」

高「いや、全然意味が分からなくて納得ができない」

紗「そ。まあ、無理もないわ。でも、実はその二人の力をよく使っているのよ。特にルシフェルの方は」

高「まさか・・・俺が闇って言ってた奴ってそれ?」

紗「正解。それと、さっき使っていたのはマリア様の力。納得できたかしら?」

フ「異議ありです!!」

突然、フィーラが横から口を割いて来た。

紗「はい、楽園の女王様」

フ「マリア様とルシフェル様は1000年以上も前の存在です!!。なのに、どうしてコウガ様は高校生なんかやっているのです!?」

高「それってマジ!?」

紗「そうよ。高雅は1000年以上も前に生まれた子よ。でも、その頃は天界で戦争が起きてたのよ」

レ「1000年もの前の戦争・・・最も凶悪な戦争だった『セイクリッド争奪戦』か?」

紗「よくできました、天獣王。その戦争に高雅も戦っていたのよ」

高「へ~。でも、そんな記憶は一切ないけど・・・」

紗「当たり前よ。あなたは生まれて3ヶ月だったのよ」

ア「さ・・3ヶ月!?。まだ歩きも出来ない時期に戦争に!?」

紗「そ。そして、高雅は偉業を遂げたわ。敵を一人で全滅させるっていう最大の偉業を」

高「はぁ!?」

流石に高雅も声に出して驚く。

たかが3ヶ月の自分は一体、何をしているのだと。

紗「それを知ったマリア様は酷く悲しんだこと。高雅には普通でいて欲しいと願っていたらしいから」

高「あ・・・記憶にないけど、悪いことしたな」

紗「でもね、ルシフェル様はそれを許さなかったの。だから、二人は喧嘩して・・・」

サ「それは聞いたことがある。天界を統べる夫婦が愛する子の為に互いを殺し合ったと」

紗「正解、サミちゃん」

サ「そ・・その名で呼ぶでない!!///」

サミダレは顔を赤くして紗奈恵をキッと睨む。

紗奈恵はただ笑っているだけだった。

高「何?。知りあい?」

紗「知りあいも何も、私達がサミちゃんを育てたのよ」

ア「え、そうなんだ」

サ「だ・・黙っていてすまぬ」

高「別に。聞いてなかったんだし」

紗「それで、今からあなたが飼い主だから」

高「はいぃ!?」

高雅は素っ頓狂な声を上げて驚く。

そのリアクションを予想していたのか、紗奈恵はクスリと笑った。

紗「サミちゃんにあらかじめ言ってあるの。あなたを助けてくれる方について行きなさいって」

サ「ま・・まさか、私が奴には勝てぬ事を知ってて・・・」

紗「ゴメンね、サミちゃん♪」

紗奈恵は手を合わせてウインクする。

紗奈恵の行動にサミダレは諦めたように溜息を零した。

サ「やはり、紗奈恵殿には敵わぬ」

紗「あら、どうも。それより、高雅、迷惑じゃない?」

高「別に。家は広いし、大体、こういうのには決定権が無いんだろ?」

紗「当然よ」

きっぱりと言いきる紗奈恵に高雅は呆れていた。

いくら義母でも、紗奈恵の事は大体分かっていた。

紗「それで・・・どこまで話していたかしら?」

高「夫婦喧嘩」

紗「そうだったわね。その喧嘩で、マリア様はルシフェル様を殺したのよ」

高「・・・・・・・・「そう、責任を感じるなって!!」ああ・・・」

勇人が察して高雅の方を思いっきり叩きながら言う。

高雅は軽く背中に痛みが走ったのは黙っていた。

紗「マリア様はあなたの中にある自分とルシフェル様の力を封印したのよ。さらに、高雅自身を平和な時代になるまで封印したのよ。それが、この時代なんだけど・・・」

勇「どっかの地獄の奴らが嗅ぎつけて、お前を危険物だと殺そうとしてんだ」

紗「だから、平和が乱れちゃったのよ。でも、また封印するのは可哀そうだから私達が守ろうとしたのよ」

高「・・・・・・・・」

高雅は俯いて黙り込んでしまった。

それを見た勇人は高雅の背中を軽く叩きだした。

勇「何、責任感じてんだよ。お前が抱え込む必要はねえんだ」

高「でm「でもも、くそも、あるか!!。王よりも楽園よりも偉い天界監視官が言ってんだ!!。だからいいんだよ!!」あ・・ああ」

ほぼ気圧されて無理やり納得した高雅。

取りあえず納得した証拠を押さえれば勇人達はそれで良かった。

紗「最初は私たちじゃなくて、他の優秀な使いにさせたのだけど、途中で嫌になって高雅を捨てたのよ」

高「あの時か・・・」

高雅はふと自分が捨てられた事を思い出した。

それを思い出すだけで、心が痛みだした。

紗「全く、最初はちゃんと守るって言ったのに、いきなり投げだしちゃうんだから。ほんと、困ったものよ」

紗奈恵も思い出したのか、やれやれと首を振っていた。

しかし、その行動も一瞬で止め、高雅に笑顔で向き合った。

紗「でもね、高雅のお陰で私達も充実した毎日を送っていたのよ」

勇「ああ。常に地獄の奴らと血で血を洗う戦闘をしてたからな」

高「それで、最近は地獄の奴らがあんまり来なかったのか。でもよ、それでほんとに充実してんのか?」

勇「ああ。お陰で親父を超える事も出来たしよ」

文「誰が誰を超えたって言ってんだ?」

勇「俺が、糞親父を」

文「ちょっとあっちに行こうか」

勇「ああ、行こうか」

文夫と勇人は少し遠くに離れていった。

紗「あの二人、後で絞めておくわ」

高雅は紗奈恵が出す殺気に苦笑いしていたが、実は怯えていた。

紗「それじゃ、次はアリアちゃんの話をしよっか」

ア「へっ?、私の話?」

突然指名され、驚くアリア。

紗「そうよ。あなたも色々と知っておかないとね」

ア「で、私の話って?」

紗「まず、あなt「うおりゃああああああ」あなたはきょm「死ねや糞親父があああああ」虚無やいr『どりゃああああああああ』・・・」

背景で騒いでいる二人に、紗奈恵の怒りは限界点に達した。

高「義母さん、行ってらっしゃい」

紗「3秒で帰って来るわ」

その言葉を残した瞬間、紗奈恵は消え、勇人と文夫の間に移動していた。

そして、悲鳴と内臓が潰れる音を聞きながら、高雅は溜息を零していた。

紗「お待たせ。じゃ、続きを言うね?」

ア「あ・・はい・・」

何事もなかったかのようにさっき話していたのと同じ体勢になる。

高雅とアリアは後ろから生臭い匂いがするやら、紗奈恵は帰り血を浴びてるやらで冷や汗をかいていた。

紗「あなたは虚無や色々な力をもっているわよね」

ア「う・・うん、そうですけど」

紗「それね、マリア様の加護がついているからよ」

ア「ま・・マリア様の!?」

高「なぁ、マリア様の加護って何?」

紗「願いが何でも叶うものって言えば、9割はあってるから」

ア「で・・・でも、マリア様の加護はそれに相応しい者ではないと体が持たず、壊れてしまうって聞いたことが・・・」

高「丁度、実例がいたな」

そう言って崩壊した宮殿を見る。

今はもう、瓦礫の山しか残っていない。

紗「その加護はね、全ての力を使えるようにするのよ」

高「確かに、アリアは真の契約をすれば、大量の力が使えるな」

紗「実際、真の契約を使わなくても全ての力は使用できるのよ。ただ、あまりにも弱過ぎる為、真の契約の力を貸りてるのよ」

ア「そうだったんだ・・・」

紗「後ね、その加護は特別で、封印されていた高雅が持っていたのよ」

ア「そ・・そうなんですか?」

紗「ええ。高雅が大事そうに持っていたのよ。しかも、その加護にはマリア様の意思までもがついてたのよ」

高「意思?」


紗「『この加護に合う女の子を高雅の許嫁いいなずけとしてください。そうすれば、この子も充実した日々を送られますから』って」


高・ア「・・・・・・・・」

紗奈恵の言葉を聞いて固まりだす二人。

そして高雅がゆっくりと口を開けた。

高「えーっと・・・変な言葉が混じってなかった?」

紗「一字一句間違ってないわよ」

ア「じゃ・・じゃあ・・・・許嫁って・・・」

紗「高雅、アリアちゃんを大切にするのよ」

高「待てええええええええええええええええい!!」

ドンドン話が進みそうなので、高雅が大声を上げて歯止めを掛ける。

紗「何?」

紗奈恵は惚けたような顔をして聞き返した。

高「何?、じゃねえよ!!。許嫁ってどういう事だよ!?」

紗「あら、許嫁の意味を知らないの?」

高「そうじゃなくて・・・あーー!!、もう!!」

高雅は口に出すのが恥ずかしいのか、頭を滅茶苦茶に掻きむしっていた。

紗「クスッ。でも、お似合いよ、あなた達」

ア「そうかな・・・///」

紗「ええ、両思いだし」

高「だーれーが!!、アリアを恋愛対象と思っているって言ったんだ!?」

紗「あら、誰も恋愛だなんて言ってないわよ」

高「このっ!!、謀ったなぁ!!」

紗「勝手に考えてる高雅が悪いんでしょ」

そう言って意地悪く笑う紗奈恵に高雅はむきになる。

アリアは顔を真っ赤にして俯いていた。

すると、紗奈恵は真面目な顔つきになり、高雅の肩を掴んで言った。

紗「いい?。男の子なら、こんなに可愛い子をみすみす捨てるような事をしてはダメよ。是が非でも自分の物にしないとダメ!!」

高「だけどよ、許嫁って言うのはおかしいだろ。いくら本物の母さんが言うからってそんな昔みたいに決め付けられたくない」

紗「だったら、考えればいいじゃない。あなたがちゃんとした答えなら、アリアちゃんも私も文句を言わないから」

高「さっきと話が違うような・・・」

紗「とにかく!!、アリアちゃんを悲しませるような事をしたら・・・・・・ワカッテルワネ?」

高「わ・・分かった分かった分かった!!」

紗奈恵の黒いオーラに、高雅は首を縦に振りまくる。

紗「そ。それならいいわ。それより、そろそろ時間ね」

そう言って紗奈恵は遠くを見だすと、その方向から天国の残兵がこちらに向かっていた。

しかも、その先頭には見覚えのある顔があった。

A「フォオオオオォォォォオオオオオオオオ!!!」

高「あれ?、Aじゃん」

Aが奇声を上げて、こちらに全力疾走で向かって来ていた。

紗「彼と彼の使いは生き返らせてあげるわ。それでお別れよ」

高「あいつ、死んだの?。しかもタイトも?」

紗「そ。マグマで溶かされてるのよ。でも、宝石の成分はそのマグマにあるから、そこから取りだせば生き返らせることは可能よ」

高「ふ~ん、そうだったんだ」

紗「じゃあね、高雅。セイクリッドの力は程々にね。少しずつ使えば、すぐに慣れるから」

高「ああ、色々ありがとう、義母さん」

紗「それと、許嫁だからって、アリアちゃんを夜、襲ったりしたらダメよ」

高「誰が襲うか!!!」

ア「・・・・・・・///」

紗奈恵は高雅達を現世のそれぞれ居るべき場所に帰した。

それと同時に、後ろでひき肉となっていた文夫と勇人を再生させた。

再生した二人は正座して、震えていた。

紗「さあ、二人とも。天国を復興させるわよ」

文・勇「sir,yes,sir!!!」

紗「返事だけじゃないわよね?」

文・勇「sir,yes,sir!!!」

文夫と勇人は速攻で行動し始めた。

文夫は目の前からAが消えた天国の残兵に呼びかけ、復興を手伝わせ、勇人は眠っている王と王女の精神治療をし始めた。

紗「クスッ。ほんと、高雅のお陰で退屈しないわ」

そう言って、自分は壊れた宮殿の再構築をし始めた。

この三人によって、天国は僅か1日で完全復活したのであった。










空間で移動された高雅達は自分の家にいた。

ついた途端、高雅はフィーラの心臓に再生を使って体を再生させた。

エクスの心臓は空間で体の中に入れた後、内臓を再生させた。

フ「ふう、何だか、久しぶりの体です」

高「離れて1日も経ってないだろ」

レ「ところでコウガ殿。エクスの様子はどうなのだ?」

高「・・・こればっかりは、目が覚めねえと分からねえ」

そう言って、エクスを見守る高雅。

すると、微かにエクスの瞼が動いたのを見た。

エ「く・・ああ・・・」

高「エクス!?」

エ「何だよ・・っるせーな・・・」

高「ふぅ、本物だ。どうやら、成功してるようだな」

エ「どういう・・・ってうおおっ!?、体がある!?」

サ「皆、無事の様じゃな」

高「そうだな・・・」

高雅はソファーに座り、ドッと溜息を出した。

やっと、この騒動が終わったのだ。

そう思った途端、大量に溜息を零したくなったのだ。

ア「ところで、コウガ」

高「何だよ?」

ア「明日・・・正確には、もう深夜だから今日、テストだよね?」

高「・・・・・・・・・・・・・・・・あっ」

その言葉を聞いた高雅はバッと立ち上がった。

高「そういや、テスト二日目だったな・・・」

ア「・・・どうするの?」

高「全っ然、勉強してねえ」

フ「でも、コウガ様は日頃勉強してるから、いい点数は取れるんじゃないです?」

高「そりゃ、そうだけど、いくらなんでも少しぐらいは教科書読まねえと」

高雅はリビングを飛び出し、一目散に部屋に向かった。

サ「何じゃ?、忙しい奴じゃのぉ」

ア「水、刺しちゃったかなぁ?」

アリアは今になって後悔し、少し反省していた。

レ「だが、アリア殿もコウガ殿と勝負をするのではないか?」

ア「・・・・・・・・・・・・・・・・あっ」

アリアは立ちつくしたまま、口を開けていた。

ア「いっけない!!。私も少しは勉強しないと!!」

アリアもリビングを飛び出し、高雅の部屋へと一目散に駆けて行った。

エ「・・何だあいつら?」

サ「仲の良い、お似合いカップルじゃのぉ」

レ「我々は眠るか」

フ「そうするです」

レオ達はやることが無い為、適当に布団を敷いて、眠り始めた。

こうして、長いようで短かった戦いは終止符を打たれたのだ。





無双と夢想編 了





★おまけ★


先「えー、今からテストを始めたいと思いますが・・・崎村君、大丈夫ですか?」

高「これはやる気のある顔です・・・」

結局、高雅はあれから徹夜で勉強し、テストに臨もうとしていた。

戦いの疲労も残っており、かなりの睡魔が襲って来ているのだが、目に隈を作って精一杯耐えていた。

先「そう。では、始めたいと思います」




結果、高雅は途中で倒れて保健室へ連行され、テストの結果は今日受けた四教科と初日の分だけとなってしまった。

しかし、それらは100点を収めていたのだとか・・・

アリアも高雅が受けた分を終えた瞬間、疲労がピークに達して倒れてしまった。

取りあえず、採点すると全部100点で高雅との勝負は引き分けに終わった。


もちろん、Aや凛、当然ながら龍子にはボロ負けであった。

二ヶ月掛かって遂に終わりました。

いやー、長かったですな~。


ちなみに、今後の予定は文化祭や修学旅行などのお話などを考えております。

それらが終わった後は最終章を書いて、この小説の幕を閉じるつもりです。


まぁ、まだまだ先の話ですから、変更しまくる可能性もアリアリですけど・・・



取りあえず、夢想は終わりです。

これからは学校に戻るぞーーーー


しかし、学校はもうちょっと先みたいだ・・・orz


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