表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/194

無双と夢想編 その17、絶影

数分後、アリアは力を取り戻し、高雅に再生の力を掛けて起こした。

高雅はすぐに天井を突き破って玉座から出た。

そこから、虱潰しらみつぶしに部屋を見つけては確かめての繰り返しだった。

高「あー!!、もう!!、面倒くせえな!!」

ア「怒らない怒らない。そんな感情的な状態でセバスチャンを見つけてもすぐにやられるだけだよ」

高「その時は静寂で落ち着かせればいいだろ」

ア「しょーもない事で力を使わない」

高「へいへい」

高雅はどうでもいい返事をして部屋の扉を開けた途端、奥から矢が飛んで来た。

高雅は驚く様子もなく、簡単に矢を止めた。

高「初歩的な罠だな」

フ「あれ、紙が結ばれてるです」

高「矢文か」

エ「矢先に毒を塗った矢文とは、嫌な渡し方だな」

高「同感」

高雅は結ばれている紙をほどき、内容を確認した。

『この手紙を読んでいる時、私はあなたの後ろにいます。byセバスチャン』

高「怖ッ!?」

フ「こ・・コウガ様!!、後ろ!!」

高「マジッ!?」

高雅が一瞬で振り返ると、そこには想像していたものが立っていた。

セ「どうも」

高「うおぉぉぉおおおお!?」

高雅は驚いて後ずさり、部屋の中へ入った。

その時に高雅は気付いた。

これは部屋に入れる為の罠だってことに。

セ「フフフフ」

高「あっ!!、テメッ!!」

セバスチャンはゆっくりと扉を閉めた。

その時、セバスチャンの顔は妖しく笑っていた。

高雅はすぐに扉を開けようとしたが、ビクともしなかった。

破壊や消失の力も使ったのだが、全く効いていなかった。

高「くそっ!!、どうなってやがる!?」

ア「閉じ込められちゃった!?」

高「そのようだな」

フ「コウガ様!!、部屋の奥に何かいるです」

高「ッ!?」

高雅は部屋の奥に目をやると、そこには妖しく光る赤と青の二つの光が見えた。

低く喉を鳴らし、徐々にこちらに近づいていた。

高「ったく、これが目的かよ!!」

高雅はすぐに剣を構え、殺気を解き放つ。

ア「・・・・・?」

フ「気をつけるです。ここは暗くて視界が悪いです」

高「分かってる」

すると、光が揺らめき、突然とんだ。

高雅は目でそれを追うと、壁を蹴っていきなり接近して来た。

高雅は飛び上がり、方向の力を使って天井に着地する。

やっと目が慣れてきて、敵の姿を確認することができた。

高「なっ!?、ナルガk「おおっと、自重自重」すんません」

NGワードを言いかけた高雅をエクスが遮ったが、多分、4割は理解したでしょう(笑)。

四足で立つ黒い龍、鋭い眼光で突き刺す視線。

違う点と言えば目の色だけ。

そう、作者の完全なパクリである(笑)。

高「取りあえず、あの迅○もどきをどうにかしないとな」

龍は辺りを見回し、高雅を探していた。

特に見失うような行動はしていないのだが、何故か龍は高雅を見失っていた。

フ「コウガ様、あいつに夢幻を掛けたのです」

高「サンキュ。じゃ、さっさと終わらせるか」

高雅は方向の力を解き、そのまま龍の上を落下していく。

落下速度をプラスした突きをするつもりである。

高「終わりだ!!」

狙いは完璧。

誤差が少しあっても首の切断は確実だった。

だが・・・

ア「ダメーーーーー!!!」

高「えええっ!?」

突然、アリアは人間の姿になり、高雅にしがみ付いた。

高雅は訳が分からず、そのまま龍の上に落下してしまった。

高「おい、何しやがる!!」

ア「ダメ!!、殺しちゃダメ!!」

高「意味が分からn「ギャオオオオオォォォォ」ぬわっ!?」

龍が背中に乗っている高雅を吹き飛ばす為に、後ろ脚で軽くはねた。

高雅は着地したが、アリアは失敗し、地面に倒れた。

高「何やってんだよ!!」

ア「いたた・・・だってあの龍から殺気が感じないよ」

高「そりゃ、そうだけどよ、めっちゃ攻撃してたじゃん」

ア「分かってる。でも、何だかやらされてる感じがするのよ」

高「?」

ア「上手く言えないけど、とにかくお願い、殺さないで」

アリアは必死に高雅に懇願する。

高雅は横目でまだ夢幻に掛かっている龍を見ながら頭を掻きだした。

高「・・・分かったよ。殺しはしない」

それを聞いた途端、アリアの顔が明るくなった。

高「取りあえず、気絶させるか」

ア「うん」

アリアは剣になり、高雅は静寂の力を剣に込め、龍に接近した。

その時、フィーラの夢幻が切れたのか、龍が高雅の方を見だした。

高「遅せぇよ!!」

高雅は龍の顔面を剣の柄で殴った。

龍は後ろに大きくのけぞった後、力を失って倒れ込んだ。

気絶はしてないが、当分起き上がることは不可能である。

高「これでよし」

ア「ありがとう、コウガ」

エ「これが吉と出るか、凶と出るか」

高雅は剣を腰に刺し、もう一度、龍をうかがった。

高「・・・?」

すると、龍の目はこの世に絶望していた。

その目を見た高雅は無性に心が痛んだ。

高「・・・・・・」

フ「?、どうしました、コウガ様?」

すると、高雅は龍の顔の近くに腰を落とし、話し掛けた。

高「・・・何かあったのか?」

優しく、頭を撫でながら問う。

龍「・・・」

高「まあ、答えるなんて思ってないけどな」

龍「・・・殺すがよい」

高「あちゃー、今のセリフ、フラグだった」

龍「殺ろせ、もう、短い命じゃ」

高「ゴメン、意味が分からんから殺せん」

龍の言動に困惑しながら、高雅は龍が喋っているシュールさに驚いていた。

ア「ねえ、どうしてそんなこと言うの?」

龍「さっき言った通り、もう死ぬのじゃ。お主を殺すように言われたが、無理だったら体内にある自爆装置が作動するのじゃ」

高「ナ・・・ナンダッテー・・」

ア「全然緊張してないね」

高「そりゃあ、もう、だってねぇ」

龍「?」

龍は意味が分からず、首を傾げる。

その行動に高雅とアリアは笑っていた。

龍「何が可笑しいのじゃ?」

高「あー、虚無も打ち込んだから」

龍「なっ!?、虚無じゃと!?」

高「いやー、セバスチャンだと静寂だけじゃ無理だと思って虚無も使ったんだ」

ア「念には念をってね」

龍「じゃあ・・・まさか!?」

高「うん、お前の怪しいものは全部虚無で消した。その自爆装置もな」

龍「な・・何故じゃ!?」

高「う~ん・・・気紛きまぐれ?」

ア「―――って言うのは嘘で、優しいコウガが悲しい顔をしたあなたの命を救いたかったのよ」

高「ちょ・・テメッ!?」

龍「・・・・・・・・そうか」

高「こら、納得するな!!。気紛れだから気にするな!!」

ア「やーい、ツンデレコウガ」

高「さーて、今回は拷問でもしてやるか」

ア「あっ、やばっ」

アリアはすぐに速度の力を使って逃げようとしたが、既に高雅に捕まっていた。

懸命に振り払おうとするが、全く離れない。

高「さーて、まずは軽く火炙ひあぶりから」

ア「ちょ!?、シャレにならないって!?」

高雅のどす黒い笑みにアリアは自然と冷や汗をかき始めていた。

ア「ちょっと、そこの龍、助けてよ!!」

龍「え・・ええええええ!?」

アリアは動けるはずもない龍に助けを求めていた。

突然声を掛けられた龍はかなり動揺していた。

エ「おら、ストップしろ!!。そんな呑気な事をしてる場合か?」

そこに(アリアにとっての)救世主のエクスが止めに掛かった。

アリアは一瞬だけ、エクスが希望の光に見えたとか。

エ「やるなら拷問ではなく、ギロチンでサクッとやれ」

高「ナイスアイデア」

ア「もっと大変な事になったぁあああああ!?」

アリアは希望の光を一瞬で絶望の光と見たとか。

フ「全く、楽し過ぎるです、皆は」

龍「これを楽しいって言えるのかのぉ?」

ギャラリーがそんな話をしている間に、アリアはギロチンにセットされており、生命の危機が迫っていた。

最も、宝石さえ壊さなければまた復活は出来るのだが。

高「それでは、アリアの公開処刑を」

ア「きゃああああああああ、怖い恐いこわいコワイ!!」

高「この手を放せばどうなるかなぁ?」

ア「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」

ちなみに、高雅はアリアに何の力を掛けてない為、実際は簡単に逃げられるのだ。

しかし、恐怖と言うものは時にてんしを忘れさせるものである。

高「あー、そろそろ握力が」

ア「待って!!、許してお願いいいいいいいいいいいい!!」

龍「・・・あの男、かなりのSじゃの」

フ「コウガ様は身体的にも精神的にもいたみ付けるタイプかもです」

エ「だけど、あのギロチンは偽物だぞ。あと手を放す気はないし、それに手を放しても刃物が落ちない」

フ「・・・やっぱり、コウガ様は何だかんだ言って優しいです」

龍「・・お主らは冷静じゃのぉ」

龍は高雅達の関係がいかにお互いを知りつくしているのかを知った。

すると、フィーラが見飽きたのか、高雅の方に近寄っていった。

フ「コウガ様、もう許してあげるです。もう十分です」

高「・・・・わーったよ」

高雅はそう言われるのを待っていたかのようにすぐに了承した。

ギロチンを消し、アリアを解放する。

アリアは本気で涙を流していた。

高「フィーラのお陰で助かったな。ちゃんとお礼言えよ」

ア「ありがとう・・・フィーラちゃん・・ひく」

フ「はいはいです。ほら、泣かないです。これに懲りたらあまりコウガ様をからかってはいけないです」

フィーラはアリアの頭を撫でながら優しくなぐさめる。

アリアが落ち着いた所で、エクスが本題を切り出した。

エ「で、セバスを探すんだろ?。さっさと行こうぜ」

高「分かってる。ったく、アリアの所為で無駄な時間を喰った」

エ「テメーも調子に乗り過ぎだ。女を泣かすなんて最低だ」

高「うぐ・・」

エクスがそう指摘すると、高雅は何も言えなかった。

あんな態度を取っていたのだが、反省はしていたのだ。

エ「あんま調子に乗ると嫌われるぞ」

高「一人は慣れてる」

エ「けっ、可愛くねえな」

高「本当の事だ」

エクスは高雅の言動に呆れてため息を零した。

高雅はそんな態度に腹が立ったが、もうのんびりしている暇はない。

高「さて、ここからの脱出方法を考えるぞ」

フ「扉に虚無です」

高「把握」

高雅は扉に虚無の力を掛ける。

すると、さっきまでの苦労は何だったのか、呆気なく扉が開いた。

高(何で最初から思いつかなかったんだろう・・・)

人は焦れば考えが浅くなるものです。

高「取りあえず、さっさと出るぞ。いい加減、あの野郎を見つけないとな」

フ「はいです」

エ「おう」

ア「うん・・・」

アリアは剣になって高雅の腰に付く。

高雅は最後に龍の方に向いて、別れの言葉を言った。

高「じゃあな。静寂はもう切れてるから動けるぜ」

龍「待つのじゃお主ら。セバス殿を探しておるのだろう?。心当たりがあるのじゃ」

高「そいつは助かるな。教えてくれ」

龍「うむ、少し待っておれ。今、動きやすい姿になる」

そう言うと、龍は光に包まれていく。

高雅は腕で目を隠して光をさえぎり、落ち着いてきた所で腕を下ろした。

すると、そこには高雅よりも少し年上な雰囲気を出す女性が立っていた。

高「なっ!?、女!?」

龍「そうじゃが、それがどうしたのじゃ?」

高「いや、そんな年寄りな喋り方してたからじじいだと思ってた」

龍「ふん、私はこの喋り方が気に入っておるのじゃ。別に良かろう」

高「そりゃ、問題ねえけど」

龍「では、行くぞ」

龍は高雅達の前に出て、先頭に立った。

さっさと行こうとする龍を高雅は呼び止める。

高「待てよ。お前、名前は何だ?。いつまでも龍じゃなんだしな」

サ「私の名前はサミダレじゃ。そう呼んでくれ」

高「あ・・ああ(サミダレって、命名者は日本人か?)」

そう思っている内に、サミダレは一人勝手に歩きだした。

それを見て焦った高雅はすぐに後を追った。

今回のパクリは


ナ○ガク○ガが8割、ベリ○ロスが1割、オリジナルが1割の龍でした。


ちなみに、ベリオ○スのパクリ部分は姿ではなく、壁を蹴ってくるところです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ