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無双と夢想編 その16、宮殿内行動

最近、5日更新になっている自分が情けなく思う。

散々、4日更新していたのが、いきなり5日更新にするなんて・・・

必死に4日に戻そうとしていますが、可能性は絶望的だと思います。

勝手な作者ですいませんm(_ _)m

高雅は迷うことなくある場所へ向かう。

高「次、どっち?」

ア「今度は左」

分かれ道に辿りつくたびにアリアに尋ね、速度を落とさずに曲がる。

そして、見覚えのある巨大な扉に辿り着いた。

高「見つけた!!。玉座だ!!」

高雅は止まる事を知らず、巨大な扉を蹴り飛ばす。

中に入ると歓迎するのは巨大な階段とその天辺にある玉座だけだった。

高「あれ?」

高雅はてっきりセバスチャンがいるのだと思っていたので、少し拍子抜けした。

辺りを見渡すも、天使の影一つない。

フ「誰もいないです」

エ「他に当てはねえのか?」

高雅のポケットから二つの光が現れ、それぞれが口を開いた。

高雅の速度について来るのが大変と言う事でポケットに入れた置いたのだ。

ア「う~ん、他に当てとなると・・・特に思いつかないけど」

高「エクス、お前の力でセバスチャンの場所は分からねえのか?」

エ「出来たらとっくにやってる。この中では何故か力が使えないんだ」

ア「セバスチャンも易々と見つからないようにしてるって訳ね」

高「だっるっ。さっさと見つかれって言うんだよ・・・ったく」

ため息を零しながら頭を掻き、愚痴を零す高雅。

取りあえず、ここに用は無いので、回れ右をして戻ろうとした。

高「・・・ん?」

だが、目の前には壊れた扉ではなく、鉄壁の扉と変わっていた。

高「・・・や~な予感・・・」

高雅の嫌な感は良く当たる。

突然、天井から大量の水が滝のように落ちてきた。

高「おいおい、宮殿が壊れるぞ。自分の拠点を壊す気か?」

しかし、周りの壁はセバスチャンによって強化されている為、壊れることも漏れることも無い。

異常な水が一瞬で広い玉座を水浸しにし、高雅は何とか浮いているも、既に天井に頭がついていた。

高「ぷはっ、そろそろ空気でも創ってくれ」

ア「それが・・・できない」

高「なっ!?」

ア「この水、静寂の力が掛かってて、創造が使えないよ」

高「ここで溺死しろと。ふざけrぶくくく・・・」

ア「あぷ・・・・」

高雅の声は完全に沈みきった玉座の水にかき消された。

魂の二人は水中の中でも平気だが、目の前の二人を見殺しにしたくない。

ふ「このままでは二人が死ぬです!!。どうするです!?」

エ「慌てんじゃねえ。今、出口を探してる!!」

すると、エクスは一目散にある壁の場所へ飛んで行った。

エ「おい、聞こえるか!?。ここの壁が一番、もろい場所だ!!」

それを聞いた高雅はすぐさまエクスの場所へ泳いで行き、剣を構えた。

力を使えないが全力で壁に剣を振ったが、易々と壊れてはくれない。

ア(コウガ・・私・・・もう・・)

高(後少し耐えろ!!。意識を持て!!)

フ「頑張るです!!」

エ「もう少しだ!!。その先は空洞だから水が抜けるはずだ!!」

高雅も既に限界に近かった。

必死に斬り続けると、遂に罅がはいった。

小さな罅は水圧によって大きくなっていく。

そして、罅は穴へと変化を遂げた。

高(うっしゃ!!・・・って!?)

心でガッツポーズをするも、そんな余裕は殆どなかった。

今度は穴に吸い込まれないように泳がなければならない。

だが、高雅は力を使ってない為、そんな体力や酸素はもう残っていない。

高(くそ・・・耐えられねえ・・・)

フ「コウガ様!!、あそこが陸になってるです!!」

フィーラは高雅が見えるように辺りを飛び回る。

そのお陰で、高雅は階段の天辺が陸になっているのに気付いた。

高(最後のひと踏ん張りだ!!)

高雅は限界の体を無理やり動かして、流れに逆らって泳ぐ。

フィーラとエクスの応援を受けながら懸命に泳ぐ。

意識はもう半分は飛んでいる。

それでも、高雅は腕を回し続ける。

そして、遂に陸に手が届いた。

高雅は陸に上がり、そして極限の疲労が遅い、倒れ込んだ。

高「げほ・・・ごほ・・あ゛ー、一生分の気力を使った気がする」

フ「よかったです・・・ほんとに・・」

高雅とアリアを余程心配していたのか、フィーラの声は少し震えていた。

高「フィーラのお陰で生きてんだ。ありがとな」

フ「うう・・・どういたしましてです・・」

エ「なぁ、さっきからアリアの声が聞こえねえぞ」

高「何!?」

高雅はすぐに剣を取り出し、アリアを呼び掛けた。

しかし、返事は全く帰った来なかった。

フ「窒息してるです!!。早く助けるです!!」

高「どうやって剣に救急蘇生法をすればいいんだよ!?」

エ「落ち着け。大体、契約者ならお前がアリアを変えればいいだろ?」

高「そ・・そうか」

高雅は言われた通りにアリアを人間の姿にした。

エ「ほら、さっさと救急蘇生法だろ」

高「あ・・ああ・・・」

自分から言っておきながら、いざって時に戸惑い始めた。

しかし、目の前の死の淵にいるアリアをほおっておく訳にはいかない。

高「・・・んじゃ、やるか」

高雅は意を決して蘇生法に移った。

最初は意識があるか、呼吸をしているかを調べるのだが、一目瞭然で省いた。

そして、顎を上げて気道を確保し、人工呼吸をする。

高「しっかりしろ!!」

次に呼びかけながら必死に胸骨圧迫をする。

そして、再び顎を軽く上げ、人工呼吸をする。

それを数回繰り返した。

ア「・・・ぐ・げほっ、ごほ!!」

遂にアリアは息を吹き返し、水を吐きだした。

高「おおっ!!。息を吹き返した!!」

ア「げほっ・・・ふぇ?・・コウ・・・ガ?」

意識が朦朧(もうろう)としているなか、ある事に気が付いた。

自分の胸に高雅の手がある事。

ア「ッ!?///。キャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!///」

アリアは起きたばっかりだと言うのに高速で高雅との距離を取り、胸を隠した。

高「おお、思ったより元気だな」

ア「なななななななななっ何をしたの!?///」

高「普通の蘇生法だけど?」

ア「そそっ蘇生法って、あの!?」

フ「ふふふっ、中々熱いキスだったです」

フィーラが困惑しているアリアにある意味事実的な事を伝える。

さらに、アリアの混乱はさらにヒートアップ。

ア「ききッキス!?。寝込みを襲うなんて酷いよ!!」

高「ちょ!?、何勘違いしてんだよ!!。大体、こんな状況で呑気に女を襲うか!!」

エ「でも、(救急蘇生法の)事後だし」

ア「~~~~~ッッッ!?///」

高「おい!?、話をこれ以上ややこしくするなぁ!!!」

エ「いや~、だってさ、リアクションが面白過ぎるぜ」

エクスは何の悪気が無いように笑っていた。

高雅はエクスを殴ろうとするも、簡単に避けられた。

ア「事後・・・じご・・・・ジゴ・・・・///」

高「おい、アリア!!。いい加減こっちに帰って来い!!!。こんな呑気な事をしている場合じゃねえだろ!!」

ア「う・・うるさい!!。コウガのエッチ!!///。私の初めてをどうしてくれるのよ!?///」

高「だから違うっての!!。嘘だ!!。誤解だ!!。架空だ!!」

フ「アリア様とコウガ様が思った通りの反応で面白いです」

エ「右に同じ」

高「この楽園組がぁぁぁああ・・・ああ・・・」

高雅は大声を上げた途端、バタリと倒れ込んだ。

エ「疲労がピークを越えたな。まぁ、そりゃそうだわな」

ア「えっ!?」

フ「自分の体は限界なのにアリア様の事を必死に助けたのです。気絶しても当然です」

ア「えっ!?・・・え!?」

アリアは訳が分からず二つの魂を交互に見る。

エ「だからな、こいつは自分よりお前を大切にしたんだよ」

ア「え・・あ・・ほんと?」

エ「何でこれだけは真実を問うんだよ?」

フ「倒れてるのが証拠です」

ア「そっか・・・」

アリアは高雅にゆっくりと近づき、顔を覗き込んだ。

高雅は安心しきった顔でぐっすりと眠っていた。

ア「・・・ふふ、そっかぁ・・」

エ「静寂が弱まったら、すぐに気力を再生させてやれよ」

ア「うん」

アリアは高雅の頭を軽く持ち上げ、膝枕をしてあげた。

ア「別に・・・言ってくれたら・・・「ゴホンッ!」はっ!?」

エ・フ「ジッーーーー」

ア「な・・何かな~?」

フ「アリア様のエッチ」

エ「右に同じ」

ア「ーーーーーーッ!?///」

アリアは顔を真っ赤にし、俯いた。

そんな様子にエクスとフィーラは内心笑っていた。











蓮「ログナーー!!、どこーー!?」

蓮田は見つけた部屋全てを調べ、ログナを探し回っていた。

ちなみに、レオとはぐれていることは気付いていない。

蓮「ログナー?」

扉を開けながら名前を呼び続ける。

しかし、数百もある扉からログナを探すのは途轍とてつもない苦労を用いた。

蓮「はぁー、どこにもいないよ・・・」

蓮田は疲れ、壁を背にして座り込んだ。

蓮「ふぁ~・・・ん~・・・」

大きな欠伸をして目をこする。

現世では、今は夜も遅い時間帯。

蓮田にとって既に睡眠の時間に入っている時である。

蓮「・・・すぴー・・・」

遂に限界が訪れ、蓮田はその場で眠ってしまった。

外で暮らしている蓮田にとって、この世はどこでもベッドになるのだ。

ましてや室内だと違った寝心地があるのだろう、蓮田はすやすやと気持ちよさそうだった。

そんな中、廊下から誰かが近づいて来ているのを蓮田は知らなかった。












裏口の入口では激戦が繰り広げられていた。

レ「うおおおおおおおおお」

エ「・・・・・・・」

互いに見えない速さでぶつかり合い、その度に激しい爆音が鳴り響いていた。

まさに、龍玉の様な激戦である。

レ「くっ、出来るな」

エ「・・・・・・・」

レオは全力を尽くしているが、エクスは表情を全く変えずにいる。

レ「貴様、さっきから一言も話さないな。まさか、声が出せないのか?」

エ「・・・・・・・」

エクスは何も答えないし、攻撃にも出ようとしない。

レ(どうやら、時間稼ぎが目的みたいだな。ならば、強行突破あるのみだ)

レオはエクスの横を大胆にも通り過ぎようとした。

しかし、エクスは動かず、大剣を振り上げた。

振り下ろした瞬間、辺りに巨大な地震が発生し、レオはバランスがとれずに転んだ。

レ「ぐおっ!?。なんて揺れだ!?」

レオは立ち上がれず、周りを確認する。

不思議な事に近くに立ててある絵画などは全く揺れていない。

それでレオはすぐに判明した。

レ「この揺れ、我だけが受けているのか!?」

エクスは平然と歩き、レオに近づいてゆく。

激しい揺れはレオをいずることすらさせない。

エクスはレオの真ん前で立ち止まり、大剣を振り上げた。

レ「くっ、させぬぞ!!」

レオは首だけを動かし、エクスの足を噛んだ。

そして、エクスからある力を奪った。

エ「ッ!?・・・」

エクスはそれに気付いたのか、すぐに大剣を振り下ろした。

しかし、レオは既に距離を取っており、そのまま宮殿の中へ消えていった。

エクスは大剣を消し、すぐにレオを追い始めた。

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