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無双と夢想編 その14、いざ敵陣へ

やっと落ち着いた所で高雅は話を切り出した。

高「え~、見苦しい所を見せてしまって、すんません。それじゃ、今後の予定を発表しますか」

レ「どうするのだ?」

高「単刀直入に言うと、敵本陣に突っ込んで決着をつける」

蓮「何だか、かっこいいね」

高「カッコよく決まればな」

ア「でも、何か作戦があるの?」

高「んなもん、ねーよ。ただ、天国の残兵共が色々とやってくれてるから、どさくさに紛れて敵を撃破。これしかない」

エ「悪くねえ作戦だな」

レ「だが、相手はセバス殿だ。このような作戦はすぐに見破られるのではないか?」

高「ぶっちゃけ、どんな作戦もあいつに見破られるよ。だから、一番効率のいい作戦で行くしかないって訳だ」

レ「成程な」

レオは納得しながら頷いた。

高雅の考えに全員が納得し、高雅も頷いた。

高「じゃ、早速行くか」

ア「その前に、誰か一人忘れてない?」

高「ん?、これか?」

そう言って指を指のは真っ黒焦げになったログナの姿だ。

ア「そう、それ。どうするの?」

高「ん~、大体、これログナじゃないし」

ア「・・・へ!?」

高雅はそう言って黒焦げの塊に一発拳骨を入れる。

すると、丁度焦げた部分が綺麗に取れ、中からログナが出てきた。

と、思ったら、全く別の人だった。

蓮「ろ・・ログナ!?。変わったね!?」

高「違う。元々、こいつがログナの変わりだったんだ」

そう言って、高雅は虚無の力をその見知らぬ人に掛け、蓮田との契約を破棄させた。

高「これでよし」

レ「だが、雰囲気から力、蓮田殿との契約の力も全て同じだったぞ。それに、我の目には力を使っているように見えなかったが」

高「おいおい、忘れてねえか?。今のログナは記憶喪失中だろ?」

レ「そ・・そうだったな。だが、どうやって力なくログナ殿を真似たのだ?」

高「力じゃなかったら思いつくのは一つだけ」

ア「・・・能力だね」

高「そう言うこと。つまり、ログナはセバスがどっかにやったんだろうな」

蓮「え!?、だって寝て、起きた時に元に戻ってたんだよ」

高「その隙に入れ替えられたんだろう」

フ「で・・でも、おかしいです。真の契約まで真似るなんてできっこないです」

高「じゃあ聞くけど、ログナの真の契約を見たことがあるか?」

フ「それは・・・・」

フィーラは答える事が出来ず、口ごもってしまった。

高「つまり、適当な事でも誰も知らなきゃ気付かれないってことだろうな」

ア「不意打ちでも狙ってたのかな?」

高「さぁ?。取りあえず、本物のログナはセバスが知ってるだろうから、どっちみちやることは一緒だな」

エ「紳士の鼻を圧し折るか」

高雅は蓮田を抱え、レオに速度の力を分け、皆一斉にその場から消えた。

まだあるはずの天国への空間を目指して。










到着まで10秒も掛からず、一行は止まらずに空間へ入った。

そして、着地した場所は火の海と化している天国だった。

高「ひえー、戦況が悪化してるなぁ」

ア「それでも、宮殿だけが燃えてないね」

レ「セバス殿が様々な力で守っておるのだろう」

蓮「今からあそこにいくの?。そこにログナがいるの?」

エ「感じたところ、門の前にいる一人が半数の天国兵を相手にしてるようだぜ」

フ「きっとあいつです。漫才コンビの一人の奴です」

レ「そのようだ。レーザーが乱れ舞っておる」

宮殿の入口付近から飛び出る幾多のレーザーがこちらからでも確認できていた。

レーザーは変幻自在に曲がり、辺りに落下しては火を噴き出していた。

このレーザーが火の海の原因だろう。

高「ひゅー、一秒に20発のペースで出てるぞ、ありゃ」

ア「のんびり観察はいいから、早く行こうよ」

高「んじゃ、二手に分かれるか。えーっと、しょぱな戦闘に行きたい人は挙手」

高雅の言葉に誰も反応せず、誰一人も手を上げなかった。

少しだけ寂しさを感じたのはきっと気のせいだろう。

エ「おい、魂は手を上げられねえぞ」

高「そうだった。じゃあ、エクスとフィーラは戦闘こっちに来るか?」

エ「おう」

フ「はいです」

高「決まりだな。俺ら(高雅・アリア・エクス・フィーラ)は正面のとこで暴れて来る。その間に、お前ら(レオ・蓮田)が裏から侵入しておいてくれ」

レ「バランスが悪いと思うが、戦闘を考えると問題ないか。では、我は蓮田殿と裏に回る」

蓮「行ってきまーす」

レオは別れ際に高雅から様々な力をもらってから蓮田を連れて裏に回りに行った。

高「じゃ、こっちはこっちで行くぞ」

高雅もレーザーが飛び交う所目掛けて飛び出した。


約十秒で到着し、レーザーを出している本人の目の前に着地した。

高「おい、いい加減にしろ」

突然、現れた高雅に兵共は混乱していた。

そんな中でも高雅は構わず、目の前の敵に集中していた。

マ「おぉ、こっちに来たか。てことは、そろそろ決着のときかぁ?」

高「そのつもりで来たんだが」

マ「うっし、上等ぉ!!。掛かってこいやぁあああああああああああ」

そう言いつつ、高雅に向けて一寸の狂いもないレーザーを放った。

高雅は横に避け、そのままマックに接近した。

ちなみに、後ろにいた兵達は言うまでもなく抹消されました。

高「カス一つ残さないとは、とんだ代物だな」

マ「へへん、お前らの力とは別だからなぁ。能力は便利だぜ」

高「能力とはどうしようもないな。純粋に倒すしかな」

マ「無理だね。無理無理無ーー理」

そう言ってレーザーを連射しまくる。

後ろにいる兵共はもちろん巻き添え。

二人が争って弱った後に割り込んで二人を倒そうと狙っていたが、近くに居れば確実に死ぬことが分かり、急きょ逃げだした。

高雅は光速で移動し、レーザーを避け続ける。

高「くそっ、なんて数だ」

ア「・・・おかしい」

高「ん?」

ア「だって、沢山レーザーがあるけど、マックはそんなにレーザーを撃つ動作なんかしてないよ」

高雅が避けてる最中にアリアは敵を観察し、それを見抜いていた。

改めて言われ、高雅はマックの動作に注意しながらレーザーを避けてみた。

アリアの言うとおり、マックは大量のレーザーに関わらず、それ程撃っているように見えなかった。

高「能力か?」

ア「だろうね」

マ「・・・んんん~?、そろそろ気付いたか?」

突然、マックは攻撃を止めた。

高「ん?、どうした?」

マ「いや~、あんまり連発してるとタネがバレるんじゃねえかなっと思ってさ~」

高「あっそ。なら、気付く前に倒すだけだ」

高雅はその場から残像を残して消えた。

そして、マックの後ろについていた。

高「もらい!!」

高雅は剣をふるっていた。

完全に捉え、避ける事は出来ない。

高「・・・・・なっ!?」

しかし、気付いた時には目の前にマックが立っており、元の位置に戻っていた。

高「な・・何だ!?」

マ「自分に攻撃を当てることは不可能。そして、この攻撃を避ける事も不可能」

マックは手をかざし、レーザーを撃ち放った。

さっきまで連射していたのとは違う、かなり濃密で極太のレーザーである。

高「こんなもん、普通に避けれる」

高雅は真横に速度の力で移動し、射程範囲から離れた。

そのはずだった。

高「・・!?、うお!?」

完全に離れていた。

なのに、また同じ場所に立っていた。

何度も射程範囲から遠のこうとするが、何度も戻されてしまう。

高「畜生!!」

高雅は避けるのを諦め、創造の盾で真っ向から受け止めた。

アリアと二人合わせた強力な盾だ。

だが、かなり威力の高いレーザーの為、盾が持ちそうになかった。

高「ぐっ・・・くそっ!!」

ア「お・・重い・・」

少しずつ後ろに引きずられ、バランスが取りにくくなる。

一瞬でもバランスを崩したらそれで最後だ。

マ「レーザーを打っている間、自分が動けないと思ったぁ?」

高「なっ!?、やべっ!!」

横からマックがやって来ていた。

レーザーと向き合うのが精一杯の高雅は、他の攻撃を防ぐ方法がない。

マックが腕を鋏に変えて接近しているのを見て焦る。

マ「また、首をちょん切ってやるぜぇ・・・うっ!?」

鋏を大きく開け、高雅の首を捕えようとした瞬間、マックは頭を抱えてうずくまりだした。

高雅は一瞬何が起きたか分からなかったが、飽くまで一瞬だけだった。

高「フィーラか?」

フ「ピンポンです。ボクの夢幻の力です」

エ「だが、魂の状態では力は激減してる。持って後十秒だけだぜ」

高「そうかい」

十秒。

それは高雅に取って十分過ぎる時間だった。

高「アリア、一秒だけ一人で耐えれるか?」

ア「やらなきゃやられるでしょ。だったら、耐えてみせるよ」

高「頼むぜ」

高雅は盾から後ろに一歩下がり、少しだけ黒いオーラを出した。

理性が保てるぐらいの少量である。

一秒たって瞬間、盾が砕け散ってしまった。

高「おらぁ!!!」

そして、思いっきり剣を振るった。

その瞬間、高雅の目の前にあるレーザーが真っ二つに切れ、高雅の両サイドを通り過ぎていった。

とんだ力技である。

フ「やったです!!」

エ「へー、自分の闇を一応は操れたのかよ」

高「少しだけだけどな」

マ「ぐぐぐ・・・なっ!?、レーザーが消えちまってるぅぅぅぅぅ!?」

夢幻から解放されたマックは目の前に悠々と立っている高雅の姿を見て驚きの声を上げていた。

高「甘かったな」

マ「おいおいおいおい、10倍レーザーだったのによぉ・・・まぁ、まだ増やせばいいか」

高「今のを超えるレーザーを撃てるのかよ。とんだ化け物だ」

マ「人間のくせに天界の事に首を突っ込む方が化け物だと思う自分」

高「好きで首を突っ込んでいる訳じゃねえよ。お前らが喧嘩を売ってきたんだろ?。それを買っただけだ」

マ「この商品に保証はないぞぉ」

高「上等ッ!!」

高雅は再びマックに接近し、マックはレーザーで応戦し始めた。

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