彼女の過去5
卒業後資格を持ち就職をした。
国家資格だったが、給料は手取り14万円でボーナス合わせて年収250万には届かなかった。
この業界では、まだこのお給料はましな方でそれ以下もたくさんあった。
ただ、はじめの職場は人間関係が良いとは言えず、渋滞で遅刻した時はこれでもかと言うほど怒られた。ちなみに出勤遅れる電話はしていた。もともと通勤距離は交通機関を利用し30分ほどだが渋滞や天気などでそれ以上時間がかかることも考えて1時間前に家からは出ていた。
あと、気にくわない人は職場の飲み会に呼ばないなどもあった。
普段は呼ばれていたが、一度私も呼ばれなかったことがあった。
そんなこんなで、嫌気がさし2年でこの職場を辞めた。
次の職場では、業界は同じで手取りは似たり寄ったりだが職場の人間関係は良かった。
だが、利用者の質が前の職場より悪く、暴言やクレーム、人によっては心をズタボロにしてくる人もいた。でも良い利用者もたくさんいて上司のフォローもあり続けてこれた。
だけど、気づかないうちに心の疲労はたまるもの。
新型のウィルスで行動制限をつけていままで好きだったカラオケやウィンドーショッピングも仕事柄自粛した。
テレビをつけると、新型ウィルスの話題。
私の職業を傷つける報道なんかもたまにあった。
それには、怒りと悲しみを感じた。
自分の仕事は、
誰にでも出来る仕事
利用者の成長を見れる仕事
感謝される仕事
命を預かる仕事
利用者に寄り添う仕事
感染対策が利用者自身では難しい仕事
利用者から暴力暴言を振るわれることもある仕事
(長くつとめている人でも、利用者のトラブルはなくならない。それぐらい利用者理解は難しい。軽いけが程度なら、本人の実力不足、技術不足で片付けられ保証はない。でも、これは職員が、この業界で精神疾患を発症し休職または辞職する人が多い理由だと思っている)
生身でいつかかるか分からない新型ウィルスにおびえながらの仕事
世間からは、弱い立場の仕事
安月給(家庭を養うのはきびしいと言われるほど)
5年でやめる確率が高い仕事(これは、社会人になって4年目で知ったこと)
書類が多い。
休憩を取るのが難しい
(1時間とれるところもあるって聞くけど、ごく一部だと思う。席を外しているときに利用者がごくまれに亡くなることもあるし、この業界自体人手不足だから。他にも理由はたくさん或る)
体力が必要
他にもあると思うけど今思いつくのはこれくらい。
これからは、対応が難しい利用者が増えるとも言われている。
それは、心身の職員の負担が増えること。
誰にも出来る仕事だけど、中身を知ったらきっとやりたい人は少ないと思う。
もし、過去に戻れるならこの業界は選択しない。
そして、今に話を戻そう。




