変わる日常3
彼女が病気になって出かけることが減った。
日用品、食料、電気ガス料金などの支払いもすべて私がやっている。
可能なものはすべて引き落としにしている。
家計簿も前は彼女がしてくれたが、今は自分でつけている。
というのも、普段通りの生活をしようと一緒に買い物に出たことがある。
その時に、10分程度スーパーにいただけだが、彼女が息苦しさを訴えた。
急いで外に出て人が少ない小道に移動し背中をさすりながら様子を見た。
徐々に落ち着いてきたのでその日はそのまま帰った。
家に帰って聞いた話だが、幻聴や幻覚(本人はそう思っていない)が見えていたらしい。
人混みが彼女にとって恐怖になっているようで、一緒に行くのは難しいと感じ以降は私がすることになった。
家計簿については、金銭面で心配事を増やすのはどうかと思い自分でしている。あと、前に金銭面の話をした時に「働く、仕事探す」と何かにとりつかれたように仕事を探したことがある。
もちろん今の彼女には療養が必要だと理解している。
だから、「今はまだ休んでいる事が大事」と何度も伝えた。
始めは聞く耳を持たなかったが、本人も心のどこかで自分の状態が良くないことを理解していたんだろう。
出来る仕事はなかなか見つからず、小さなパニックをおこした。
「なんで、なんで、」
「もういや、もういや」
「迷惑ばっかでごめんなさい。ごめんなさい」
「いなくなりたい」
「役立たずでごめんなさい」
泣きじゃくりながら、体育座りで上の言葉を繰り返していた。
落ち着くまで背中をさすって、言葉かけはしようとしたがなんて言ったら良いか分からず出来なかった。
彼女の出来ること、出来なくなったこと。
頭に浮かんでは消え、浮かんでは消えていった。




