変わる日常2
夜勤になって、お金の心配は減った。
だけど、からだがきつい。
彼女を支えたい気持ちはある。
だけど、彼女の急変する感情の波に嫌気がさすときも出てきた。
彼女は病気だ。
わかってる。
なおるのは時間がいる。
わかっている。
今は支える必要がある。
わかってる
わかってるんだよ。全部。
でもさ、私だって、私だって……
夜勤開けて帰宅した。
すぐ風呂にはいる。
ふと鏡を見る。
そこには泣いてる私の姿があった。
風呂場から暖めるために出したシャワーの音が響いている。
私は声を殺して泣いた。
誰も悪くない。
なのに、なんで、こんなに辛いんだろうか?
布団に入り眠りにはいる。彼女も少しずつ夜型になりつつありまだぐっすり寝ている。
寝顔がかわいい。
愛しさがこみあげ、さっきの風呂場の出来事は嘘のように落ち着いていた。
彼女の寝息を聞きつつ眠りについた。
何時間眠ったんだろうか?
彼女の泣き声で起きた。
声をかけても「ごめんなさい」を繰り返すばかりで泣き止むまで一時間かかった。
水を飲ませて、気分転換に一緒にお散歩に出掛けた。
お散歩中も泣くことがあったがさっきよりは落ち着いていた。取り乱すことはなくお散歩は終わった。
太陽の光を浴びてリラックスできたのか家に戻ったらおくすりを飲ませた後、すぐ眠っていた。
私も再び眠った。
他愛ない話をして笑いあった日が懐かしい。
2人の幸せな日々は変わってしまった。
彼女のせいではない。
病気のせいだ。
自分に言い聞かせるように何度も心のなかで呟いた。




