変わる日常1
彼女の体調には波がある。
仕事中メールがたくさん来るときと、全く来ないときもある。
もちろん休憩時間しか観れない。
これは、彼女も知っていること。
だからどうしてもつらいときは、相談アプリや、無料の電話(相談が無料であって通話料金はかかる場合が或る。通話料無料の場合は、そもそも利用者が多くてつながらないことが多い)を利用するように伝えている。
薬の管理は、私がしている。
彼女は、記憶力が落ちていた。
何か頼んでも忘れることが多い。
あと、食事量も毎日記録をつけている。
最低ラインにきたら病院に入院させるとお医者さんに相談している。
彼女のお父さんにも近々伝える予定だ。
空いてる時間は彼女を外に連れて行くようにしている。
やせていく彼女を観ると心が痛い。
栄養ドリンクや補助食品もいつしかお家に欠かせないものになった。
泣く彼女を抱きしめることしか出来ない。
私はその病気を治すことは出来ない。
支え方がそれでいいのかわからない。
生きるってこんなに大変なんだと感じる。
支えることはこんなにつらいことなのかと感じた。
健康なときは、あんなにも光り輝いていたはずなのに、
今は、その日その日生きて過ぎることに安堵し疲れがたまっていく。
私たち二人が望んだのはそんなに贅沢だったんだろうか。
それでも彼女を愛する気持ちは変わらない。
だから苦しい。




