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#相葉の気持ち

相葉視点

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 私はお兄ちゃんが大好きだ。


それも異性として。それがおかしいということはもうわかっているけど気が付いたら好きになっていた。諦めなくちゃダメだよね。でも少しの間だけでもいいからお兄ちゃんとデートしたり手をつないだり、恋人らしいことしたかったなぁ。最近は冷たく接しちゃってるし、嫌われてないよね。


「あ~あ、どうすればいいんだろ」


 その時、テレビで変装ドッキリを放送していた。これだ!!変装して知り合えばいいんだ。


「よし!」そうと決まればいろいろ準備しなくちゃ。絶対お兄ちゃんと恋人になってやるんだから。

 

 そして、準備が終わり決行の日がやってきた。



-----

 よし、お兄ちゃんが帰ってくるまであと30分くらいある。それまでに着替えなくちゃ。

メイクはナチュラルにしてウィッグを被って眼鏡を掛けたら完成!!

出来は~よし、私とはわかんないでしょう。

あと結構かわいいかも。やばいお兄ちゃんがもうすぐ帰ってくる。スタンバイしておかなきゃ。


-----

 「ふー、ふー」


 深呼吸しても全然ドキドキがおさまらない。こんなに緊張するのはじめて!イメトレしとこう!お兄ちゃんはあっちの道から帰って.....

えっ!!!お兄ちゃん!やばいやばいやばいやばいやびゃい頭の中真っ白になってなにも考えられない!とりあえずお兄ちゃんに話しかけなきゃ。


「あの!!」


「はい、なんでしょう」


「一目惚れしました。私と付き合ってください!」


 えっ!!!私今いきなり告白した!?どうしよう絶対変な奴だと思われてるよぉ~、これ絶対断られるよね。


「よろしくおねがいします!!」


 えっ!いいの!?めっちゃ嬉しい!


「えっ、やった~!じゃあ、今から私たちカップルですね!私は鈴木愛、高校1年15歳です」


「俺は鈴木春斗」


「あの、これ私のlineIDです。登録してください」


「よし、登録したぞ。あと敬語じゃなくていいよ」


 とりあえず目標はクリアしたから撤収しよう。顔がにやけそう。


「うん、わかった。じゃあまたね春くん」


 私はそういうと走り出した。

 ふー、ここまでくれば大丈夫でしょ。それより、春くんって呼んじゃったカップルみたいだよ~。あ、カップルかぁ~

 他人から見たら両頬に手をついて腰をくねらせている変人であったが嬉しさのあまり周りが見えていないようであった。


-----

「春斗ー、ごはんよ」


 お母さんに呼ばれてお兄ちゃんが来た。


「おっそーい!いつまで待たせるのよ!」


「はいはい、悪かったよ相葉」


 ごめん、お兄ちゃんと話すと素直になれないの、嫌いにならないでー!


 さっきのことさりげなく聞いてみよう。


「ねぇ、帰ってくるとき家の前で女の人と話してるところ見たんだけど誰?」


「聞いて驚けその人は今日できた俺の彼女なのだよ!」


 彼女だって!!うれしー!

 やばいリアクションしなきゃ怪しまれる。気をつけなきゃ。リアクションしなきゃ怪しまれる。気をつけなきゃ。


「い、いや驚きすぎてリアクションできなかっただけ、後で話聞かせなさいよね」


 そういうと話を逸らすようにご飯を食べ始めた。





「それじゃ、話を聞かせて」


「帰ってきたら家の前にいて告白されたからokした。以上」


 それだけ!って確かにそれだけだね。こうやって聞いてみるとますますおかしく聞こえるけど付き合えたから問題なし!お兄ちゃん的に私の見た目どう思ったのかな?


「ふ~ん。その子可愛かった?」


 なんか自分で聞くの恥ずかしいなぁ。


「あぁ、めちゃくちゃ可愛い世界一可愛い!」


 その言葉を聞くと、相葉は自分の顔が赤くなっていくのを感じた。

「そ、そうなんだ」


 やばい、にやけてるのがバレる!ここは戦略的撤退!!



「ふふっ、可愛いって」


 そういえばいつline送ってくれるんだろ。まぁいいや。もう早く寝よ。明日からが楽しみ~。

 それから相葉は眠りにつこうとしたが、あれこれ考えすぎ眠れず結局眠りについたのは12時過ぎであった。








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