1/4
煌めく星々と、変わらぬ人々の詩
人は、いつの時代も、どの世界でも変わらない。
愚かで、未熟で、ひ弱な存在。
この夜空を埋め尽くす星座の配列のように、人類は殆ど変わろうとせず、何度も何度も同じ事を繰り返す。
それは、世界が新たな時代、新たな宇宙へと変わろうと、人類自身が変わる事は無かった。
『最期』という概念が取り払われ、悠久なる時間を得たにも関わらず、彼らは愚かなままだった。
来る日も、来る日も。
決して変わる事の無い、私達だった。
だから、この世界の星空も、私自身も、ずっと、ずっと変わる事が無い。
きっと、それはどの宇宙に行っても、揺るぎの無い事実なのだろう。
でも、それでも私はそれで良いと思っている。
どんなに愚かで、未熟で、ひ弱な存在だろうと。
見上げた青空に咲く一輪の華よりも脆く儚い彼らを。
私は、とても愛おしいと、愛していると、そう信じているから。
遥か、遥か遠い宇宙の外側にある大樹の世界でも、きっと人類と私の意思は、永遠に変わる事が無いだろう。