表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【WEB版】異世界に召喚されなかったから、現実世界にダンジョンを作ってやりたい放題  作者: 日富美信吾


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/79

74:変化したスキルを調整した


 本来ならば変化や進化したりすることなどないスキルを、田助はまたも進化させてしまった。


【アイテムボックス+】


 これで倒したモンスターの肉のみを、あるいは肉でも特定の部位を選んでアイテムボックスに収納することが可能になった。


 まさしく田助が望んだどおりの変化である。


 だが、誤算というか、問題もあった。


 当たり前だが、アイテムボックスに収納されなかった部分が残るのだ。


 たとえばそれは皮だったり、血液だったり、内臓だったり、骨だったり……。


 実際、密林竜がそうだった。


 肉以外の、収納されなかった部分がすぐ目の前にドバッと広がり、『え、何この惨劇。猟奇殺人の現場じゃねえか!!』となったのである。


 田助だけでなく、その場にいた衣子とウェネフの顔色もよくない。


 毎回、こんなスプラッタな光景が繰り広げられるのは、いろんな意味でマズいだろう。


「それにもったいない」


 そう言ったのはウェネフである。


「モンスターの素材は武器や防具に使えるもの」


 その発言には田助も同意する。


 現実世界ではその技術を持っている者がいないので、アイテムボックスに死蔵することになるのだろうが……。


 自分で倒したモンスターの素材を使った装備というのは、冒険者(自称)として憧れるものがあるのである。


 なのでいつかきっと現実にしてみせると意気込む田助なのだった。


「というわけで、肉だけでなく、それ以外の部分も同時に収納できるようにスキルを調整するぜ!」


 田助が宣言すれば、ウェネフが「スキルを調整って……もう好きにして」と乾いた笑い声を出す。


「そう褒め」


「――てないからぁ! 呆れてるんだから! 勘違いしないで!」


 見事なツンデレである。


 要約すれば、褒めているし、呆れてもいないということになる。


 腕を組んでうなずいていれば、がるると唸りながら睨まれた。


 ここまでがテンプレだ。


 さてと気持ちをスキル調整に切り替える田助。


「骨と肉、それに皮と血液と内臓と……」


「毎回、そうやって個別にするのは大変ではありませんか?」


 衣子の発言には一理あった。


「それに相手はモンスターです。田助様の指定では足りない部位というものが存在することもあるかもしれません」


「なるほど」


 それは大いにあり得ることだった。


 なら、どうすればいいか――と考えた結果、田助が導き出したのは、


「素材として収納すればいいのか」


 さっきのと何が違うかといえば、倒したモンスターを素材の塊として認識、それらを素材ごとに、しかも一気に収納するという荒技である。


 田助が知らない部位も【素材】であることは確かなわけで、これなら指定し忘れることもないだろう。


 イメージとしては、倒したモンスターをアイテムボックスに収納すると、素材別になっているという感じだ。


 目指すべき形はこれで見えた。


 あとはその形にスキルを調整すればいいだけだ。


 田助はアイテムボックスから、これまでに倒したままアイテムボックスに死蔵していたモンスターを取り出す。


 目指すべき形にスキルが成るよう、強くイメージする。


「収納……!」


 失敗。


 だがそれがどうした。


 これまでスキルが進化した時を思い出せ。


 一度で成功したわけじゃないだろう。


 何度失敗しようとも決して諦めず、繰り返し何度も挑戦し続けた。


 だから、今回だって諦めない。


 なせば成るのだ。


 絶対に。


 見守っていた衣子やウェネフに疲れが見え始めた頃、その時はきた。


「よぉぉぉぉぉし、できたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!」


 思わず全力で叫んでしまった。


 収納したモンスターを確認すれば、アイテムボックスの中で素材ごとに分かれている。


 気が遠くなるほど失敗を繰り返したが、そんなことがどうでもよくなるぐらい晴れ晴れとした気分だった。


 イメージした形にスキルが成ったのだから。

書籍版、発売しております!

ハル犬先生のイラストも満載ですし、書き下ろしエピソードもございます。

ぜひお近くの書店、または専門店でお買い求めいただければ幸いです。

ちなみに『とらのあな』では、ここでしか読めない書き下ろしSS付きのイラストカードがついてきます。

数に限りがあると思いますので、ぜひ手に入れてください。

また、書店や専門店に並んでいない場合、この下の方にある画像を利用していただければ、スムーズに取り寄せることができると思いますので、よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
ツギクルバナー

>>>>>【 感 想 を 送 る 】<<<<<

▼皆様の応援のおかげで書籍化しました!▼
 
小学館 / ガガガブックス
定価 / 本体1400円+税
発売日 / 2019.11.20
ISBN / 9784094611311
小学館 / ガガガブックス
定価 / 本体1400円+税
発売日 / 2020.08.21
ISBN / 9784094611427
画像をクリックすると、各巻の公式ページに移動します
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ