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No name  作者: nabakari
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No name #2

僕は夕暮れの空の

紺色と橙色のちょうど境目を見つめる

太陽のある場所と

太陽のない場所

地球という星には

交じり合うことのない

境目というものがある


僕はそこをじっと見つめて

世界中の魂の質量を量る

世界中の魂の宿るものを観測する

僕は孤独に続ける

魂の観測を続ける


僕は永遠に繰り返す

いくつの魂が生まれ

いくつの魂が死に

どれだけの質量が減って

どれだけの質量が増える


僕はそんな風に上等に作られた

体の部品は全部特注の特製

僕は永遠に観測し続ける


僕は永遠に死なない

僕はまだ本物の魂を手に入れていないから


僕はまだ本当の幸せを知らないから


僕は少しさびしい



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