彼女と病気〜完全版〜
俺は、ある日から病気を持った。
女の子と付き合っていた。
その子とは
3年位付き合っていた
中学2の時付き合い始めた、その頃の彼女は病気も無く楽しい日々が続くと思っていた。
付き合いだして
一週間後のデートの帰り道急に具合が悪くなり一週間位彼女は休んだ。
もちろん、毎日お見舞いに行った。
その時医者は
「ただの風邪ですから
明日には退院できるでしょう」と言っていたが
そんな日から風邪を引く事が多くなった。
そんな日々が続き
月日が流れた中学3の事だった・・・。
やっと風邪が落ち着いた日に、二人はデートをし俺の家にいた。
そこまではごく普通だったのだが、急に彼女が気持ち悪いといい
トイレへ直行した。
彼女がトイレに行き
30分がたった頃
俺は妙に長いと思い
彼女の居るトイレへ行った
俺が何十回叫んでも
出てこなかったから
思い切ってドアを開けてみた・・・。
其処に居たのは
青ざめて倒れている彼女が居た
俺は、すぐに救急車を呼び彼女は病院に運ばれた
その時家族も俺も
初めて知った
「白血病に掛かっているのを・・・。」
俺は信じられなかった
あんなに元気だった
彼女が白血病なんて
俺だけでは無い
家族、親戚も皆信じなかった
でも、白血病と戦う
彼女を思い
俺、家族、親戚は
病気を信じた
入院をし
治療をしているが
今の世の中では
対処方が無いので
ただ一つの薬に
頼らなければいけなかった
月日が立つ度に
彼女の髪の毛は全て
抜けていってしまった。
全部抜けた日
彼女はこう言った
「他の女の子探したらどう?私は髪の無い女の子なんだよ?」
急にそんな事を言われたので少し戸惑ったが
答えは一つ
「うん」
「俺は、何も出来ないけれどそれでも良いのか?」と逆に聞いた
そしたら彼女は
病気を持っている子では思えないくらいの声で『うん!』と言った
その日から
彼女に出来る事は無いかと深夜までずっと考えた
でも無かった
部屋に戻って小さい声で俺が言った
「探したけど俺に出来る事一つもないかも」
そういうと彼女は
「ううん。あるよ。
私とずっと居て支えに
なる事は貴方でも出来るでしょう』と
だから俺はその言葉通りずーと一緒にいた
一週間に3回は病院に
泊まった
でもそんな事で済む
病気では無い事は
俺でもしっていたのに彼女の病気は
日に日に悪化していった。
彼女が毎日言っていた事それは
「来年まで生きれたら貴方と綺麗な桜が見たい」と毎日のように言っていた
毎日言われる度に
俺はこう言った
「大丈夫。来年桜見ような」と・・・。
見れるはずが無いのに
言ってしまった。
そして中学2の冬彼女が死ぬ一週間前の事
彼女の病院へいつも通り言ったら、彼女がこんな事を泣きながら言っていた
「なんで病気にかかるのが私なの?幸せ過ぎたから罰を下したのかな?」
俺は、何も言い返せなかった俺も同じ気持ちだから
「しょうがないだろ」なんて言えない
その日から
俺達は喋る回数が減ってきてしまった・・。
そして一週間後
いつも通りに彼女の所へ行こうと思った時
携帯に一本の電話が来た。
彼女の母親からの電話だった
『早く病院に来てください。』
それからの言葉は
覚えたくない言葉ばかりだったから覚えていない。
その電話を切った後
走って病院へ行った
そこには、ベットの上で苦しんでいる彼女の姿だった・・・。
そして2時間後
彼女の部屋から医者が出てきた
「20時30分・・・。」
最後まで聞かず
急いで彼女の病室へ行った
俺は病室へ
入るなり彼女を揺すった
「なー。起きろよ
俺と来年桜見るんだろ
早く起きろよ。
お願いだから起きてくれよ」
なんども言ったが
起きてくれない
「ったくお前は寝起きが悪いなー」
俺は泣きながら強く揺さぶった
その後春になり
彼女の骨を桜の前に
かけた。
こう言いながら
「なー。
この桜見えるか?
すごい綺麗だろ?」
俺は、後ろに彼女が居る感じがして涙が出てきてしまった
俺は今白血病の治療方法を探している
この世には、俺みたいに白血病で恋人を無くす人が多いから
一組でも多く俺みたいな思いをさせたくないから・・・。
同じ思いの人の担当になると毎回この言葉を
病人に言う
「なんで神様は
君を選んだのだろうか」と
1話と2話を一つの本にしました。