表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら元妻が男になってたんだが。  作者: くろくろ
転生したら元妻が男になってたんだが。
3/17

第3話

「ったく、一言教えてくれたって、良かったじゃねーか」


「悪い悪い」


獣人の謝罪に、反省の色はない。

眉間に皺を寄せて睨むが、相手はニヤニヤ笑うだけで堪えた様子もなかった。


「でも、国賓でも来ない限り、お前の息子は帰ってこねーからな。お前も、騙さなきゃ見にも行かなかっただろう?」


旅人は、無言でとろとろに煮込んだリゾットをかっこんだ。

図星である。


「お前もいい加減強情だな。息子に親父が会いに行くのに、理由がいるのか?」


「理由はいらねーが、どこの馬の骨だかわからない奴をあいつに会わせるわけねーだろ?相手は、公爵さまなんだからな。息子に会いに来たっつっても、証明出来ねぇよ」


「息子に、人には知られてない、恥ずかしい話とかないのか?俺のときみたいに、証明になるだろ?」


「そうだな。お前の尻にある矢じりは、ヤろうとした全裸のまま逃げ出したときに、キレた相手から食らった矢のものだったなんて、恥ずかしくていえねーよな?」


獣人のニヤニヤ笑いが止まる。

ちなみに、相手はキレイなおねーさんに見せ掛けたカマ野郎で、この獣人は危うく掘られるところだったのだ。

それを現場で見たときは、戦慄したものだ。


「それに、今更どんな面下げて息子に会えばいいんだ?自分を放って、逝っちまった親父がよぅ?」


「お前…」


憐れむ様な目をする元親友に、旅人は笑い掛ける。


魔王討伐のメンバーであり、良くふたりでバカをやっていた。

けれど、情に厚いこの獣人は地位も名誉も邪魔だと蹴ったくせ、妻を失って自暴自棄な自分を黙って支えてくれたのだ。

そして自分が死んだ後、両親を失った息子を守ってくれた。


元親友は、黙って旅人を抱き締める。

獣人である元親友は元々体格が良いが、今では自分の身体が小さいためにまるで覆い被さる様になった。


「泣きたいなら、胸くらい貸してやる」


そんな真面目な様子な獣人だが、手が旅人の尻をわし掴んでいる。


「中身は兎も角、外見は若い女だからやくと、イテテテテッ!」


まあしかし、シリアスムードが長続きしないのもどうかと思うが。

取り敢えず、縞模様の尻尾を引っ張っておいた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ