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I'm sorry
「ごめんなさい」
この一言がなかなか言えなかった
些細な言葉でもプライドが邪魔してきて。
あの人は僕に優しさを贈ってくれたんだ
誠意で返すのが人間として当然だろ?
僕のために怒ってくれたこと
僕のことを咎めてくれたこと
今になって見れば分かるんだ
でも、あの時感情的になってしまった。
今まで以上に自分は浅はかで未熟な存在で
大人には何億光年も離れているんだと
こんな僕に気付かせてくれた
「ごめんなさい」
プライドなんて脱ぎ捨てて
下心なんて無しにして
今度は精一杯伝えたい




