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『2』  作者: 村上わしん
3/10

I'm sorry

「ごめんなさい」

この一言がなかなか言えなかった


些細な言葉でもプライドが邪魔してきて。

あの人は僕に優しさを贈ってくれたんだ

誠意で返すのが人間として当然だろ?

僕のために怒ってくれたこと

僕のことを咎めてくれたこと

今になって見れば分かるんだ

でも、あの時感情的になってしまった。


今まで以上に自分は浅はかで未熟な存在で

大人には何億光年も離れているんだと

こんな僕に気付かせてくれた


「ごめんなさい」

プライドなんて脱ぎ捨てて

下心なんて無しにして

今度は精一杯伝えたい



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