恋人
蜘蛛の巣
僕はいつも通りに目が覚める
目が覚めたら朝御飯を用意してのんびりとご飯を食べる
今日の朝御飯は、お米と味噌汁と焼き魚と漬物
魚と味噌汁が食べたかったのでこの食事のメニューにした
朝御飯を食べると元気になる
お食事って大事だなっていつも想っている
鮭を焼き魚にした
鮭の皮と身が美味しい
味噌汁は、少し濃い味にした
久々に濃い味噌汁が飲みたかった
そんな単純な理由だ
お米も美味しい
漬物と食べるともっと美味しくなる
今日の予定は...彼女に会いに行くことだ
彼女は、今日もまだ寝てるのかな
まぁいいや、迎えに行くし、その頃には起きているだろう
朝御飯も食べたし、準備でもしよう
ケータイとハンカチとティッシュとハンドクリームとケータイの充電器とお財布と絆創膏と頭痛薬と自分の薬を持っていくぐらいだな。
あっ、鍵もいるわ
忘れるところだった
布団を干して、湿気を飛ばさないとな
んで、洗濯物を干して少し換気をして、あっ!
メモ帳とペンがないと、重要なことを聞いたときにメモできないじゃないか...忘れてた
思い出せて良かった
よし、換気もしたし、忘れてたことも思い出したし、そろそろ行こう
電車でのんびりと彼女を迎えに行くことにしよう
車の免許はほしいけれど、運転するのが怖いので免許は持ってない
それに、薬も飲んでいるから不安が多い
精神科の薬を飲んでいるとどうしても運転するのは難しい気がする
そんな理由で免許は持っていない
俺の症状的には、鬱でもなく躁でもない。
片方だけなら楽だ
ただ俺の場合は、波が多い
鬱にもなるし躁にもなる
だから一定の精神を保つのは難しいと言われている
薬で躁を抑えて、鬱のときは薬で気持ちをあげてもらう感じである
元気すぎても、元気が無さすぎても良くない
それが精神的な病である
誰でも一時的にはそういう症状が出るときはある
ただ、それがすぐに治るから精神的な病ではないと言われるだけである
精神的なものは難しい
目に見える病気と違って、分かりづらい
精神的なものは、脳が必要なものをくれないからなる症状と考えたほうがいいだろう
正常なときは、脳が必要なものをくれて、精神などが安定しいる。
ただ、正常じゃないときは脳が必要なものをくれない。
脳が渡したいけど渡せない状況にいるって言った方がいいのだろうか...
精神的なものは、難しい病気だから自分で理解したくても理解するのが難しい症状だと想う
病気って言うのはなんか嫌だなっていつも俺は想う
そういう症状があるんだよって言われる方が一番楽だとおもっている
だから、精神的な病があっても気にせずに暮らした方がいいよ
無理に考えるとまた症状が悪化してしまうよってお医者さんに言われた
それから、あまり気にせずに暮らすようになった
ってなんとなーく自分の病気の症状を話していたら、目的地に着いたようだ
では、彼女を迎えに行こう
彼女は確か、改札口に居ると言っていた
よし、行くか~!
まだかなー...彼がまだ来ない
早く来てしまったのが良くなかったけど、早く会いたかったし、寂しかったからいいよねっ!
肩を軽くとんとんって叩いて彼女を呼んでみた
ん???
俺だよ
あっ、彼氏来たぁ~
御兄ちゃんっ
やぁ、今日は何処へ行くのかな?
私の家に来てっ
了解
ついてくよ
ふふふっ~ん
なんか嬉しそうだね
だって御兄ちゃん来たもんっ
そっかぁ~
私に会いに来てくれる御兄ちゃん好き
そうなのー?
だって私と一緒に居てくれるもん
ふふふ
なによー、なんでそんな顔をするのー?
なんか可愛らしいなって想っただけだよ
そういえば、調子はどう?
少し調子悪いかも...病気悪化してきたりして嫌だって想う
なんで精神的なものってめんどくさいの...御兄ちゃんだけ居ればいいのに
そっか、今日は調子悪いのも忘れるぐらい沢山遊ぼうね
うんっ!御兄ちゃんすきぃ~
ふふふっ
可愛い彼女さん
御兄ちゃんっ!
そんな感じでいつも通りのやり取りをする
彼女も精神疾患を持っている
彼女は俺と同じ症状を持っている
彼女はそれが嫌だといつも言っている
俺も早くこの病から解放されたいものだ
おにいちゃーん
ついたよっ!
はーいっ
ふふふっ御兄ちゃん好き~
お家に入っていいよっ
ふふふっお邪魔します
大好きな御兄ちゃんに会えたから、私嬉しい
俺も嬉しいよ
可愛い彼女に会えて嬉しい
ねぇ~、暗くしていい?
いいよ~
電気を消して、カーテンをしめて、明かりを遮断する
まだ昼だが夜みたいになった
御兄ちゃんっ!
彼女が俺に抱きついてきた
もう~、君ったら可愛いんだから
えへへっすきぃ~
ここからは惚気です
許してください
御兄ちゃんっ私と遊んでっ
いいよー
ふふふっここ触るっ
ちょっとー、そこは駄目だよー
やーだっ
御兄ちゃんのここが好きなのっ
もうっ、深夜テンションになっちゃうよ?
なってっ!
やーだー、まだならないよー
なってよぉー、御兄ちゃんに襲われたいのにっ
だーめ、君まだ子供でしょ?
私もう16だもん
子供だからだーめ
いつも駄目だよって言うじゃん!いつになったらしてくれるの?
だって君子供だもん
俺はもう成人してるけど...
おにいちゃんっていくつなの?
来年で19だよー
御兄ちゃんも子供じゃん!!
そうだよー
子供同士ならきっと何も言われないよっ
駄目ですー、いろいろと問題が出てくる
出てこないもんっ
恋人だからっ!!
その年齢で命を授かったら大変だよ?
親になるってことだし、周りの人も困るし、学校も行けなくなるよ?
いいもんっ!学校行きたくないもん
それに、俺捕まっちゃうよ...警察行きは嫌だー
捕まらないよっ大丈夫だって~きっとそんなに周りの人も気付かないよっ
いやだー、捕まりたくないー、俺が怒られるだけならまだいいけど、君も怒られるよー
怒られないもんっ
怒られるのー、だから駄目なの
むぅー
頬を膨らませる彼女
私のこと嫌いなの?
嫌いじゃないよ
じゃぁなんで駄目なのっ!
まだ君が子供なのと、君は学校にも通ってるから。
そんなの理由じゃない!
うーん、親に聞いてみたら分かると想うよー
親もそういうことしか言わないもんっ
だから、やっても問題ないもん...
駄目だよ、だから普通に遊ぼう
やだー!御兄ちゃんとしたいのっ!
ねぇー、お洋服脱がそうとしてくるのやめてー!
いやだっ!するのっ!
駄目なのー、そういうことするなら帰る!
むぅ...御兄ちゃんのバカ
私としてよ...他の女の子としてるんでしょ...
君はまだ子供
俺は微妙な歳だけど...
やだーっしてくれなきゃいやだー!
むぅー、帰っちゃうぞー
やだっ!帰っちゃ駄目っ
私のお母さんに聞くもんっ
なにを?
していいって聞いてくる!
そしたらいいでしょ!
えぇー、それは駄目だよって言われそう
大人になったらするのはいいけどさー
やだっ!御兄ちゃんとするの!
お母さ~ん
なーに?
御兄ちゃんとしていい?
何を?
あれ
あれって何よー
大人がやるやつ!
大人がやるやつってなによー
むぅー、なんで分かってくれないのっ!
あぁーさては、しようとしてるの?
彼氏にしよって言われたの?
うんっ!言われたっ
そっかぁー、もうそんな歳になったんだ
はやいね、少しその彼氏さんと話してもいい?
やだっ!するもんっ
んー、話し合いはしないとねー
むぅーなんでよ...大人ってめんどくさい!
呼んできてね
分かったよー...
御兄ちゃん、お母さん呼んでる
ん?なんで?
してもいい~?って聞いたら話し合いしなきゃ駄目だみたいなこと言い出した
なるほどね、わかったよ
お母さん連れてきたよ
お邪魔してます、田中浩平です
田中浩平くんね、こんにちわ
娘に何か言ったの?なんか娘がおかしいんだけど
あなたが何か変なこと言わなければそんなこと言わなかったはずよ
そうですよね...
御兄ちゃんなんも言ってないもんっ!!
黙ってなさい
あなたが変なこと言うせいで、娘は最近変なことばかり言うのよ
すみません...
あなた反省してるの?
お母さん!なんで御兄ちゃん怒られなきゃいけないの?
あなたが変になったからよ
御兄ちゃんなんも悪くないもん
そう、ほんとかしらね?
すみません、帰りますね...
御兄ちゃん待ってよー...
これでいいわっ
もう二度と娘に関わらないでちょうだい
わかりました。
よし、帰れ
御兄ちゃん...いかないでっ
ごめんね
いやだー!!
こらっ!あんたはここに居なさい
うわぁーーーん...
泣いても無駄よ
早く寝なさい
あなた調子悪いみたいだし
悪くないもん...
悪いからあんな発言するんでしょ?
違うもん...
取りあえず寝なさい
うぅ...
御兄ちゃん...
あと連絡先消しとくわ
やだー!!
消しとくの!スマホかしなさい
うぅ...
よし、これでいいわ
部屋に戻った、みさきは、ネットで親に怒られたと呟いた
ネットの人たちは、それはあんまり言わなくね?って言うコメントを残していく
浩平は、電車で待っていた
彼女が連絡してくるかもしれないと想ったからだ
一日だけ待ってみるか
そう言いながら待っていた
みさきは、ネットで彼氏のアカウントを見つけ出そうとしている
浩平は、夜になっても待っていた
だがそろそろ帰らなくてはいけない時間だった
明日は仕事だ
どうしようか迷っている浩平
そんなときに...誰かが来た
ねぇ~、あなたずっとそこにいるの?
あっ、はい。
私と遊びましょうよ
待っている人がいるので、ごめんなさい
お茶でもしましょ?
それぐらい良いでしょ?
まぁ、それぐらいなら...
やったぁっ、んじゃ行きましょっ
あっ、はい。
戸惑いながら浩平は、自分より歳上であろう女性とお茶を飲むことになった
ねぇ~名前なんて言うの?
田中浩平です
田中くんね、今日はなんであそこにいたの?
彼女の家で遊んでたんですよ
なるほどっ、彼女さん可愛いの?
可愛いですよ
ふ~んっ、それで追い出されたの?
そうですね、彼女の母親に追い出されました
可哀想...
そうなんですかね
そうよ、だって普通追い出さないでしょ
なるほど...
その子の母親なんで浩平君を追い出したのかしら?
彼女は精神疾患があって、最近調子が悪かったみたいで俺のせいにされたんですよ
おかしな話ね
それは、本人にしか分からないじゃない
そうかもしれませんね...
それに、彼女さんが調子悪かったとしてもわざわざこっちに来て会いに来てるんでしょ?
そうですね...
それなら追い出しちゃったら、彼女さんもっと調子悪くなりそうだけど
かもしれないっすね...
でも、貴方は何もできないのよね...
そうなんです...彼女を待つことしかできないので
ふーむ、可哀想だわ
その子の母親も同じことになったら貴方みたいになるだろうね
そうですかね...
多分ね、私酒飲むわ
なるほど。
店長、お酒ちょうだい
了解!
どうぞ!
ありがと。
お酒好きなんですか?
酒は、軽く記憶を忘れられる気がするのよ
なるほど。
嫌なことあったら、飲みまくって忘れた気になるのが一番よ
そうですか
えぇそうよ。
あなたもいつか飲めるようになったら飲んでみて
わかりました。
家まで送ってくれる?
良いですよ
ありがとっ、うまく歩けそうにないから助かるわ
タクシー呼びますね
ありがとねっ
あなたも一緒に行きましょうよ
いえ、俺は彼女が居るので待ってみることにします
いい彼氏ね、彼女さん喜ぶわよ
でも、明日仕事でしょ?
はい、そうです
無理はしないようにねっ
んじゃね~
ありがとうございます。
田中浩平は、夜中まで駅で待っていた
数日後
みさきの体調が悪化した
彼氏に会えなくなって、体調が悪くなったそうだ
両親はとても困っている
みさきの彼氏の名前は知っていても、何処にすんでいるかは知らない
それが今の両親の悩みだ
あんなこと言わなければ良かったとみさきの母親は思った。
父親は、かわいそうに、母親がこんなこと言うから...っていう感じである。
その頃浩平は、病院にお見舞いに行った
お見舞いに行くと、彼女が寝ている
彼女はずっと浩平のことを考えながら寝ているようだ
それを看護士さんに聞いた。
彼女の手を握って、彼女を落ち着かせてみた
彼女は微かに笑っていた気がする
そんなことを考えながら、クッキーを食べる?って聞いてみた
答えることはないかもしれない
ただ、聞いてみるのはいいことだ
答えてくれるかもしれない
そんな期待を込めて、聞くと...
御兄ちゃんなの...?
来てくれたの...?
小さな声だが聞き取れた
少し安心する浩平がいる
みさき、来たよ
クッキーでも食べる?
食べるっ、頂戴っ
あげる
美味しいっ...お母さん今いないよ
居ないんだ
お父さんならいる
そっか、お父さんに挨拶していくよ
なんで、また怒られるかもしれないのに...
いいよ、挨拶はしときたいから。
呼んでくるね
わかったよ待ってるよ
お父さん、彼氏来たよ
おぉ、来たのか
お前のいう通りだったな
こんにちわ彼氏さん
こんにちわ
お世話になってます
こちらこそ、お世話になってるよ...
うちの娘が体調崩してしまって申し訳ない...母親があんなこと言ってたなんて知らなくて...連絡先まで消してしまって連絡できなかったんだ...申し訳ない...
いいですよ、なんとなくここに通ってることは知っていたので
すまないね、母親には内緒で連絡先教えてくれないか...
いいですよ
お父さんがいいなら、交換しますよ
助かるよ...
ありがとね、お見舞いに来てくれて嬉しいよ
こちらこそ、挨拶できて良かったです
今日はここで泊まって行くので、娘さんと一緒に寝ます
そうかい、それなら安心だ
また来るよ、浩平君も帰るときは気をつけてね
はい。
またねー!お父さん!
あぁ、またのぉ~
お父さん優しいんだね
そうかもっ!
お父さんだけは、私のこと理解してくれる!
一人でも理解してくれる人がいて安心した
うんっ!今日泊まってくの?
そうだよ、看護士さんに泊まっていいか聞いたら、いいですよって言われたからさ
なるほどっ!
うん
こんこん、失礼します
あっ、はい。
彼氏さんですよね
はいそうです
彼氏さんが来てくださって良かったとみさきさんのお父さんから聞きました
こちらこそ良かったです
今日泊まっていくんですよね
はい
何処で寝ますか?
どこでもいいですよ
ならみさきとゃんと一緒に寝ます?
彼女がいいのか分かりませんけど。
いいよっ!御兄ちゃんと寝るっ!
ふふふっ、可愛いですね
お二人が羨ましいですっ
そうですかね
はいっ
御兄ちゃんと寝れる~!!
良かったねみさきちゃん!
うんっ!
では失礼いたしますっ
ありがとうございます。
こちらこそっ
みさき、寝れそう?
寝れるっ!
御兄ちゃんとなら寝れるっ!
そっか、良かった
おやすみ
うんっ