第二章データ『用語2』
注:このパート以降、既出の名称についてのルビが無くなります。
『眼獣』
魔物と呼ばれる存在がいない半界にとって、神の子アルゴスが詠唱した魔法により生み出しされた魔物と呼んでも良いような化け物。その姿は赤く薄汚れた犬のような姿をしており、影のような物の中に多くの眼を持っている。動物的な俊敏さを持ちながら、背後からの攻撃等についても多くの眼で観測している為反応が出来る。
その存在自体はもう既にアルゴスの手から離れており、倒された所でアルゴスが感知する事も無く、眼獣そのものを倒さない限り自由に人を襲い続ける。
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『詠唱』
基本的に魔法に詠唱は必要ないが、イメージをより具体的にする為に使われる言葉。ファンタジーを強く望む魔法使いの気質によって、半界では自己暗示もまた魔法を強くする為、より複雑な詠唱の方が威力は増す。
簡単な魔法であっても、詠唱があるかどうかで威力は明確に変わり、その魔法を使う時に魔法の名を呼びながら放つかどうかだけでも威力は変わる。詠唱の内容や魔法の名前についても、基本的に個々に委ねられてもいる。
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『堕天使』
天使が天使を殺した場合に変化する姿。
顔や体型等の見た目こそ変わらない物の、白と黒が混ざりあった翼を持ち、空を飛ぶ等の力は消える。
その存在になった時点で、刻景使いの秒数としても魔法使いの経験値としても倒せば破格の見返りがある存在となるため、両陣営に狙われる事となる。
悪魔の同族殺しがどういった扱いにされるのかは不明。
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『濁神』
堕天使と同じように同族殺しをした神の子がなるであろうと言われている姿。
言葉だけがひとり歩きしており、実際どのような状態になるのかは不明だが、基本的に神の子達は、好戦的な人物であってもそれを忌避する傾向にある。
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『色格:茶褐色』
魔法使いの色格の中でも、元々特殊な能力を持って半界に現れた者につけられる色格の一つ。茶褐色については中原春のみが持ち、彼女のみがその所持を語る事を許されている。
他にも通常の色格とは別の色を持っている魔法使いが存在しているようだが、現在の段階では茶褐色以外の色は不明。
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『リアス』
芥が半界に誘われる前に所属していた異世界病者の被害を受けた人間の二次災害を防ぐ為に出来た機関。
正式名称は【Realise the truth】だが、基本的にはリアスと呼ばれている。
基本的には異世界病により親族や友人が自殺してしまった人間の精神ケアなどを行っている機関ではあるが、芥は異世界病者の説得という行為の手伝いをしていた。
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『灰属性魔法』
火、水、土、風、光、闇などといった、魔法使いが使う魔法の系統の中でも最高位に位置している魔法の属性。
自然を元に構築されている魔法の中でも、半界の自然の頂点に存在する灰を扱っている為、その力はほぼ最高の色格と呼ばれる『赤』の色格であっても扱う事は難しい魔法とされている。
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『灰人』
悪魔ザガンのみが持っている『灰属性魔法:蘇生』により灰から蘇った生物の総称。あくまでその行為が出来るザガンが灰人と呼んだ為、そういう名前だとされているが、悪魔を蘇らせたならば『灰魔』と呼ぶのかもしれない。基本的には人型の天使を蘇らせた時も『灰人』としてザガンは扱っていた。




