45話:美子の場合
登場人物:
主人公:宇田川咲子 高校に入学したばかりの15歳
主人公友達:立花律子 友人
主人公友達:大越理恵 友人 研究会所属
日常研究会 代表:影山雄一
南雲津久美:研究会所属
手塚美子:研究会所属 新入生
ニッチな才能たち
ファイールズ・明:発破爆破の天才
石坂正洋:工学論文をたしなむ生徒
石坂浩二:正洋の一つ上の上級生、その実発明の天才
五条悟:人形作りをたしなむ男
堀之内貴信:二年、人体工学をたしなむ
「優紀院高等学校」
その他:
宇田川清江:咲子の母親
宇田川智樹:咲子の弟 中1
立花理香 律子の母親
カクヨムとも重複投稿です。
綱島東に住んでいる手塚家としては、昔からの悩みの種としては、食料品ならびに生活必需品の入手であった。そのために、車で橋をわたり、チェーン店のスーパーマーケットならびにショッピングセンターで買い物をしていたが、最近になり綱島西との境目にできたアピタテラスは立地もそれなりに近く、子供をつれての憩いにも利用できて重宝していた。2階のフードコートで美子はマクドナルドで注文したコーヒーをゆっくりと飲みながら、開放感に身をゆだねていた。
美子(いいね、こういったところで茶、しながら考え事するのも、今度スタバいこ、ま、ここはすこし飽きたら歩き回れるし)
本日はアピタテラスで風呂上がりのデザートならびに、総菜を買いにきた美子であった。母にお茶代ぐらいはもらっている。アピタテラス内のスターバックスを検討したが、すこし懐にいれるために、マクドナルドで妥協した。
美子(にしてもねえ、うーん。クラスメイトかぁ、なんかねぇ。焦っているのかなぁ、あたし達に対する見方というか、なんというか、ほんとにタメなのかねえ)
美子はよく、部活連での部室の位置も近い事からよく話すデザイン研究室の面々との会話を思いだす。軽い気持ちで混じっているがかなり知的な面々だと思っていた。
浩二「手塚君、同級生には冷静にね。」
美子「うーん?ふみ?いみわかんない」
福山が苦笑いする。
福山「手塚さん、綺麗だからね、という意味だよ」
佳村「私も言われたよ、ときどき忠告するよね、浩二君」
美子「ん?・・・いやーどういう意味かなー」
浩二「福山君の、言ったとおりかな。軽い男とかには警戒するように。冷静に考えて、あせらず、比較とかもしてみて」
美子「パイセンと比較したら、負けるんじゃね?誰でも?石やんはいい線いってるけど、あと明とかも」
佳村「最近仲いいもんね。弟君も、がっしりしていい感じね。わたしもそう思うけど」
浩二「まだはっきりしていないし、断言できないけど、疑わしいんだよ。これは公言しないほうがいい。とにかく、特に男に
疑問をもってくれ、違和感あるはずだ。」
美子「留年っすかね、パイセン大人びてるから、ほんとに1個上なんすか?えへへ。爪は伸ばさなくていいです」
福山「ぼくも断言はしてないし、おおやけに言えないな。結構怖いかも。意味不明で」
美子「へーい。じゃ。お茶ありがとさんした」
コーヒーを口に含み、美子はぼんやり考える。味は砂糖は入れたが苦味がかんじられ、それが脳に刺激をあたえる感じだ。
美子(うーん、なんか女子に対する態度ががっつきというか、舐めというか、軽く扱っているかんじがするんだよなあ、担任をなんか舐めてる感じがするし、確かに留年してんのかな。でも、あたしら高一だぞ?いつ留年したんだ?)
美子がフードコート内をみると、客にまじって大きめのバッグを背負っている軽装の人がみえる。大分スポーティに見える。
美子(お、フーデリ、今はやってるよね。多くなってきましたな。やっぱマクドは注文あんのかな。バイトにしては、楽そうだけど。審査も簡単っしょ、でも体力勝負かな。小遣いどうしよ。うーん、石やん売上でてるかなぁ)
その時、すこし離れたテーブルからつぶやき声が聞こえる。
男?「きにいらねえ」
美子が声の方を一瞥する。マクドナルドのセットをたべている女と、コーヒーを飲んでいる男のようだ。今の発言は男のセリフのようである。
美子(なんだ、いまの。あたし?でも、配達員みてるな。なんだろ、しるかよ。そんなの。そろそろアイス買うか、その前に夕飯の総菜だな。へいへい。風呂上がりに贅沢ですね」
美子の思考にあわせて、マクドナルドのセットを食べている女が口をひらく。大きな声ではなく、平坦だった。
女「ねえ、あんた誰なの?」




