部活動見学3
登場人物:
主人公:宇田川咲子 高校に入学したばかりの15歳
主人公友達:立花律子 友人
主人公友達:大越理恵 友人 研究会所属
日常研究会 代表:影山雄一
ニッチな才能たち
ファイールズ・明:発破爆破の天才
石坂正洋:工学論文をたしなむ生徒
石坂浩二:正洋の一つ上の上級生、その実発明の天才
五条悟:人形作りをたしなむ男
堀之内貴信:二年、人体工学をたしなむ
「優紀院高等学校」
その他:
宇田川清江:咲子の母親
宇田川智樹:咲子の弟 中1
立花理香 律子の母親
カクヨムとも重複投稿です。
その日の午後は、残りの部の活動を見て回ることにした。明日は同好会。目立った部としては、「美術部」「音楽部」「科学部」「無線部」などである。咲子と律子として隣の教室として美術室で説明を行っている「美術部」を見学することにした。すでに先に入った見学者への説明が行われており、途中参加である。室内では、部長と思われる女子生徒が説明を行っている。隣にはつなぎを着た男子生徒もたっており、どうやら部で着用できるものであるようだ。裁縫部と同じくとして製作作品の展示が行われている。水彩画や油絵、デッサンなど展示されている。学年ごとに分けての展示あり、上級生ほど巧い作品が多いように思えた。
部長「ですから、美術部では初心者でもデッサンの仕方から、道具の使い方まで指導しながら年間を通して作品を作っていきます。秋の文化祭にはそれぞれの作品を展示しておりますので、なるだけなら間に合うようにしてほしいです。活動としては美術室で行います。基本的に毎日開放してますから、好きな日時に来てもいいですよ」
質問がでる。別のクラスの男子生徒だ。
男子生徒「参加は自由なんですよね、やっぱ幽霊部員とかもいたりするんですか」
部長「そうね、たしかに。制作する上のでやる気というか根気が長く続かなかったり、気まぐれで参加のおろそかな部員もいます。そういう意味ではいますよ、幽霊部員」
その他にも質問が飛び、答える部長。質問を聞かずに、壁に展示されている作品を視ている生徒に声をかける部員らしい生徒もいる。活動としては自主性がありそうだ。室内では咲子と律子はしばしの距離を置いてそれぞれ展示作品を見たり、部長の説明をきいたたりしている。律子は油絵を視ている時に声をかけられたようで、やりとりしている。どちらかというとアニメなどは好きだが、美術作品というのはどうなのだろうか、あまり盛り上がっている様子はない。部の説明としては、自主的な展示の観覧と求められる形での部長の説明があるようだ。どちらかというと親切な応対であるように咲子は感じた。
咲子(自主性に応じて作品制作かぁ、文化祭って秋だよね。間に合わせたりするのめんどくさそう、幽霊部員もいそうだし。そこまで強制じゃないかな)
すこしして律子が腕をつついて話しかける。、
律子「咲子、そろそろ次行こうか。」
その後も「化学部」「音楽部」「無線部」「文芸部」「アニメ部」等があり視て回った。
化学部では化学室においての説明であり、一人、もしくは数名でグループを作り考えたテーマに基づいて実験、時期を見ての発表といった一年のおおよその流れの解説と、壁紙にこれまでの実験結果が貼られていた。音楽部では音楽室で、スケジュールに沿って実演を含めた演奏。それぞれの所持している楽器の展示。年間スケジュールに向けた練習風景のVTRなどがながされていた。大会に向けて練習にはげむようで、幽霊部員はいこごちが悪そうな雰囲気だ。文芸部はコンピューター室での説明だり、部室とは異なるようであった。主に創作活動をし、それぞれの作品の評論。まとめた文芸誌などの発表をしているようだ。正洋が昨日立ち寄ったのはこちらだろう。長机の置かれた試し読み用の過去の冊子を読む限りでは一般小説、詩、俳句などが載せられており。彼の筆記して言う内容に近いものはないように思えた。
咲子(石坂君は実験結果の発表ならどちらかというと化学部なのかなぁ、ここってアニメ系とは違いそう)
無線部では、無線部室があり、美術室などとくらべて敷地は広くない者の無線機など揃えており、どうも一年を通して免許のための勉強や競技としてのコンテストに参加する部活のようで、思いのほか真面目な雰囲気であった。
アニメ部では、特に用途としての教室ではなく、教室よりも手狭な部室であった。壁には本棚が設置されており、新旧の漫画が揃えてある。また、部員が描いたと思われるイラストも展示されており、巧いものもあれば下手なものの展示されていた。どうも、作品発表というか目的に沿った活動という趣向は強くないく。文化祭での一部のコスプレ活動やイラスト書き、アニメのライブラリの寄せあいの趣向が感じられる。部員は男子生徒が多く。女子生徒は少ない。上級生の女子部員として律子に近い感じはする。
アニメ部の部室の隅で咲子と律子が会話をする
咲子「どう。アニメ部」
律子「うん、ライブラリがあるのはいいかな。でも、端末はそんなにないみたい。イラストとかってあんまり真面目じゃないね」「でも、まあ。なんかけだるい雰囲気は好きだけど。男子がおおいかなぁ」
咲子「やっぱり?なんか持ち上げられそうな感じがする」
咲子と律子として、その容姿は派手さとはいえなかったが、あまり自身の容姿に気おくれをかんじたことはない。両親からは可愛いと言われて育ったものだ。といってもどちらかというと二人ともオタク気質には理解がある方でこれまでの友達からは意外と取られている時もある。
咲子「どうしようか。今日」
律子「うん、文科部は大体こんな感じかな。回れてないところも。資料だけもらって帰ろうかな」
咲子「明日もあるけど」
律子「と、なると同好会かなあ。明日残った時間で感想会しようか」
咲子「すんべ、すんべそれじゃ二手に分けて回れなかったところも資料だけでももらってこようか」
その日は二人として、見て回れなかった同好会を含めての活動資料をもらいに別れたのであった。
咲子として同好会の活動している部室を回る。「囲碁同好会」「料理研究会」「将棋研究会」「日常研究会」など手早く回り資料だけいただいて行く。本日は昨日よろしくクレープを食べに行く予定だった。「日常研究会」という廊下の一番奥の部室に入ったときである。部室の扉の前には「日常研究会」と書いて張り紙が貼ってある。部員募集中!とも書かれている。
咲子「こんにちは、資料いただいていいですか?」
部室内には部員と思われる学生だけなのか、暇を持て余しているように思えた。
部長と思われる。細身の男子生徒が口を開く
部長「お、きたね。見学。説明聞いていってよ」
咲子「すみません、今日は資料だけ」
部長「そうなの?簡単な活動内容ぐらい話すよ」
咲子「そうですかぁ?ええと、どんな活動している部なんですか?」
少々、大仰なポーズをとって咲子は聞いてみた。
部長「うん、よく聞いてくれた。この部ではいわゆる日常につきそうものの研究、と調査をしている。
といっても、そんなに小難しくないよ。簡単に言うと、流行を追ったり。日常の基礎知識を勉強したり・・・」
咲子「流行を追う?って?」
部長「まあ、部としての活動は認められてなくても少しは活動費でるからね。それを使っての活動。雑誌買ったり。実際にやってみたり。他の部にお願いして、短い間活動に参加したりもする」
咲子「応援にいくんですか?」
部長「応援とは違う。周知のための体験活動みたいな感じ。断られる時期もあるけどね。他には非日常の研究」
咲子「非日常? SFとか?」
部長「ちょっと違う。いうなれば一般知識としてはあまりメジャーじゃない分野、いうなればニッチ分野の研究とか非日常体験をしてみたりとか」
咲子「おおー!!なるほど。例えばって。すみません今日は資料だけだった。
部長「明日もあるけどね。まあ来たらもう少し説明するよ」
咲子「はい。それじゃまた明日」
日常研究会のA4の用紙に印刷された資料をいただいて部室を後にしたのであった。律子とはこのあと。街に行ってクレープを食べて帰る予定だ。十分に感じるほどに遊びたいが。お小遣いだけでは心もとない。二人としてアルバイトの検討もかねて帰宅の路につくのであった。
咲子「非日常ってなんだろ、まあニッチとか言ってたし珍しいこととかか。うーん体験かぁ。珍しいのはおもしろそうだけどなぁ」
律子「ああ、同好会ね。変わったことしてるところおおそう。」
咲子「楽しんですごすなら、ありかもねーバイトもしたいし、明日は同好会みてまわろうか」
はじめて、小説を書いてみました。「なろう」にも初投稿です。ご拝読の末感想をいただけたら幸いです。