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独白:明と正洋

登場人物:


主人公:宇田川咲子 高校に入学したばかりの15歳

主人公友達:立花律子 友人

主人公友達:大越理恵 友人 研究会所属 

日常研究会 代表:影山雄一

南雲津久美:研究会所属

手塚美子:研究会所属 新入生


ニッチな才能たち

ファイールズ・明:発破爆破の天才

石坂正洋:工学論文をたしなむ生徒

石坂浩二:正洋の一つ上の上級生、その実発明の天才

五条悟:人形作りをたしなむ男

堀之内貴信:二年、人体工学をたしなむ

「優紀院高等学校」


その他:

宇田川清江:咲子の母親

宇田川智樹:咲子の弟 中1

立花理香 律子の母親


カクヨムとも重複投稿です。

独白


ファイールズ・明は自室の寝室で寝ころびながら意識を混濁させていた。現在として高校生活を始めてまだ幾月もたたない、両親からはまだ早いとされつつも、時間と気力の余暇の合間に解体の技法を学ぶ日々。高校との両立も併せて、その日々は随所の疲労を感じていた。


明(疲れたな・・・すこし休むか・・・学校の宿題もやらなくちゃな・・・)


明のまだ大人になり切ったとは言えない精神性は目前として広がる可能性の世界に広がる、そこには煩悩としての性も当然としてあった。


明(友達、すこし増えたかな・・・うん、やっぱインドとのハーフってところで距離とられてるかなぁ。そんな感じがする。あー-お母さんからは学校も楽しめっていわれてるけどさぁ。距離感あるもんなぁ。友達、かぁ。野郎どうしもいいけど、やっぱり女の子かぁ・・・デートもしたいなぁ、解体もしたいし。悩むなぁ。・・・律ちゃんとか、あの辺のグループとかかなぁ。今のところ仲良くできそうなの。手塚・・・美子・・だっけ。気が合いそうな気がするなぁ。やっぱり咲ちゃんかなぁ。可憐で間の抜けた感じがいいなぁ。)


寝具の上で姿勢を変える。視線の先にはプラ版の箱に入れられた工具やその他資材がある。壁には現場で着こなしている作業服もあった。


明(仕事にするとして、勉強している解体・・・汗もかくし、危険だけど・・・まあ、やれてる。解体手順を考えてうまくいったときは興奮するし、うれしいけど。

うーん、女の子受けしないかなぁ。でも他に得意な事かぁ)


明の頭の中は夜分における思案としての思考の混濁が続いていた。おおよその流れは自身の能力としての「解体」の未来と現在としての高校生活の目先の悩みである。明、その個性から異性への注意に頭がよぎる傾向はつよかった。


明(律っちゃん、誘って、どこかでカフェしようかな。律ちゃん、咲ちゃん、美子ちゃん?うん、三人ともよし。仲良くなれたらいいなぁ。デートとか。でもやっぱり他の娘とも仲良くなれたらいいなぁ)


夜分は進み、明の思考の混濁は続く。



石坂正洋の自宅は自室がなく、風呂もない市営住宅である。母と兄妹を含めて5人家族。母は母子家庭として4人の兄妹をよく育ててくれている。経済的には裕福とは言えないもののなんとか高校まで進む事はできている。入学のお祝いに中古のノートパソコンをプレゼントしてくれたことは幸いだった。ワードプロセッサによりライティングは正洋の思考の刺激と進捗を与えてくれる。住宅の今で小型のテーブルにノートパソコンを置き、正洋は一心不乱に、しかしタイプ音を気にして操作を続ける。他の兄妹は妹はテレビを、双子の兄である寿洋は漫画を、長男である直樹は学習部屋にいるようだ。母は仕事で疲れたのか妹と一緒になって寝ている寝室で横になっている。


正洋(なんとかしなければ、なんとかするんだ。現状としては自身は高校に入学したばかり、一般社会にでるまであと最低3年はあるだろう。しかし、お母さんに負担ばかりかけてはいられない、何か方法はないものか。論文は3稿目、武蔵小杉篇はなんとかできるだろう。感想を聞きたいものだ。宇田川さんたちにはQRコードは見せている。同一ページに添付すればいいだろう。感想を聞きたい。そういえば、宇田川さん、研究室で過去の活動報告をデータして販売するかもとか言っていたな。確かに・・・自分はどうする?確かに、論文はデータで作成している。相乗りさせてもらうのもいいかもしれない。少しながらでも収入になれば・・・誰に聞こう、宇田川さんだな。確か研究室の影山さん?が部長とか言っていなかったか。うまく販売に乗せてもらえれば・・それとも自分で登録するか、すこし調べてみてもいいだろう。宇田川さんと相談するか・・・この間、お茶したっけ?まあ、かわいいと言えるけど。宇田川さん。自身の思考はその他の人物、学生も含めて不穏の気配を感じ取っている。何か妙だ・・・」


上記は正洋の思考であるが、それはタイプとしてノートパソコン上に羅列されている。正洋はその思考を実際にワードプロセッサ上にタイプしているのだ。正確には軽さを考慮してのテキストソフトウェアであったが、その日の日記として書き連ねた文字数は結構な量となりつつあった。先日の武蔵小杉においての施行、それはすでに論文として形になりつつある。

2週間ぶりの更新です。やはり日々の肉体労働のあとは疲れますね。油断しているとつい日数が経過してしまいます。本日の朝方からタイプ。1600文字相当で大体35分正味でした。頻繁に更新と行きたいところです。

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