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魔術師の少女、世界端末の少年  作者: 海山優
二章『世界端末の失敗作』
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◆プロローグ『遺されたモノ』-0

 ――目が覚めて、初めて目にしたのは己が腕の中で眠る赤子。


 これは、なんだ? と、訝しむと同時にすべてを理解する。肉体に刻まれた記憶がすべてを教えてくれる。魂に刻まれた望みはただ一つ。故に、私は赤子の額に手を持っていく。


 不安などなさそうに微睡む幼子を撫でる。揺らさぬように、起こさぬように。


「――失敗作」


 それは眠りながらも、その小さな手で私の指を掴んだ。


 私は赤子を抱え、暗く、昏く、終わってしまったその場を立ち去った。


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