6.直感で生きるイケメン
久々の投稿失礼します!
最近は勉強や仕事のことでこちらに集中することができていません!
まぁ完全不定期なんでたまに気にしてくださるとうれしいです
「ええっ!ソロで活動するってどういうことなのっ!?」
「いや遥、話聞いてなかったのかよ......」
どうやら、話を聞いてなかったようだ。
まぁ、柳瀬の人の話を聞かないことは今に始まったことではないので二人は気にしていない様子である。
「はぁ、柳瀬。スキルの都合上どこにも所属することができず、さらにはパーティにも参加することができないんだよ。つまりソロでしかステイタスを十分に発動することができないってこと。わかった?」
「う、うん。なんとなくわかった......よ?大変ってことだよね?」
「まぁそうだな」
確かに考えてみてもそうであろう。
実際の冒険者としての活動の基本はパーティで行動することが基本である。
まぁ≪二つ名≫持ちなどの一級冒険者以上の実力を持っている人たちは一定数ソロで活動することもあるが完全にパーティを組まないわけではない。
「まぁ、組合も呪い持ちとかにもある程度慣用的だし......お前程度の呪いなら融通が利くだろうな」
「だといいがな」
そんなことを話していると授業がはじまる鐘がなった。
「おっと、もう時間か。じゃあ、また放課後だな」
「うんっ!京君、柴翠君またね!」
「おう」
それぞれ元の席へ戻り、授業へ切り替えていく。
だが、睦紀の意識は別の方向へ向いていた。
(【独呪】......か。まるで今の自分の写し鏡みたいだ......な)
そんなことを考えていたのだ。
時は過ぎ、時刻は放課後。
いつもなら放課後になっても教室に残り話す生徒もいるはずだったのだが、今日は違った。
「よっしゃ!急ぐぞ!」
「早くハンターになるんだ!」
「私も免許だけ取らないと」
「だよねー、母さんにも言われたよ」
そんな喧噪を流し、生徒は思い思いに下校していった。
その中にも彼は一人とある所に行っていた。
「さて、ぼちぼち行きますか」
「組合へ.............だろ?」
「......刈谷か、何の用だ?」
睦紀の目の前に刈谷ともう1人来ていた。
「なんだよ、つれねぇな。仲のいい友人同士が一緒にハンター免許と取得するっていうのはよくあることだろ?」
「......そこまではまぁいいとするがなんで隣に唐澤がいるんだ?」
「それはだな......」
「それは僕が紫翠君と一緒に行きたいからさ!」
「......まぁこいつが勝手についてきただけってことだ」
こいつ____唐澤速人は何かとつけて俺に付きまとってくるのだ。周辺にはクラスメイトが集まってくるから正直面倒くさい人ナンバー1の男であったりする。
「俺、お前と行くの普通に嫌なのだが」
「そんなこと言うなって!僕は君と行きたいのだからさ!」
「......あきらめたほうがいいと思うぞ?いつものことなんだけどさ」
「....せめてさ、その周りだけ何とかしてほしいんだが。俺の都合ってのがあるから」
というと、周りが騒ぐ。
「なんだよ!俺らが邪魔って言いたいのか!」
「そーよそーよ!私たちだって別にあなたについていきたいわけじゃないの!」
『速人君と一緒に行きたいの!』
いや知らんがな。俺としてもお前らと行きたくねぇんだけど。
そんなことを考えていると
「皆、すまないね!今日だけは紫翠君と刈谷君と一緒に行かせてくれ?また今度一緒に冒険しよう!」
と、繰り出すイケメンスマイルに周り(特に女子)は頬を赤らめ
『しょうがないね!行ってらっしゃい!』
皆がそういうと解散していく。
「さすがはみんなのイケメンさんだわ。こればっかりは理論ではなりたたんな」
「いや、そんな理論あったら怖いんだが」
「まぁ、いいじゃないか!....で、だ。どうせ紫翠、君のことだ。またなんかあったんじゃないか?」
「......相変わらずよくわかるよなそれ」
「まぁね、ちなみにこれスキルだったよ【極直感】って書かれていたよ」
唐澤が言っているこの【極直感】
こいつ__正確に言えばこいつの親父さんには昔から助けてもらっている。
あの事件以降、弁護士である唐澤父には生活するうえで必要であろう諸々の支援をしてくださった。
その中でこいつにはことあるごと助けられた。
「なんか、そんな気がする」とかなんとか言って文字通り直感で行動し、結果なんだかんだで成功するという、考察厨である刈谷お手上げの感覚人間でありリアル主人公であったりする。
「まぁ、そうなんじゃないかとは思っていたがこうしてスキルとして発現されているとやはり後先問題は考えるべき理論ではあるよな」
「あはは、京は相変わらずだな......。まぁそう考えると睦紀、お前にも何かあったんじゃないのか?」
「まぁな......ただこればっかりは説明することができないやつだ。簡潔に言えばソロ限定でのハンター活動だ」
「なるほど...やはりそうか。じゃあ君はまた一人ということか」
「......まぁ別に一生ってわけではないからな。それ以外ではこうして一緒に行動することはできるから不便ではないな」
「それもそうだね、じゃあ組合へいこうか」
「あぁ」
そうして俺たち三人は組合へと向かっていくのであった。
最近見てなかったせいか自分でも把握していないことがあったりなかったりなので指摘がありましたらよろしくお願いします。
ちなみに唐澤君は弁護士の息子という感じです。