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【独呪伝記】~終世と福音~  作者: みぞれ鍋
壱の章
4/18

3.天真爛漫な炎

ようやく物語が少し動くかな?



少年__睦紀は教室へ戻っていた。

周りの学生はさっそく【ステイタス】を確認しているようだ。


「おぉ、これが俺の核か!なかなか強そうだぜ!」

「よかった.....!私の、支援系だ.....!」

「うげ、この核はどうなんだ?」

「おや、僕のはどうだろうか」

「おいおい、この核はみたことねぇぜ!さすがだな!」

『キャーーーーーーー!つよーーい!』



朝と似たような雰囲気になっている中

(【ステイタス】の公開はご法度ということを覚えてないのかね.....。寝るか)


と、睦紀はまた寝ることにした。




しかし、

「おいおい、何寝ようとしてんだよ。紫翠!」

「そうだよっ!紫翠君ぜったい【ステイタス】確認してないでしょっ!」



寝れませんでした。


睦紀に声をかけたのは朝話しかけた彼と彼女。


「なんだよ、刈谷に柳瀬。眠いんだから別にいいだろ」


さすがの睦紀でも反応する。


男は刈谷 京治(かりや けいじ)。運動部に所属し、睦紀の数少ない話友達である。刈谷自身睦紀に興味があるのか積極的に話しかけてくる学生の一人である。


女のほうは柳瀬 遥(やなせ はるか)。こちらも運動部に所属し、睦紀の数少ない話し相手?睦紀に話しかけるもの好き?そんな感じの学生。



「いや、お前が【ステイタス】に興味がないのは知ってはいたけどさ。それはお前にとっても必要にはなるだろ?別にあいつらみたいに晒せとは言っているわけではないんだからさ」

「.....まぁ、そうか。つか、あいつらは馬鹿なんかねぇ」

「まぁなぁ.....。確かにあんな簡単に情報を漏らすかね」

「でも、共有は大事だと思うよっ!」

「「天然は黙ってろ」」

「二人ともひどいっ!」


彼女はことの重大性をよくわかっていない。

彼女を一言、二言で表すと天真爛漫・天然馬鹿であるからまぁ仕方のないことなのかもしれないが、睦紀と刈谷は知っている。


「あのな、基本【ステイタス】は個人情報よりも重要になることはわかるか?」

「うんっ、モンスターを討つための力だもの!」

「で、昔現れた倒した冒険者の精神を蝕むモンスターの存在は知っているか?」

「.....なんだっけそれ」

「さすが天然、覚えてなかったか」

「.....なんかごめんね?」

「.........まぁ、遥だし。仕方ないか」

「いや甘いだろ、刈谷。で、続きは?」

「いやお前も話せよな。まぁ、そのベムスター出現から不用意に【ステイタス】を公化することを控えるようにされているんだ。ただでさえ堂々と晒してしまったらいやでも能力をばらしてしまう可能性があるからな。この世の中じゃむやみに晒すことが一番の危険だということだ」

「なるほど~じゃああんまり話さないほうがいいんだねっ!」

「そうだな、パーティを組むメンバーや相談する相手には話す程度のほうが安全だろうな」

「皆でパーティ~皆でパーティ~」


一人、別の世界にはいってしまっているが.........。

まぁ、そういうことである。


ちなみに柳瀬のこれはたまにあるようで、他二人は慣れたように話を進める。



「で、柴翠。お前の【ステイタス】を見せてくれよ」

「は、いやだけど。なんでお前に見せなきゃいけないんだよ」

「単純に比較と推察。あとは別系統ならどの程度の違いがあるのかだな。おーい、遥!戻ってこーい。できればお前の【ステイタス】も見せてほしいのだが」

「えへへへ~.........ん?何?見せればいいの?わかったっ!【ステイタス】オープンっ!」


さっそく柳瀬が【ステイタス】を開く。



name:柳瀬 遥  Lv.1

job:


HP:100

MP:300


STR:10

INT:40

VIT:10

MND:50

AGT:10

DEX:10

LUK:20


CS:【劫火爛漫】


Skill:5p



Ability





こんな感じで表記されていた。


「ほう、やはりジョブは表記されていないのか」

「だけど、このステイタス値はかなり後衛型だな」


初期のステイタス値が今後の冒険にとって重要な要素(ファクター)となる。

そして、ステイタスの中で際立って現れている異質。


それがCS__コア・スキル、通称【核】と呼ばれるものだ。


これが【ステイタス】の結晶から受ける最大の恩恵であり、源でもある。

噂によればこの核はその人の心を表し、その人の助けになるともいわれている。

柳瀬が手にした核【劫火爛漫】。明るい炎、その炎は心の炎そのものである。



「で、詳細のほうは何かわかるか?」

「.........うん、うん!私の核はどうやら私の精神力と直結する炎みたいなのっ!だから簡単には消せないみたいだね」

「.........それなんてチート?」

「どうだろ?その精神力がMNDに直結するものなのか、果たしてもっと別種のものなのか、そしてその強化率と低下率についてだが.........」


と、刈谷は考え込んでいた。


「あの考察厨、まーた自分の世界に入りやがった。.........ま、いいか。ところで柳瀬はどうするんだ?」

「どうって?」

「あぁ、このまま冒険者になるか市民のままになるか......だよ」

「う~ん、どうしようかなぁ......まだ考えてないよ~」




と、彼女は明るい笑顔でそう答えるのであった。

ということで、友人二人の名前が決まりました。

行き当たりばったりで書いていたりするのでどこかで矛盾が生じてしまうかもしれませんがお許しください。

ではまた!

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