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女神様、私は本が読みたいです‼︎

1作目をまだ2話しか投稿してないのに、もう2作目投稿…


この作者、頭おかしいんでしょうかね?


どちらのシリーズもよろしくお願いします。

漣羽玖(さざなみはく)。女。25歳、高卒。友人0。趣味は読書。職業は、家がそこそこ大きい書店なので、そこの手伝い。


年間5000冊以上の本を読む、まさに読書に捧げたような人生。


しかしそんな人生は、唐突に終わりを迎えた。



え?私の死因?事故死だよ。


通販の支払いをする為にコンビニに行く途中、信号無視の車に跳ねられたみたい。


一応信号とかは守ってたんだけど、ネット小説の歩き読みをしていたのは失敗だったか。


別に突っ込んできた相手になにかを言ったりするつもりはない。これは両成敗だ。


というわけで、私は死んだんです。



じゃあなんで今、こうやって話せてるのか、って?んーっと…転生したから?


異世界転生モノのラノベも好きだったけど、まさか自分が経験することになるとは思ってもなかったですね。


跳ねられて、意識が遠くなっていって、目が覚めたら同い年くらいの見た目のすごく可愛い女の子が膝枕をしてくれていて。


私が起きてすぐの第一声、『へ?』だったから。




♦︎



なんかあったかい。特に頭の辺り。


すっごい気持ちよくて、起きたくなくなる。このまま寝t……



あれ?私、車に跳ねられなかったっけ?助かった…?いや、まさか。


だいぶ飛んで行ったし、確実に御陀仏したと思うんだけど。


じゃあ、ここは天国?あれ?じゃあ、なんか私の頭が撫でられてるような感じがするんだけど、これは…?



目を開く。


そこで最初に見たのは、…


「……へ?」


視界を埋め尽くす、肌色の”何か”。


あれ?なんか見覚えある……いや、これ胸だわ。


多分Aから数えて6か7番目くらい。結構でかい。



「あ、起きました⁉︎おはようございます‼︎」


なんかハイテンションで話しかけられる。


…顔が見えん。


「…おはようございます。誰ですか?」


顔が見えないから、どんな相手なのか分かんない。


女ではあるはず。そして服は着ている。


声と頭の感触的に、少なくとも外見の年齢は私とおなじくらいだと思う。



「あ、申し遅れました。私、メグリと申します。一応女神やってます。」


女神だった。


「あ、漣羽玖です。それで、起き上がりたいんですけど…」


「そんな…もう少しいいんですよ。」


「あの…顔を見て話しを…」


「……分かりました。」


メグリ様はだいぶ口惜しそうにしながらも、解放してくれた。



正面に座り、ジッと顔を見つめてみる。


金髪ロングで優しそうな見た目。


外見年齢は大体私とおんなじくらいだった。予想的中‼︎


「…で、ここはどこなんですか?」


「ここは…あり大抵に言えば、天国です。漣羽玖さん。あなたは車に跳ねられて死んでしまいました。」


やっぱり助からなかったらしい。当たり前だよね…


「で、これからどうするか、ということなんですが…なんか要望ありますか?可能な限り応えたいんですけど…」


おっと…?まさかこれは……死んだからもう二度と本は読めないかと思ってたけど…まさか……


「どんな要望でもいいですか?」


「まあ、私が叶えられる範囲ならば。」


「うーん…とりあえず、本が読みたいですね。」


「本、ですか…じゃあ、本が多い世界…?…どこだろう……」


「あ、あと、今読んでるシリーズとかも読み切りたいし、更新されたり発売されたらすぐ読みたいし…あ、前に読んだ本とかもまた読みたいですね。」


「よ、要望が多い…叶えれるかなぁ……」


「とりあえず本がたくさん読めればそれでいいです。」


「えぇっと…ええっと……」


オロオロしてるメグリ様可愛い…


「あっ‼︎そうだ、その要望、叶えれそうです‼︎条件付きにはなってしまうのですけど。」


なんだろう?家を買う時みたいになってきたぞ…


「…聞きましょう。」


「実は、まだ全然開拓できてない世界が何個かあるんですよ。そこの内1つの世界でなら、要望が叶えられそうです。」


あるんだ‼︎…あれ?でも、そこって……


「つまり、ほぼ未開拓ってことですよね?その世界、本あるんですか?」


「まあ、数はかなり少ないですけど、あることにはあります。ただ、そうじゃないんです。」


「となると?」


「はい、羽玖さんにはその世界の《知恵の神》になってもらいます。」


どゆこと?しかもなんか、厨二っぽいワードきたんですけど…


「別に変なモノではないです。私達神は、死者の中から優れた知恵者を探し出し、その方を記憶はそのまま、異世界に転生させることでその世界を開拓をしていくんです。つまりは転生した知恵者任せですね。ただ、ほぼ未開拓な世界なんてありえないくらいたくさんあるんで、管理が大変なんです。いくら知恵者を選んでもキリがないくらいには。」


ほうほう。


「で、今まで私はそれでもかなり頑張って管理をしてましたが…この度先輩たちが管理しきれなくなったほぼ未開拓の世界を何個か押し付けられてしまいまして…ついに私にも完全に管理ができなくなってしまいました。」


あ…後輩あるあるだ……


「つまり…?」


「助けてください…」


メグリ様が突然涙目になって抱きついてきた。


おー、よしよし…大丈夫ですからね。


…どうしようこの女神……


「で、《知恵の神》になれってのは分かりました。で、それとたくさん本が読めるようになるのの、何が関係あるんですか?」


「グス……は、はい。知恵者を《知恵の神》とする時、何かしらの形で知識をサポートできるようにしてるんですよね。その力を使えば…」


「本がたくさん読める…?」


「はい。だいぶ大変ですけど…」


「じゃあ、それでお願いします。」


「あ、それと、《知恵の神》になるということは、世界の発展に協力していただきます。とは言っても、自分の近くの村とかの発展への協力だけでいいです。情報というものは、どの世界でも自ら広がっていくものですから。」


「例えば?」


「家の建て方、食料の調理法、水道などの整備、などですね。他にもたくさんお願いしたいです。ついでに言うと、できればこまめに発展に協力してほしいです。ずっと本を読んでいるだけではなく…」


結構多いな…補助あっても大変そうだし……


でも、…


「分かりました。引き受けます。」


背に腹は変えられない。本が読めなくなるよりは、マシ‼︎



「本当にお願いします。羽玖さんが決して死なないようにはします。世界の発展は、冗談じゃなく羽玖さんにかかってるので。あ、でも無理はしないでくださいね。のんびり暮らして、発展させて行ってくださればいいですから。新しい肉体と装備、家などは私が準備しますので…お願いします‼︎」


私の体が徐々に光に包まれていく。転生が始まっているんだと思う。


「新しい肉体は、18歳くらいの外見年齢で女性にしておきます。一応魔女の肉体ですので、人間よりは丈夫です。新しい世界にはスキルや魔法なんかもありますので、チェックをよろしくお願いします。《メニュー》って言ったら画面が出るはずなので。どんな言語でも自動で変換されます。ちなみに文字は人間の国では存在しなさそうです。」


「分かりましたー‼︎」


「餓死や栄養失調は、魔女である以上ないですけど、食には気をつけて‼︎ちゃんと睡眠もしっかりと取るんですよ‼︎あと、適度な運動も‼︎」


過保護だ…。


そしてメグリ様、ちょっと泣きそう…


なんか、メグリ様って、女神様って感じがしないなぁ。もちろんいい意味で。


「了解です。それでは、行ってきます。」



そして私の体が完全に消え去った。


それと同時に、私の意識は一時的に無くなった。

少し次話投稿遅れるかもです…

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