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一章・第一話
これは「神人な恋人」の続編です。
これだけでも話は分かると思いますが、そちらも読んで頂けると更に楽しめると思います。
神様…ってよくお祈りする人、いるよね?
それ、あんまり好きじゃない。
『どうして?』
だってくだらないじゃない。
『そんなことない』
そんなことある。
だって、神様は何にもしてくれない。
『本当に?』
そう。
『じゃあ、行ってあげる。美咲、あなたが望むのなら』
望む…?
これは夢か。
薄い膜に覆われたような、視界と声。
優しい、鋭い。
蒼く、青く。
深い、それ。
『私は信じたいの。神様ってものを』
「じゃあ、信じさせてあげる」
その声は少しだけ、悲しそうだった。
「神人な友人」。
連載開始〜♪
もっと「神人シリーズ」を好きになってくださる方が増えればと願っています。